WHO事務局長「新型コロナウイルス、日本など4カ国を最も懸念、封じ込めは ...

 【ジュネーブ共同】世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長は7月31日、新型コロナウイルスの世界的大流行は「100年に一度の公衆衛生上の危機だ。影響は今後数十年に及ぶ」と警告した。「最悪の事態を脱したと思った国が、新たな感染拡大に対抗している」として、経済活動の再開などで感染再燃が相次いでいる事態に懸念を示した。

 WHOが31日に開いた緊急委員会で述べた。前日から増加した感染者は29万2527人で過去最多を更新。

 テドロス氏は「抗体検査の初期段階の結果は、世界人口の大半がウイルスに感染しやすいことを示している」として、集団免疫獲得には程遠い現状を報告

 

名古屋繁華街に休業要請へ 愛知県、協力金支払い方針

共同通信

愛知県が、新型コロナウイルス感染拡大を受け、名古屋市の繁華街・栄、錦両地区の飲食店などを対象に休業や短縮営業を要請する方針を固めた。関係者が1日明らかにした。応じた事業者には協力金を払う方向で調整している。

 関係者によると、対象はクラスター(感染者集団)が発生したバーやナイトクラブなど接客を伴う飲食店が中心となる。協力金の負担は県と名古屋市が分担する方向。

 大村秀章知事は7月31日の記者会見で「ピンポイントでの規制をお願いせざるを得ない状況が迫っている」と述べ、繁華街に限定した休業や営業短縮要請の必要性に言及していた。

 

名古屋・栄に独自の「休業要請」へ 愛知県(20/08/01)

東京都で新たに472人の感染確認 過去最多を3日連続更新

毎日新聞

 東京都は1日、新型コロナウイルスの感染者が新たに472人確認されたと明らかにした。

 前日の463人を上回り、3日連続で過去最多を更新した。【近松仁太郎】

 

【速報】千葉県で過去最多の73人感染 カラオケ店でクラスター発生

千葉日報社

 千葉県内で1日、73人の新型コロナウイルス感染が判明した。一日の感染者としては、3月28日に東庄町の障害者施設「北総育成園」の集団発生を含む計62人を超え最多。  佐倉市のカラオケ店ではクラスター(感染者集団)が発生、14人の感染が判明した。

 

【速報】福岡県で121人の感染確認 4日連続で100人超

西日本新聞

福岡市では67人が陽性

 福岡県内では1日、新型コロナウイルスの感染者が新たに121人確認された。1日当たりの感染確認が100人を超えるのは4日連続。各自治体がこの日発表した陽性者は福岡市が67人、県が41人、北九州市が8人、久留米市が5人だった。

岩手初の感染者に中傷続く 知事「鬼になる必要ある」

新型コロナウイルス

御船紗子

3カ月半の間、全国で唯一「感染者ゼロ」だった岩手県。7月29日に陽性が初めて確認され、感染者の勤め先やネット上には中傷や差別発言が相次いでいる。県は、感染者への中傷について厳しく対処する姿勢だ。

 陽性が確認された盛岡市の40代男性について、男性が勤める県内の企業は29日夜、HPで従業員の陽性を発表した。男性は発症後に2日間出勤しているが、内勤のため顧客と接することはなかったという。

 その後、この企業には電話が急増し、31日までに約100件あった。通常の問い合わせなども含むが、中傷も少なくないという。差別的なメールのほか、事業所に直接来て中傷するケースもあった。担当者は「電話を受ける側も悩んでいる」と頭を抱える。

企業HPには30日夜からアクセスが殺到し、サーバーが一時ダウンした。ネット上では感染者を特定しようとする動きがあり、社員の写真を無断転載されるなどの懸念もあるため、企業HPは一時、閲覧停止の対応をとった。「お客様の不安を考え公表したが、感染した個人や他の社員、その家族にも不利益が生じている。コロナになったらこうなるんだとわかった。なってはいけないんだと」

 達増拓也知事は31日の会見で、感染者へのバッシングが懸念されることについて、「犯罪にあたる場合もある。厳格に臨む意味で、(中傷に対しては)鬼になる必要がある」と強調した。被害者支援のため、特定の個人や企業などをネット上で中傷・差別などしている画面を保存する動きもあると指摘し、県でも「同様の対応を検討している」と述べた。(御船紗子)

 国内では1日、新たに1534人の新型コロナウイルス感染者が確認された。1日当たりの感染者が1500人を超えたのは過去最多だった前日から2日連続で、1000人超は4日連続となった。東京都では過去最多の472人を確認、3日連続で最多を更新した。

【詳報】新型コロナ 東京都の状況

 埼玉県(74人)、千葉県(73人)、奈良県(19人)、長崎県(13人)、三重県(11人)などでも過去最多の感染者が判明した。愛知県は過去2番目の181人、大阪府は3番目の195人だった。
 都によると、新規感染者のうち20、30代が計324人で約7割を占めた。重症化リスクの高い60代以上は35人。重症者は1人減って15人となった。
 7月23日からの4連休中に知人同士の会食や旅行などを通じて感染したケースが目立ち、陽性者数が増えた要因になったとみられる。家庭内で感染が疑われる人は50人に上った。全体の3分の2に近い305人は感染経路が不明。
 千葉県では、昼間にカラオケを提供する佐倉市の2店舗で、計14人のクラスター(感染者集団)を確認。札幌市ではライブハウスと病院の2カ所で、仙台市ではデイサービスセンターで、それぞれ新たにクラスターが確認された。
 鳥取県は、7月31日に公表した感染者4人のうち、40代男性と30代女性が新日本海新聞社(本社鳥取市)の記者だと明らかにした。30日には社内で別の40代男性社員の感染が判明しており、3人は同じ職場だった。

 

感染防止へ休業要請相次ぐ 自治体が独自判断

共同通信社  

新型コロナウイルスの感染再拡大を受け、都市部を中心に飲食店の休業や営業短縮を求める自治体の動きが相次いでいる。宮崎県と沖縄県が1日、東京都は3日、愛知県は5日、大阪府は6日から。いずれも協力金の制度を用意する。北海道は適切な対策をしている“安全店”の利用を呼び掛ける。国が緊急事態宣言の再発令に慎重な姿勢を崩さない中で、独自の判断に踏み切る自治体が増えつつあり、協力金の財源確保も課題となる。

 東京都は3日から31日まで、酒類を提供する飲食店やカラオケ店に営業時間を午後10時までとするよう要請した。