オーバーシュートの意味とは?「パンデミック」や「アウトブレイク」との違い | マイナビニュース (mynavi.jp)
(要旨)
新型コロナウイルスが猛威を振るう現状では、「予測以上の爆発的な感染拡大」を意味する言葉としても用いられるようになりました。オーバーシュートは感染爆発だけではなく、「予想以上の」が含まれるという点が重要です。
アウトブレイクは「日常的な発生頻度を超えた感染症の発生」を意味します。通常の発生レベルを超えた感染症の発生はすべてアウトブレイクとみなされるため、院内感染によるアウトブレイクも起こり得ます。
エピデミック
「一定期間内に一定の地域における、通常の予測を超えた感染症の急激な発生」がエピデミックです。エピデミックの原因としては、おもに下記が考えられています。
- ウイルスの急激な増加
- ウイルスの毒性変化
パンデミック
「エピデミックが発生した感染症が広範囲で同時流行した状態」がパンデミックです。ウイルスの種類によっては、パンデミックによって多数の死者が出ることもあります。なお、パンデミックは「世界的大流行」とも呼ばれます。
毒性の強いウイルスがアウトブレイクを繰り返すケースもあります。たとえば、50%という致死率の高さでしられているエボラウイルスは、1976年から2019年の間に30回を超えるアウトブレイクを起こしています。
エピデミックやパンデミックの発生はウイルスの特性によっても異なりますが、新型コロナウイルスには下記のような特性があったために、パンデミックが発生したと考えられています。
- 無症状でも感染力がある
- 感染者の8割前後は軽症か無症状
新型コロナウイルスは水面下で感染を拡大させる生存能力に長けたウイルスといもいえます。