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天木直人のブログ:まんまと外国人労働者法案の議論に乗せられた野党のおろかさ,他4篇  2018-11-05

2018年11月05日 14時01分53秒 | 時事問題(日本)

まんまと外国人労働者法案の議論に乗せられた野党のおろかさ

2018-11-05
 
 
ひょっとしたら、外国人労働者法案(入国管理法改正案)は安倍政権
とメディアが結託した争点隠しではないか。

 きのう朝のNHK政治討論を見てそう思った。

 いつの間にか、この法案が臨時国会の最大のテーマとなってしまった
如くだ。

 そしてお決まりのように野党は反対の大合唱だ。

 しかし、この問題は与野党対決のテーマにはなりえないし、そうさせ
てはいけない。

 議論をすればするほど、日本は外国人受け入れを拒否するのか、移民
政策に最も後ろ向きの国でいいのか、という問題に行き当たるからだ。

 反対する野党に批判が必ず跳ね返ってくる。

 拙速であることは間違いない。

 だからもっと時間をかけて議論すべき問題だと主張するのはいい。

 しかし、それでも安倍政権が強行するなら、勝手にさせておけばいい
のだ。

 かならず不備が出てきて、見直しをせざるを得なくなる。

 そんな生煮えの入国管理法改正案は、憲法9条改憲や消費税増税や、
安倍外交の行き詰まりのように、野党が体を張って追及するようなもの
ではない。

 限られた日程の今度の臨時国会で、野党が結束して安倍政権を追及
すべきは、はやり憲法9条改憲や消費税増税であり、来年1月から始ま
る日米貿易交渉であり、中国や韓国・北朝鮮との関係だ。

 いずれも安倍首相の命取りになる問題だ。

 そしてモリカケ疑惑だ。

 これも、安倍政権の命運がかかっている問題だ。

 そこから目をそらすために、安倍政権が唐突に外国人労働者法案を
持ち出し、安倍政権に加担したメディアが騒いでいるのではないか。

 おりから共同通信が世論調査を発表した。

 賛成が51.3%で反対39・5%を上回っている。

 若年層ほど積極的であるという。

 その一方で片山さつき疑惑に納得していない世論は74・7%である。

 野党は臨時国会の戦略を根本的に見直す必要がある。

 さもなければ、あっという間に臨時国会は終わり、来年になれば天皇
退位の準備一色になり、あっという間に地方統一選、参院選に流れ込み
、安倍追及は時間切れとなるだろう(了)

 

 
 
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