有事回避の外交努力をしない安倍首相はそれだけで首相失格だ
きょう13日の各紙が一斉に報じている。
私が注目したのは、習近平主席がトランプ大統領に自制を求めたことだ。
韓国大統領報道官も12日コメントを発表し、米中両首脳による協議が緊張状態を解消することを願う、と発信したという(8月13日毎日)。
さらにまた、ドイツのメルケル首相やロシアのラブロフ外相も次のように求めたという(8月13日日経)。
「米国と北朝鮮の対立に軍事的解決はない」(メルケル首相)
「リスクは非常に高い。より強く、より賢い方が先に危機回避をするための第一歩を踏み出すべきだ」と。
これらがトランプ大統領に対する自制要求である事は言うまでもない。
メルケル首相に至っては、現在の危機を、「米国と北朝鮮の対立」とまで突き放している。
ひるがえって日本の安倍首相はどうか。
少なくともこれまでの報道を見る限り、トランプ大統領に自制を求めた形跡はない。
報じられる事は、いたずらに危機を煽り、有事を前提としたミサイル迎撃体制の強化や、米国との共同軍事演習や、避難訓練などばかりだ。
これほど間違った首相はいない。
有事になれば一番被害をこうむるのは日本であるというのにである。
米国と同盟関係にある韓国でさえ自制を求めているというのにである。
唯一の被爆国であり、福島原発事故の悲惨さを一番知っている日本の首相であるというのにである。
何よりも、世界で唯一の平和憲法9条を持つ日本の首相であるというのにである。
主要国の中でただひとり、トランプ大統領に迎合するしかない安倍首相は、それだけで日本の首相失格だ。
このまま首相の座に留まる資格はない。
その事を、政治の場で追及しない野党は野党失格である。
そんな安倍首相を批判しないメディアもまたメディア失格である。
日本と日本国民は、いままさに北朝鮮有事によって試されている。
北朝鮮のミサイル実験で試されているのは日本である(了)