正式な発表なしについにあの稲田防衛相が自衛隊に米艦の防護を命令した。カールビンソンとは共同演習ではない。本格的な防護なのだ。
これほど国民をなめた安倍政権のやりたい放題はレッドラインを超えている。
日本経済新聞
- 2017/4/30 19:11
安全保障関連法に基づき自衛隊が平時から米軍の艦船を守る「米艦防護」が5月1日にも初めて実施されることが分かった。政府関係者が明らかにした。稲田朋美防衛相が自衛隊に命令を出した。海上自衛隊のヘリコプター搭載型護衛艦「いずも」が太平洋側で米補給艦を防護する計画。自衛隊と米軍の連携を示し、北朝鮮をけん制する狙いがある。
平時の米艦防護は2016年3月に施行された安保法に基づく自衛隊の新任務。米艦艇を守るために必要最小限の武器使用ができる。南スーダン国連平和維持活動(PKO)の陸上自衛隊部隊に16年11月に「駆けつけ警護」の新任務を付与したが、駆けつけ警護は実行されないまま撤収する見通し。今回の米艦防護が新任務の初実施となる。
「いずも」は5月1日に横須賀基地(神奈川県横須賀市)を出港、同日中に房総半島沖に出て米海軍の補給艦と合流し、四国沖まで並んで走る予定。期間は数日間とみられる。いずもはシンガポールに向かう計画があり、日本近海の航路で米艦防護にあたる。
米軍の補給艦は、北朝鮮による弾道ミサイル発射への警戒のため日本近海を航行している米軍艦船に補給する見通し。29日に日本海入りした米海軍の原子力空母「カール・ビンソン」などに補給する可能性もある。海自の護衛艦は29日まで米空母と訓練したが、この際に米艦防護はしなかった。
16年12月に政府が決めた運用指針によると、平時の米艦防護は防衛相が判断する。実施結果は国家安全保障会議(NSC)に報告するが、平時の段階での実施状況の公表は「警護の実施中に特異な事象が発生した場合」とされ、現時点で政府は公表しない方針だ。
毎日新聞
初の米艦防護へ 防衛相命令、安保法新任務 きょう出港
会員限定有料記事 毎日新聞2017年5月1日 東京朝刊
安全保障関連法に基づき、平時から自衛隊が米軍の艦船などを守る「武器等防護(米艦防護)」について、稲田朋美防衛相が初めて自衛隊に実施を命令したことが政府関係者への取材で分かった。米軍の要請に基づき、1日から海上自衛隊の護衛艦が太平洋沖で米海軍の補給艦を防護するという。北朝鮮情勢をにらみ、日米の連携をアピールするのが狙いとみられる。【前谷宏】
安保関連法に基づく新任務としては、昨年12月から南スーダン国連平和維持活動(PKO)への派遣部隊に…(後略)
読売新聞
海自が初の米艦防護、防衛相が命令…北をけん制
1日に横須賀基地(神奈川県)を出港する海上自衛隊の護衛艦「いずも」が、房総半島沖周辺で米海軍太平洋艦隊所属の補給艦と合流し、周辺の警戒、監視にあたりながら、四国沖まで共同で航行する。米軍の要請を受け、稲田防衛相が実施を命じた。
複数の日本政府関係者が明らかにした。自衛隊と米軍の連携を強化することで、弾道ミサイル発射など挑発行為を繰り返す北朝鮮をけん制する狙いがある。日本政府関係者によると、いずもはシンガポールで行われる国際観艦式に参加するため、四国沖で補給艦と別行動をとる。
HUFFPOST in Association with The Asahisinnbun
自衛隊に初めて米艦防護の命令 安保法制に基づき
海自艦、初の米艦防護へ 四国沖まで、安保法制に基づき
2015年に成立した安全保障関連法に基づいて、平時から自衛隊が米軍の艦船などを守る「武器等防護」を実施するよう、稲田朋美防衛相が初めて自衛隊に命じたことが分かった。米海軍の補給艦が防護対象という。複数の政府関係者が明らかにした。
米軍からのニーズが高かった任務で、自衛隊法に基づき、防護のために自衛官は必要最小限の範囲で武器を使える。昨年11月から12月にかけて南スーダンの国連平和維持活動(PKO)に派遣された陸上自衛隊の部隊に「駆けつけ警護」の任務が加えられたのに続き、安保法制に基づく自衛隊の任務が本格化する。
政府関係者によると、海上自衛隊の護衛艦「いずも」が5月1日午前に横須賀基地(神奈川県)を出港。房総半島沖周辺で米海軍の補給艦と合流し、四国沖までこの補給艦を守りながら一緒に航行する計画とされる。
この補給艦は、北朝鮮による弾道ミサイル発射への警戒をはじめ、日本近海で情報収集などをしている米太平洋艦隊の艦船に補給する見通し。29日に対馬海峡から日本海に入った米海軍原子力空母カールビンソンの艦隊に補給する可能性もあるという。カールビンソンは北朝鮮のさらなる挑発を抑えるため、同日から日本海で韓国海軍と合同訓練を始めた。訓練には韓国海軍のイージス駆逐艦「世宗大王」や哨戒機などが参加している。