MLB=大谷、自身の違法賭博関与を否定 元通訳問題で初声明
2024/03/26
元通訳の水原一平氏をめぐる違法賭博疑惑の渦中にある米MLB・ドジャースの大谷翔平選手が日本時間26日早朝、自らの口で声明を発表した。
第一声で「まず皆さん、来ていただいてありがとうございます。僕も話したかったのでうれしく思っていますし、チームの関係者の皆さん、僕自身もそうですけど、ファンの皆さんもほぼ1週間ぐらいですかね、厳しい1週間だと思うんですけども、メディアの皆さんも含めて我慢とご理解をしていただいたのはすごくありがたいなと思っています」と、ファンやチーム関係者、メディアを思いやった。
自身の違法賭博への関与はすべて否定。「結論から言うと、彼が僕の口座からお金を盗んで、なおかつ、みんな、僕の周りもそうですし、みんなに嘘をついていた」とし、水原氏を“彼”と表現して突き放した。一方で、経緯を振り返る中で、「一平さん」という言葉も随所に残った。
■コメント全文
まず皆さん、来ていただいてありがとうございます。僕も話したかったのでうれしく思っていますし、チームの関係者の皆さん、僕自身もそうですけど、ファンの皆さんもほぼ1週間ぐらいですかね、厳しい1週間だと思うんですけども、メディアの皆さんも含めて我慢とご理解をしていただいたのはすごくありがたいなと思っています。
まず、僕自身も信頼していた方の過ちというのを、悲しくというか、ショックですし、今はそういうふうに感じています。
現在進行中のきょう話せることにまず限りがあるというのもご理解いただきたいなということと、またきょうここに詳細をまとめた、分かりやすく皆さんにお伝えするためにまとめたメモがありますので、そちらの方に従って何があったのかというのをまず説明させていただきたいなと思います。
まず初めに、僕自身は何かに賭けたりとか、誰かに代わってスポーツイベントに賭けたりとか、それをまた頼んだりということはないですし、僕の口座からブックメーカーに対して誰かに送金を依頼したことももちろんまったくありません。
本当に数日前まで彼がそういうことをしていたっていうのもまったく知りませんでした。結論から言うと、彼が僕の口座からお金を盗んで、なおかつ、みんな、僕の周りもそうですし、みんなに嘘をついていたっていうのが、結論からいうとそういうことになります。
まず初めに言うと、先週末、韓国ですね、僕の代理人に対してメディアの方から、私が違法なブックメーカーから、僕が関与しているのではないかという、スポーツ博打に、賭博について関与しているのではないかという打診が、連絡がありました。一平さんは僕にこういった取材の依頼があるということをまず僕には話していなかったし、僕の方にそういう連絡はまず来ていなかったということ、まず初めに代理人には一平さんは僕と話して分かったのは、一平さんにではなく、某友人の借金の肩代わりとして支払ったというふうに、僕の代理人も含めてみんなに話していました。
【ロサンゼルス共同】米大リーグ、ドジャースの大谷翔平選手(29)は25日、元通訳の水原一平氏(39)の違法賭博問題について初めて報道陣に対応し、自らの賭博関与を明確に否定した。硬い表情ながらも、きっぱりとした口調で約12分間、経緯を説明。心境を語る際には言葉に詰まる場面もあった。
ロサンゼルスの本拠地球場の会見室には約80人の報道陣が詰めかけた。青いパーカ姿の大谷選手は手元のメモを見つつ「僕はスポーツ賭博にもちろん関与していないし、送金していた事実は全くありません」と断言。手ぶりを交え、同席した通訳の言葉に時折大きくうなずく一方、何度も唇をかんだ。水原氏とは長年、苦楽を共にしてきただけに「(感情を)うまく言葉にするのは難しい」と、会見の終盤に苦悶の表情を浮かべた瞬間もあった。
全国紙USAトゥデー(電子版)は注目を集めた会見に「暗い秘密が暴露されることもなく、刺激的な告白や謝罪もなかった」と表現した。
大谷翔平は「最も潔白な男だ」
ドジャースの大谷翔平投手は25日(日本時間26日)、本拠地・ドジャースタジアムで行われる古巣エンゼルス戦を前に、元通訳である水原一平氏の騒動に関しての声明文を発表した。違法賭博に関与し、大谷の資金を盗用した疑いで水原氏が解雇されて以降、初めて言及。声明を聞いた米ファンは「ショウヘイを信じよう」「オオタニは間違いなく無実だ」などの声を上げている。
ニューヨーク放送局「SNY」が公式X(旧ツイッター)で声明の映像を公開すると「言っただろ。ショウヘイは知らなかったんだ」「私は彼のことを信じている」「彼が真実を話していると心の底から願いたい」など、温かいコメントが並んだ。
公の場で声明を発表したことから「十分説明したと思う。これで落着だ!」「私が今まで見てきたなかで最も潔白な男だ」など、称賛の声も上がった。
さらに、米メディア「トーキン・ベースボール」も公式X(旧ツイッター)で映像を公開すると「ほらそうだろ! ショウヘイに起こってしまったことは気の毒に思う」「当局が手助けをして、盗まれたお金が戻ってくることを願っている」「ショウヘイを解放せよ」など、大谷を“擁護”する声が広がった。(Full-Count編集部)
【参考;管理人】
ウェブ2019年11月29日 · Full-Countとは. このサイトは野球を愛する人に、その魅力を伝える「ベースボール専門メディア」です
【おまけ記事】 ↓
俳優、谷原章介(51)が26日、MCを務めるフジテレビ系「めざまし8」(月~金曜前8・0)に出演。米大リーグ、ドジャースの大谷翔平投手(29)が元通訳の水原一平氏(39)の違法賭博疑惑を巡り自身の関与や送金を完全否定したことについてコメントした。
大谷は会見で「僕自身は何かに賭けたり、誰かに代わってスポーツイベントに賭けたり、それを頼んだりということもないですし、僕の口座からブックメーカーに対して、誰かに送金を依頼したことももちろん全くありません」と否定。「彼が僕の口座からお金を盗んで、なおかつ皆に噓をついていたというのが結論」と説明した。問題を知ったのは20日に韓国・ソウルで行われたパドレスとの開幕戦終了後とも明かした。
谷原は「大谷さんがスポーツ賭博に関与もしていない、送金もしていない、関知していないと分かったんですけど、どうして送金できたのか、分かったこと分からないことが改めて浮き彫りになってきました」とコメント。また、大谷が会見中、水原氏を「一平さん」と呼んでいたことに着目し、「情が残っているところも感じてしまう」と語った。
元フジテレビアナウンサーで弁護士の菊間千乃氏が26日、テレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」で、日本時間のこの日の朝に行われたドジャース大谷翔平の声明発表について、「思った以上に踏み込んでしっかりお話してくださった印象」と語った。
この日は番組冒頭から大谷の声明発表について時間を割いた。声明だけではなく、現地の様子や受け止めなども中継で紹介した。
この声明発表を見た菊間氏は「思った以上に踏み込んで、しっかりお話してくださった印象」と述べ、「メモがあると仰っていたが、決してメモを読み上げるのではなく、大谷さんの言葉でお話なさっていて。ところどころ感情が、抑えているけど出てくるところがあって」と大谷の様子について、感じた部分を語った。
特に「主語が不明瞭なところがありましたよね。十分思いを語りたくて、それがうまく言えなくて、通訳の方が確認しながら通訳するというのを見ていても、これでウソをついているようには見えなかった」と、感情が高ぶっている様子を感じたといい「いつもより早口で、手を動かしたりしているのを見ると、緊張した中、お話しているなと感じた」と弁護士らしい指摘も行っていた
昨年末にステージ4の膵臓(すいぞう)がん闘病を公表した経済アナリストの森永卓郎氏(66)が26日、ニッポン放送「垣花正 あなたとハッピー!」にリモート出演。ドジャース・大谷翔平投手(29)がこの日、専属通訳だった水原一平氏(39)の違法賭博問題を受け声明を発表したことについてコメントした。
水原氏の解雇が発表されて以降、初めての大谷の肉声。大谷は「僕も話したかったので、うれしく思います」と切り出し「信頼していた方で、悲しいし、ショックです」「僕はスポーツ賭博に関与してない」「彼が僕の口座からお金を盗んだ」「みんなにうそをついていた」「言葉では表せないような感覚でこの1週間ぐらいはずっと過ごしてきました」などと説明した。
これについて卓郎氏は「今回の大谷選手はスポーツ賭博にも送金にも一切関わっていないというストーリーは弁護士さんを含めて関係者、あるいは水原通訳も含めて全員が納得する形でこういうことでいきましょうって言うことで、作られたもんなんだろうなと思ってます。ただこの形が一番野球選手としての大谷選手を傷つけない結論なので、私はもうこれでいいじゃん、って正直思います」と発言。
「真実がどこかって言うのを延々と追及してもですね、誰も得をしないので」と続けると、パーソナリティーのフリーアナウンサー・垣花正は「これ、本当に安心と言うか。肩代わりもしてない、スポーツ賭博もしてない、大谷翔平選手はまっさらです、というのがもちろん我々を安心させた材料なんですけど、これ、作られたものだって言っちゃうとこれ問題がありますよね」と指摘した。
卓郎氏は「いや、作られたものだっていうか、みんながそれで納得をしているので、真実がどこにあるかっていうのは、水原さんは違うこと言ってたわけじゃないですか、今まで。ただそこをね、延々と追及することで誰か幸せになるかっていうと私はそうは思わないんですね」と私見を述べ、「だからアメリカの司法当局も含めてこれでいいじゃんって私は思うんですよ」と強調した。
これについてゲスト出演した卓郎氏の息子で経済アナリストの森永康平氏は「捜査がこれから本格化していくわけなので、正直その結果を待つしかないというか」と語ると、垣花は「司法当局はこれが作られた話かどうかまで一応精査しますよね。多分」と話した。
卓郎氏は「いや、だけどね、大谷翔平っていう人は日本だけじゃなくて世界にとって野球界の宝なわけですよ。彼が悪意を持っていなかったことも間違いないわけですね。自ら賭博をやってたわけじゃないわけじゃないですか。だったら司法当局もお前ら人間なんだったら、大谷を守れよって個人的には思います」と述べた。
垣花は「感情的には分かります。だけど法律にのっとるなら違いますけどね」とぴしゃり。康平氏は「今の発言みたいなのが親父が(著書で)書いた、“書いてはいけない”みたいな世の中を生み出してるんだと。ようはみんながこうだと幸せだから、事実がどうかっていうのはまあいいじゃんって風潮はダメだって。本で批判してたんじゃなねえのかよって思いましたね」と反論した