11月3日(祭日)
午前10時に玄関のピンポンが鳴る。
私は、起きたばかりで、寝ぼけて受話器をとる。
「僕です」
「ああ、今、降りていきますよ」(注:住宅は2階)
「花を見に来ました」
「ああ、それなら祭日なので駐車場は誰も来ない。そこへ行って日向ぼっこをしながら朝ごはんにしよう。コンビニへ行くぞ。いっしょに行こう」
コンビニへ行って、彼には好きなものを取るように言い、私は自分の息子と私の分を、若者が気をきかせて持ってきた籠のなかへ放り込み、買い物を終える。
駐車場に若者を残し、私は、自分の息子へ食事を届けてから、また下の駐車場へ降りていく。
駐車場は、太陽が輝き、温かくてひなたぼっこには、最高。祭日なので駐車場は我らのもの。
若者は、駐車場に自由自在に寝転びながら、うれしそうに植えたパンジーを眺めている。日向ぼっこをしている。
「ああ、幸せだ。心がなごむ。気持ちがいい」
カムバック雅子のこととか、いろいろ話していたが、私は陽にあたったら眠くなって、あいづちもいいかげんに、「眠い。眠い。年をとると一晩くらいでは疲れがとれないのかなあ.....」とカバンを枕にダウン気味。
「パンジーも土もいい香りがします」
「そうよ。新しい土もそうだけど、パンジーには香りがあるのよ、むにゃむにゃ」
お昼になっても私の目は半閉じ。
それを見て、若者は立ち上がる。
「十分、花と太陽を楽しみましたので、僕、今日はこのくらいにして帰ります」
「そう?じゃあ、さようなら。また花を見たかったらいつでも来ていいですよ。なにしろ、今年のパンジーはあなたのカラーなんだから、むにゃむにゃ」
私は2階の住宅に帰って、布団のなかへもぐりこんで、またぐっすりと寝てしまった。
すると3時半ごろだったろうか?
また玄関のピンポンが鳴る。
私は、またねぼけまなこで、なにげなく受話器をとる。
「僕です」
「ああ、君か。待っていて、今降りていくから」
ねぼけた言った言葉が無愛想に聞こえたのだろうか?
玄関のドアを開けて驚いた。
若者が、玄関の前にアサリを二袋おいたまま、自宅玄関に通じる石畳の上にあおむけに倒れて、おいおい声をあげて泣いていた。
「どうしたのよ?何が悲しいんのよ?」
「この町は変わってしまったぁ!あんなに楽しい町だったのに?角のラーメン屋さんのラーメンはものすごくおいしかったし、空気もきれいで、あんなに楽しい町だったのに、それなのに、変わってしまった。そう思ったら急に悲しくなってしまった」
「そうじゃないのよ!町は少しは変わったわね。でもね、一番変わったのは君だよ。つまり、君は子どもではなく、大人になったってことなのよ。幸せな時は長くは続かない。どこかに不幸がはいってくる。じつはね、昔話って、そうやって物語が始っていくのよ」
「ぼくは、女女しいんだ」
「いいえ、男っぽいですよ」
納得したか、気が済んだか、若者は、がばっと起き上がった。
そして冷静に、「これは、おやじから。おちかずきのしるしにって。」と落ち着いてアサリのフクロをさしだした。
若者は、アサリを花屋の店長と私へとビニールフクロへ2袋いれて、持ってきたのだ。
「では、これから花屋の店長のところへアサリを届けにいきます」
しっかりとした足取りで、すぐに帰って行きました。
★この件に関しましては、プライバシーにも触れるのでストップします。私の言いたいことは、若者や子どもたちに愛情を、あきらめないで。
午前10時に玄関のピンポンが鳴る。
私は、起きたばかりで、寝ぼけて受話器をとる。
「僕です」
「ああ、今、降りていきますよ」(注:住宅は2階)
「花を見に来ました」
「ああ、それなら祭日なので駐車場は誰も来ない。そこへ行って日向ぼっこをしながら朝ごはんにしよう。コンビニへ行くぞ。いっしょに行こう」
コンビニへ行って、彼には好きなものを取るように言い、私は自分の息子と私の分を、若者が気をきかせて持ってきた籠のなかへ放り込み、買い物を終える。
駐車場に若者を残し、私は、自分の息子へ食事を届けてから、また下の駐車場へ降りていく。
駐車場は、太陽が輝き、温かくてひなたぼっこには、最高。祭日なので駐車場は我らのもの。
若者は、駐車場に自由自在に寝転びながら、うれしそうに植えたパンジーを眺めている。日向ぼっこをしている。
「ああ、幸せだ。心がなごむ。気持ちがいい」
カムバック雅子のこととか、いろいろ話していたが、私は陽にあたったら眠くなって、あいづちもいいかげんに、「眠い。眠い。年をとると一晩くらいでは疲れがとれないのかなあ.....」とカバンを枕にダウン気味。
「パンジーも土もいい香りがします」
「そうよ。新しい土もそうだけど、パンジーには香りがあるのよ、むにゃむにゃ」
お昼になっても私の目は半閉じ。
それを見て、若者は立ち上がる。
「十分、花と太陽を楽しみましたので、僕、今日はこのくらいにして帰ります」
「そう?じゃあ、さようなら。また花を見たかったらいつでも来ていいですよ。なにしろ、今年のパンジーはあなたのカラーなんだから、むにゃむにゃ」
私は2階の住宅に帰って、布団のなかへもぐりこんで、またぐっすりと寝てしまった。
すると3時半ごろだったろうか?
また玄関のピンポンが鳴る。
私は、またねぼけまなこで、なにげなく受話器をとる。
「僕です」
「ああ、君か。待っていて、今降りていくから」
ねぼけた言った言葉が無愛想に聞こえたのだろうか?
玄関のドアを開けて驚いた。
若者が、玄関の前にアサリを二袋おいたまま、自宅玄関に通じる石畳の上にあおむけに倒れて、おいおい声をあげて泣いていた。
「どうしたのよ?何が悲しいんのよ?」
「この町は変わってしまったぁ!あんなに楽しい町だったのに?角のラーメン屋さんのラーメンはものすごくおいしかったし、空気もきれいで、あんなに楽しい町だったのに、それなのに、変わってしまった。そう思ったら急に悲しくなってしまった」
「そうじゃないのよ!町は少しは変わったわね。でもね、一番変わったのは君だよ。つまり、君は子どもではなく、大人になったってことなのよ。幸せな時は長くは続かない。どこかに不幸がはいってくる。じつはね、昔話って、そうやって物語が始っていくのよ」
「ぼくは、女女しいんだ」
「いいえ、男っぽいですよ」
納得したか、気が済んだか、若者は、がばっと起き上がった。
そして冷静に、「これは、おやじから。おちかずきのしるしにって。」と落ち着いてアサリのフクロをさしだした。
若者は、アサリを花屋の店長と私へとビニールフクロへ2袋いれて、持ってきたのだ。
「では、これから花屋の店長のところへアサリを届けにいきます」
しっかりとした足取りで、すぐに帰って行きました。
★この件に関しましては、プライバシーにも触れるのでストップします。私の言いたいことは、若者や子どもたちに愛情を、あきらめないで。