①現状で、東京都の減衰傾向は、非常に有望であって、これが今週いっぱいと来週前半に掛けて継続すれば、第5波は収束に向かうと言って良いだろう。 一つ希望が持てることは、東京は全国に二週間先行しているため、全国に1~2週間先んじて減衰に至る可能性もある。 いずれにせよ、データがヘボく時間待ち午前1:53 · 2021年9月1日·Twitter Web App
②現在200ppm強なので、これが50ppmを割って、更に減衰を続ければ謎々効果は復活し、加えて市中感染者との接触確率も相当に低くなる。 そこに至るまでに順調ならあと二週間くらいか? この先二週間、反転上昇させないように行動を抑制すれば有望。但し、お盆明け効果が出てくるか否かが鍵。
③なお、全国の死亡数がピークになるのは9月中頃で、120〜250人/日くらいだろう。 かなり手ひどくやられるが、ワクチンの接種効果はかなり大きいと思う。
④第6波については二つの傾向が考えられる。
1)第5波がこのまま早期終息に向かった場合 集団免疫による感染抑制効果は大きくなく、10~11月には第6波が発生し、現状の対策では猛威を振るう。
2)第5波が長期化した場合 集団免疫による感染抑制効果が大きくなり、第6波は年末まで遅延するか小規模となる。
⑤実は合衆国の第四波が不発に終わったのは猛威を振るった第三波による感染率の高さから、短期的な集団免疫が発生したのではないかと考えることができる。 一方で、免疫持続期間は半年程度なので、第三波から半年程度経過した7月には第5波が立ち上がっていると考えることもできる。
⑥この視点、かなり面白いと思うのだけど。 疫学的抗体検査をSurgeの半年以内にすればこの仮説の是非は論じられると思う。
⑦SPA!記事で三通りのシナリオを書いたのはこのため。 東京都のモニタリング検査からは非常に悪い傾向しか読めないが、8/28時点では収束継続の可能性も考えられた。一方でIHMEは酷い予測をしている。 この三通り。IHMEの予測については、第六波を過早に予測した結果の誤りではないか?
⑧いずれにせよ、あと2週間様子見は必須。出来れば学校の始業式を2週間遅らせて欲しい。 折角収束に向かっているのなら、δ株でのエピセンターとして代表的な学校は2週間でも閉じるべき。 先行する米欧では、子供が感染して家庭に持ち帰り、更に教師を脅かしている。
⑨非常に重要なことなのだけど、集団免疫は自然獲得、ワクチン獲得共に抗体免疫は半年足らずしか持たない。細胞免疫についてはより長く持つとされるが、まだ未知の部分が多い。免疫獲得に失敗する個体も有意にある。 δ株に必要な接種率は90~100%以上と考えられ、集団免疫戦略は完全に破綻している。
⑩また、米欧各国やマナウスの例を見ると、非常に感染率が高く、不完全でも集団免疫が現れると考えられる地域でも、それは六ヶ月持たずに次の大規模エピデミックSurgeに見舞われている。 やはり集団免疫仮説は破綻していると見做すべきだろう。抗体価が長持ちしない。