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日産ゴーン会長元側近、ケリー被告初公判で無罪主張
【9月15日 AFP】日産自動車(Nissan Motor)の元会長、カルロス・ゴーン(Carlos Ghosn)被告の元側近で、金融商品取引法違反の罪に問われている元代表取締役グレッグ・ケリー(Greg Kelly)被告(64)の裁判が15日、東京地方裁判所で始まった。ケリー被告は、有価証券報告書に虚偽記載を行ったとする起訴内容を否認し、無罪を主張した。
元会長のゴーン被告は昨年、保釈中に日本からレバノンに出国し、現在も逃亡生活を続けている。これにより、長期にわたり繰り広げられている波瀾(はらん)万丈な「ゴーン事件」で、裁判を受ける個人はケリー被告のみとなっている。一方、法人としての日産はこの日、起訴内容を認めた。
Greg Kelly, former aide to Nissan's Ghosn, pleads not guilty as trial starts in Japan
アジア太平洋の経済成長率、マイナス予測 ADB
【9月15日 AFP】アジア開発銀行(ADB)は15日、アジア太平洋地域の今年の経済成長率見通しをマイナス0.7%に下方修正した。前回6月に発表した見通しではプラス0.1%だった。新型コロナウイルス流行の影響で、「同地域では1960年代初期以来、最大の国内総生産(GDP)縮小」となるという。
新型ウイルス流行で落ち込んだ景気の回復は、V字型ではなく、来年まで長引く「L型」あるいは「スウッシュ型」になるとADBは予想しており、コロナ対策によるさまざまな制限によっては回復軌道から外れるとも警告している。
中国海警船が領海侵入、インドネシアが抗議
【9月15日 AFP】インドネシア外務省は14日、リアウ(Riau)諸島州付近の同国領海に先週、中国海警局(沿岸警備隊)の船艇が侵入したことに対し、中国政府に抗議したことを明らかにした。
リアウ諸島州に近いインドネシアの排他的経済水域(EEZ)、 北ナトゥナ海 (North Natuna Sea)で12日に目撃された船舶は、中国海警船「5204号」だと確認された。インドネシア外務省の報道官は14日、「この事態を受けて、本省は13日、在ジャカルタの中国代表部に連絡し、説明を求めた」とAFPに語った。
世界中で嫌われるコウモリは誤解だらけ、仏博物館で啓発活動
【9月15日 AFP】フランス中部の博物館では、研究者らが親のいない赤ちゃんコウモリに昆虫や子猫用ミルクを優しく与えている。コウモリは、ヒトの疾患、ごく最近の例では新型コロナウイルス感染症(COVID-19)を引き起こすとして、多くの人に嫌悪されている生き物だ。
新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)により、インドやペルー、キューバ、ルワンダの自治体はコウモリ駆除に乗り出したが、フランス中部ブールジュ(Bourges)に位置する自然史博物館の研究チームは、世の中で誤解されている、翼を持つ哺乳類の保護を使命としている
コウモリは花粉媒介種として重要な存在で、作物の害虫もたくさん食べてくれるが、一方で、病気を拡散するとして非難され、一般的に大衆文化では血を吸う寄生生物として描かれる。
「病気がうつると恐れられている」と、博物館の館長でコウモリの研究と保護に長年携わるローラン・アルテュール(Laurent Arthur)氏は述べた。
「しかし、ふんの堆積物(グアノ)はCOVID-19を伝染しない」とアルテュール氏は強調する。
今日までに世界で90万人以上が亡くなっている新型コロナウイルスは、科学者らの考えでは、コウモリに由来し、中国の食肉市場で売られている、おそらくはセンザンコウのような動物を媒介してヒトに感染したとされる。コウモリは、先ごろアフリカで発生したエボラ出血熱の起源とも考えられている。
世界で1200種以上いるコウモリは独特の免疫システムで病原体に対抗していると思われ、自らは病気にならずに病原体を媒介する、と現役を引退した疫学者で、現在は博物館で働くフランソワ・ムトゥ(Francois Moutou)氏は指摘する。
「飛行する唯一の哺乳類として、コウモリは胸筋に供給するために大量の酸素を消費する」として、高濃度の酸素はDNAを傷つける可能性があるため、コウモリは免疫反応を高める遺伝子修復能力を進化させたと説明した。
コウモリの食用がヒトに病気を引き起こす証拠はいまだなし
国連環境計画(UNEP)によると、ヒトに感染する病気の60%はコウモリを含む動物由来のものだ。この数字はエボラ出血熱やHIV(エイズウイルス)、鳥インフルエンザ、ジカ熱、コロナウイルスの一種の重症急性呼吸器症候群(SARS)など、「新興」の病気では75%に上昇する。
しかし研究者らは、私たちの種で動物由来の病原体が発生するのは、生物の自然生息地に人間が侵入することと最も関係しており、非難すべきは動物ではなく人間だと指摘している。
ブールジュの博物館は、新手の虫捕り方法として虫を捕食するコウモリを活用するなど、コウモリに対する人間の影響を軽減するさまざまな方法に取り組んでいるが、チームの目的の一つは、赤ちゃんコウモリの保護だ。赤ちゃんコウモリは、群れが移動する際にしばしば置き去りにされる。
研究者のオレリー・クレティエン(Aurelie Chretien)氏は、1匹の体重が数グラムほどしかない小さなアブラコウモリに、ペン先に子猫用ミルクを染み込ませて辛抱強く食事を与えていた。大型で鋭い歯を持つコウライクビワコウモリの赤ちゃんに対しては、特別な革の手袋を用意している。
ブールジュの博物館が広めているメッセージは、コウモリは私たちの敵ではないというものだ。
「コウモリに危険性はないということを人々に伝える必要がある。問題は、フランスには存在しない習慣にある。ここではコウモリを調理しないし、コウモリのシチューも作らない」とムトゥ氏は述べた。
コウモリはアフリカとアジアの一部地域で食されているが、そのような習慣がヒトに病気を引き起こすという証拠はない。(c)AFP/Maxime MAMET
錦織がイタリア国際初戦突破、約1年ぶりの白星に手応え
9月15日、非政府の自然保護団体グリーンピースが創設記念日を祝った。自然保護を呼びかける小さな集団だったグリーンピースは、30数年という歳月をかけ、世界中に数百万人の信奉者を持つ国際的な環境保護団体となった。グリーンピースは意義ある学術研究を行っているだけでなく、国境を超え、様々な国の法をも恐れず、環境汚染に抗議している。グリーンピースはいかにして現在の姿となり、この間、何を成し遂げたのか、「スプートニク」がまとめた。
9月14日の自民党総裁選挙では菅 義偉氏(71)が選出された。菅氏はこれによって8月末に首相辞任の意向を明らかにした安倍晋三氏(65)に代わって党の最高ポストを占めることになった。菅氏が公式的に首相に就任するのは明後日、9月16日になるものとみられている。新首相が率いる日本政府の内政、外交政策がどういったものになるのか、安倍氏にならって最長の首相職連続在任日数を記録するためには菅氏には何が助けとなり、または何が阻害要因となりうるかについて、スプートニクは国際関係、日本政治の専門家でモスクワ国際関係大学のドミトリー・ストレリツォフ教授に見解をたずねた。
米軍兵士らへの支援を呼びかけるトランプ米大統領の最近の選挙運動の広告に、ロシア製の戦闘機と武器の画像が使用された。専門家らが明らかにした情報として、ニュースメディア「ポリティコ」が伝えた。