【AFP=時事】(更新)テニス四大大会(グランドスラム)は1日、全仏オープンテニス(French Open 2021)で大坂なおみ(Naomi Osaka)が経験した問題を防ぐための措置として、大会運営方法の「意義ある改善」を目指す意向を表明した。
女子テニス世界ランキング2位の大坂は全仏オープンで、心の健康を損なうとの理由で試合後の記者会見を拒否したことで罰金を科され、大会からの追放の可能性を警告された。
全仏オープン、全米オープン(US Open Tennis Championships)、全豪オープン(Australian Open Tennis Tournament)とウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon)からなるグランドスラムは共同声明で、「われわれは選手やツアー、メディア、そしてより広範なテニス界と協力し、意義ある改善を生む意向だ」と表明。
「選手が直面する特有のプレッシャーは理解する」とした一方で、「変革はランキングや地位にかかわらず、フェアな競技を維持するという考え方の下で行われるべきだ」と言明した。
【翻訳編集】AFPBB News
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ロンドン(CNN Business) 女子テニスの大坂なおみ選手が心の健康を理由に全仏オープンの棄権を決めたことを受け、米スポーツ用品大手ナイキなどの主要スポンサーが大坂選手への支持を表明した。
ナイキは5月31日の声明で、大坂選手がうつとの闘いを打ち明けたことを称賛。「我々の思いはなおみと共にある。当社は彼女を支援し、心の健康にかかわる自身の経験を共有した彼女の勇気を認める」と述べた。
ナイキは2019年に大坂選手とスポンサー契約を結んでいる。
全仏オープンの大会主催者は大坂選手による棄権の決断に先立ち、30日の1回戦終了後に記者会見を行わなかったとして、同選手に1万5000ドル(約160万円)の罰金を科していた。
大坂選手はツイッターで26日、心の健康を理由に、今大会の記者会見には一切出席しないと発表。31日に棄権の決断を発表した際には、2018年に初の4大大会(グランドスラム)制覇を成し遂げて以来、「長い間うつ」に苦しんできたことを明かした。(後略)