アメリカ大統領選挙の仕組み、「勝者総取り」で選挙人を獲得する争い
アメリカ大統領選挙は、州ごとの「選挙人」の合計で、大統領が決まる。どのような仕組みなのか、投票から大統領就任までの流れを解説する。(デジタル編集部)
270人以上獲得で大統領
5日の投票で、有権者は民主党、共和党などの候補者に投票する。しかし、その票数を全米で合計して多い方が大統領になるわけではない。州ごとに集計して、優勢な方がその州の「選挙人」を獲得する仕組みになっている。
選挙人は全米で538人。過半数の270人を獲得すれば当選が確実になる。各州の選挙人の数は、州選出の上院議員(どの州も2人)と下院議員(人口に応じて配分)の合計になっている。最も多いのはカリフォルニア州の54人、最少はアラスカ、デラウェアなど6州と首都ワシントンの3人。
大半が「勝者総取り」、2州が別方式
48州と首都ワシントンでは、相手より1票でも多ければ、割り当てられたすべての選挙人を獲得する「勝者総取り」方式を採用している。
メーン州(選挙人4人)とネブラスカ州(同5人)では、州全体の最多得票候補者が選挙人2人を獲得する。その上で下院選挙区ごとに集計し、それぞれで得票の多かった候補が選挙人1人ずつを得る。
選挙人は12月に投票する
選挙人は、各州の選挙結果に基づき、12月に大統領を直接投票で選ぶ役目を担う。選挙人はあらかじめ共和、民主のどちらかの候補に投票すると誓いを出しているので、11月の投票で、各州からどちら側の選挙人団を出すかが決まるわけだ。
翌年の1月6日の連邦議会上下両院合同会議で、選挙人による投票結果を公式に集計して大統領が決まる。1月20日に次期大統領が就任する。
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