神田沙也加さんが心を開いた人物 大地真央を「ママ」と呼び、伯父は母娘の“緩衝材”だった
「どうして……」。19日未明に神田沙也加さん(享年35歳)の転落死の一報が流れた時、芸能関係者の誰もが同じ言葉を漏らしただろう。沙也加さんはミュージカル舞台女優としての仕事は順調過ぎるくらい順調だったし、来年4月には『銀河鉄道999 THE MUSICAL』のメーテル役も控えていた。
訪れていた札幌での『マイ・フェア・レディ』も、沙也加さんにとっては大きなターニング・ポイントだった。主人公・イライザは、神田が関係者の前でママと呼んで隠さない大地真央(65)の当たり役だった。沙也加さんはこの役に憧れ、 “大地・イライザ・真央”を地方公演まで追いかけていたという。2018年9月、このイライザ役に抜擢された沙也加さんは大地から激励を受け、“いつの日かママのイライザを超えたい……”と事あるごとに話していたという。
ミュージカルというジャンルの舞台も人気が高まり、「これから……」という矢先での出来事に、芸能関係者たちは溜息を漏らすばかりだ。
■聖子はマネジメントの現場に第三者が介入することを許さなかった
沙也加さんの転落死を伝える所属事務所のホームページで、【代表取締役 蒲池光久】の名前に目を留めた方も少なくないだろう。この蒲池社長は神田の母・松田聖子(59)の実兄だ。沙也加さんからすると伯父にあたる。
松田は1989年に『サンミュージック』を退社後、マネージメントの一切を親族で固めてきた。第三者に現場に土足で入ってこられるのを嫌ったからだ。一部では松田と沙也加さんに“母娘の確執”があったと報道されてきた。
沙也加さんがタレント・デビューした直後の、彼女の異性問題がその原因だったといわれている。まだティーンエイジだった神田に「男女交際はまだ早過ぎる」とたしなめ、「私のプロデュースで絶対に成功させてあげるから」と家族の前で宣言したのが母・松田だった。
“松田聖子の娘”、“神田正輝の娘”が常について回った沙也加さんは、そのストレスは苦痛以外何ものでもなかったといわれている。舞台デビューとなる『INTO THE WOODS』で沙也加さんを大抜擢した演出家・宮本亞門(63)は、「私は有名人の娘だから受かったのですか? と大きな目で食いつくように聞いてきた」と明かした。これぞ沙也加さんの置かれてきた境遇を象徴するような話だ。
沙也加さんが事前に何の相談もなく突然タレント活動を休止したり、世田谷区成城にある自宅を飛び出して一人暮らしを始めたのも、サラブレッドならではの反動だったのだろう。
17年、村田充(44)と沙也加さんの結婚式に松田が出席しなかったのも、頑としてお互い譲らない母娘の確執が生んだ悲劇だといわれた。
伯父は母娘に対等な目線で会話できた
そんな母娘の“緩衝材”の役目を果たしてきたのが前述の蒲池社長だと言われている。母娘に対等な目線で会話できるのは、この社長を置いて他にいなかった…と関係者は口を揃える。
「人付き合いが苦手だった沙也加さんは3人にだけ心を開いていました。実父の神田正輝(70)と大地真央、そして蒲池社長です。松田も娘の側に実兄がいてくれたから自らの仕事に専念出来たのではないでしょうか」(芸能プロ関係者)
母娘ともに年齢を重ね、ようやくこれから絆を更に深めていく機会もあっただろう。松田を始め、関係者の失意は想像もできない。
(芋澤貞雄/芸能ジャーナリスト)
ホテルの安全管理上問題はなく、同署は神田さんが自殺を図り、高層階の自室窓から転落したとみている。
沙也加さんの急死を受けて神田正輝が札幌入り 報道陣に「ありがとうございます」
新千歳空港に到着した神田は黒いコートに身を包み、黒いサングラスをかけていた。関係者を伴い、報道陣の前に現れると、去り際に「ありがとうございます」と一礼し、空港を後にした。
沙也加さんはミュージカル「マイ・フェア・レディ」出演のため札幌市に滞在し、中央区の22階建てホテルに宿泊。18日午前11時頃、関係者から「部屋に鍵がかかっていて、中を確認したが、神田さんがいない」と110番があった。駆け付けた警察官が約2時間後、靴を履かず14階の屋外スペースで雪に埋もれた状態の沙也加さんを発見。その後、死亡が確認された。
死因について北海道警は20日、高所から転落したことによる外傷性ショックだったと発表。これまで遺書は見つかっていないという。
松田聖子が札幌入り、まな娘のもとへ 3人で〝最後の時間〟か
18日夜に札幌市内で急死した女優、神田沙也加さん(享年35)の訃報を受け、父で俳優、神田正輝(71)が20日、札幌入りした。新千歳空港に到着の際は憔悴(しょうすい)しきった様子ながらも、報道陣に「ありがとう」と気丈に一礼し、まな娘のもとへ。
関係者によると、母で歌手、松田聖子(59)もすでに現地に入っているといい、親子で対面を果たした可能性も。21日にも密葬し、沙也加さんの遺骨とともに帰京するとみられる。
神田が札幌入りした20日、母も愛する娘のもとへ向かっていたことが分かった。関係者によると、聖子はすでに現地に入っているといい、3人で〝最後の時間〟を過ごしたとみられる。 沙也加さんが18日に死去したことを受け、聖子の所属事務所は19日にHPでコメントを発表。その際、聖子の様子について「未だこの現実を受け止めることが出来ない状態です」と説明し、同日に開催予定だった東京・グランドプリンスホテル新高輪でのディナーショーを中止に。その後、札幌に向かって出発したようだ。 この日は、23~26日にホテルニューオータニ大阪で予定していたディナーショーを中止することも発表。同ホテルは理由について「諸事情により」と説明していた。 大みそかに出演が決まっているNHK紅白歌合戦の曲目発表も訃報を受けて延期されており、聖子の今後の動向に注目が集まる。
松田聖子出場予定の紅白曲目発表が延期に 大阪のディナーショーも中止発表
- 神田沙也加さんの母で歌手松田聖子(59)は23~26日にホテルニューオータニ大阪でクリスマスディナーショーを開催予定だったが、20日、中止が発表された。
18日の東京でのディナーショー終了後に神田さんの訃報を受け、人目をはばからずに号泣したという聖子。所属事務所は公式サイトに「松田は現実を受け止めることが出来ない状態」と記し、19~20日の東京公演は中止になった。
また、関係者によると、25回目の出場が決まっている大みそかのNHK紅白歌合戦の曲目発表が20日に予定されていたが、延期になったという。これまで曲目と曲順は別の日に発表されるのが通例だったが、今年は、今週中に併せての発表になるとみられる。同関係者は「今回の件もあり、配慮もあったのでは」と話している。
紅白歌合戦は聖子と神田さんにとって思い出の場。11年、テレビでの親子初共演となる紅白に出演した2人は「上を向いて歩こう」をデュエットし、手を握り合い、肩を抱き合うなど仲むつまじい様子とみせた。
【速報】神田正輝さん松田聖子さんコメント
娘の神田沙也加さんの死去を受け、父親の神田正輝さんと母親の松田聖子さんがコメントしました。(2021年12月21日放送「news every. 」より)
【動画速報・会見全文】神田正輝さん 松田聖子さん 悲痛…娘・神田沙也加さんの死去に悲しみ語る
18日に急死した女優・神田沙也加さん(享年35)の葬儀が21日、近親者のみで札幌市内の斎場で行われた。葬儀後、父の俳優・神田正輝(71)と母で歌手・松田聖子(59)が取材に応じた。沙也加さんは、1997年に離婚した2人の1人娘だった。
神田が骨壺を、聖子が位牌を、胸に抱えるようにして姿を見せた。2人は報道陣に一礼。聖子は深く頭を下げ、しばらく顔をあげられなかった。
神田は最後のお別れを済ませたことを報告し、「みなさんご協力ありがとうございました。しばらくの間、そっとしておいていただけたらありがたいと思います」と言葉を振り絞った。
聖子は震える声で「本当にみなさん、お寒いなか、申し訳ございませんでした。ありがとうございます」と深く頭を下げた。2人とも涙を浮かべていた。
骨箱も位牌も淡いピンク色の布で覆われていた。
ネット上では「位牌と骨壷を見たら、本当なんだって思って涙が止まらないです。可愛らしい位牌とピンクは、聖子ちゃんが選んだんだろうな。沙也加ちゃん、パパとママが揃って迎えにきてくれてよかったね。どうか、安らかに…」「ピンクの骨壷の中に沙也加ちゃんがいるなんて、信じられなさすぎて泣けてきた 本当は会見なんてつらいだろうに」「かわいらしいピンクの骨袋を見た途端、沙也加さんの愛らしい姿や歌声を思い出して涙が出た」「ご骨壷や御位牌も沙也加さんらしいピンクだった 親よりも先になんて考えられない程辛い 涙止まらない そっとしてあげてほしい」「沙也加ちゃんお骨になってしまったんだね ピンクの可愛らしい覆袋が余計泣ける」「ピンクが沙也加さんらしかったです」「沙也加ちゃんのピンクに包まれた骨壺みてさすがに涙止まんない」などのコメントが書き込まれている。
同事務所の蒲池光久社長が「平素より私共、並びに神田沙也加をご支援いただき、ありがとうございます。先般のご報告以降、神田への温かいお言葉を頂戴し、これまでのご支援も含め、改めて深く感謝申し上げます。先般のご報告以降、神田への温かいお言葉を頂戴し、これまでのご支援も含め、改めて深く感謝申し上げます」とし、「本日、ご親族のご希望により、密葬という形で家族にて葬儀を執り行わせていただきましたことをご報告申し上げます」と報告をした。
また、「警察による詳細な検証の結果、事件性はなく、転落による多発外傷性ショックが死因であるとの報告を受けました。転落の原因につきましては、神田本人の名誉と周囲の方々への影響を踏まえて公表を控えたく、お含みいただけましたら幸いです」と死因を報告したが、原因については公表を控えた。
その上で、「私共は神田との突然の別れに混乱しながらも、その事実と向き合い、神田を守れなかったという責任を真摯に受け止めております」とし、「神田の逝去に関して様々な報道がなされると同時に、ご心配のお声も頂戴しております。このような事態となりましたことを、お詫び申し上げます。なお、ご親族やご友人のプライバシーに関わるような記事の掲載、過剰な取材行為、インターネット上での根拠のない誹謗中傷に関しまして、お控えいただけますよう改めてお願い申し上げます」と過剰な取材や誹謗(ひぼう)中傷などを控えるように要請している。
神田沙也加さんの元夫・村田充「予定を勘違いして無人の場所で呆然」青空の写真を投稿
18日夜に急逝した女優、神田沙也加さん(享年35)の元夫で俳優の村田充(44)が21日、ツイッターを更新。「いつもならしないミスを昨日はやって、明日の予定を勘違いして無人の場所で呆然としている今。なにやってんだろって感じ。でも空がすげー青いや」とつづり、青空の写真を投稿した。
(後略)
『銀河鉄道999 THE MUSICAL』キャストコメント|メーテル役:神田沙也加
2021/12/06に公開済