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苛酷過ぎる税金 奴隷から脱却するには革命しかないのか 2021年12月16日 12:43   田中龍作ジャーナル

2021年12月16日 21時26分13秒 | 政治

苛酷過ぎる税金 奴隷から脱却するには革命しかないのか

2018年2月16日、確定申告が始まる日。国税庁は人々に包囲された。森友学園事件で公文書の改竄を指示した佐川宣寿理財局長が国税庁長官に就いたことが、国民の怒りに火を点けた。
=国税庁前 撮影:田中龍作=

 「家の中を見せて下さい」。税務署の職員2人が予告もなしに拙宅にやってきた。一昨年の11月のことだ。

 急襲された理由は税金の滞納だ。督促の電話や封書が相次いでいたが、払わなかった。いや、払えなかった。

 踏み込もうとする税務署員を女房が体を張って阻止した。パソコンやカメラを押収されたら、仕事ができなくなる。女房は懸命に玄関に立ちはだかった。

 「じゃあ税務署に来て下さい」ということになり、それから1週間後、田中は女房と共に税務署に出頭した。
  
 初冬の冷たい雨が降る日だった。

 「ご飯はどうやって食べているのか?」
 「1回の買い物はいくら位か?」・・・納税課の尋問を受けた。

 とにもかくにも払うカネがないことを理解してもらえたのか。ひと月2万円ずつ「分納」するということになった。

 辛うじて差し押さえは免れた。少しホッとしたが、また税務署員が我が家の玄関をノックしてくるかもしれないと思うと、不安で仕方がなかった。

2013年4月。消費税の引き上げ(5→8%)に抗議する集会。=日比谷野音 撮影:田中龍作=

 それから2年が経ち、今度は区役所から督促状が届いた。オレンジの封筒だった。現代の赤紙だろうか。

 封書を開くと『差押』の2文字が心臓に突き刺さった。支払い期限は12月2日となっていた。

 Twitterで窮状を訴えると、救いの神が現れた。

 お金を持って郵便局に行くと、40代後半の男性職員が対応してくれた。

 職員は「納付書(税務署からの請求書)が来ても捨てていいですからね」と優しい口調で言った。納めても行き違いで請求書が届くことがあるからだ。

 職員が田中を見る目は、憐れんでいるようでもあり、同情しているようでもあった。納付期限をとっくに過ぎて、税金を納めに来る人々の苦労を知っている目だった。

 御寄付を下さった救いの神に思いを馳せると涙が出た。

2012年。民主党政権(当時)はマニフェストで「消費税は上げない」と謳い政権を取っていながら、国民に断ることなく約束を反古にした。=都内 撮影:田中龍作=

     《究極の重税~潜在的国民負担率は56.5%》

 拷問に使われた石のごとく重くのしかかる税金に庶民は潰されそうだ。消費税増税(2019年)で経営が圧迫され倒産する中小零細業者は後を絶たない。

 諸々の税金と国民健康保険などの社会保険料は上昇する一方だ。

 当然、国民負担率(国民所得に対する税負担と社会保険料の割合)は上がる。

 財務省の統計によると、2021年(令和3年)の国民負担率は44.3パーセント(見通し)。

 将来の負担となる財政赤字を加えた潜在的国民負担率は56.5パーセントとなる(2021年見通し)。

 こうなると庶民は上級国民を支えるために税金を払う奴隷に過ぎない。奴隷から脱却するには革命しかないのだろうか。
 
    ~終わり~


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