とおいひのうた いまというひのうた

自分が感じてきたことを、順不同で、ああでもない、こうでもないと、かきつらねていきたいと思っている。

『アメリカとアメリカ人』ジョン・スタインベック

2006年11月05日 09時48分55秒 | 読書感想
 唐突ですが、スタインベックの遺作です。
 すでに絶版になっているので古本で読んだのです。
 かなり前に手に入れて読んだのです。

 アメリカ大陸を発見したあと、まずはメイフラワー号に乗り込んで大陸に着いたピューリタンたちは、先住インデアンと闘った。インディアンは弓矢と槍(かな?)で闘い、ピューリタンたちは銃で闘った。
そしてついに先住インデアンの大半を殺し、あの大陸をハイジャックした。
(まあ、そう単純ではないが、だいたいのところで....)

そうした歴史を持つアメリカへの臆面もない個人的な意見、文明論的エッセーだということです。アメリカ人の臆面もない心を覗き込む楽しみがあった。

表紙「われわれは時に失敗し
   誤った道をとり
   新しく維持するために
   立ち止まり
   腹を満たし、傷口をなめた。
   しかし絶対に
   あと戻りはしなかった。
   絶対に。     ジョン・スタインベック」

特に、おもしろかったのは、「ケネディを殺した犯人は絶対にアメリカ人であると、私は密かに確信している。キーワードは、アメリカンドリーム。若くして大統領という地位を獲得し、ジャクリーヌという美人(?)の妻&かわいい2人の子どもという幸福な家庭も手に入れ、まさに完璧なアメリカンドリームすべてを手中にしているケネディを嫉んで、それでアメリカ人の誰かが撃ったんだと、僕は確信している」

ところがですね、『ココ・シャネル』クロード・ドレの伝記によると、シャネルにかかるとジャクリーヌは酷評だ。(注:シャネルは無口な女だったらしいが、ぼそっと口を開くと、酷評であるが当たっているので、”シャネルの言葉のギロッチン”と命名されて、有名だったらしい)

シャネル曰く「ジャクリーヌなんて下賎な女よ。顔みれば、すぐ分かるじゃない?
弾丸に倒れたケネディを受け止めて、スーツが血で真っ赤に染まったけれど、血で真っ赤に染まったスーツを一生着て、操を通すなんて女じゃないワ。顔見ればすぐ分かるじゃない?」 (私注:再婚するとかしないかという外面上の問題ではないと思う。心の問題だと思う)

私も、ジャクリーヌが、どうも子どもも捨てたような感じがしているので、あの女(ひと)は好きじゃない。カムバック! ダイアナ元皇太子妃!

では、唐突に終わります。
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