武田薬品工業は7日、同社が日本で生産する予定の米バイオ医薬品企業ノババックスの新型コロナウイルスワクチンについて、製造販売承認取得を条件に厚生労働省が1億5000万回分を購入する契約を締結したと発表した。写真は2月9日撮影(2021年 ロイター/Dado Ruvic)
(ロイター)
武田は国内での治験などを経て、2022年初めの供給開始を目指す。
2022年3月期業績への影響は、ワクチンの供給開始時期によるとしている。
厚労省はこの契約について、1億5000万回分は2022年初頭からおおむね1年間で供給を受けるとしている。また、武田とノババックスのワクチン開発は、追加接種への使用も視野に行われており、変異株への対応も含まれると発表している。
ノババックスは生産に必要な原材料や設備の確保で苦戦し、米国で緊急使用許可(EUA)の申請を複数回にわたって延期。現在は第4・四半期(10─12月期)の申請を目指している。同社によると、インド、インドネシア、フィリピンでは既に承認申請を済ませている。
東京・世田谷区が新型コロナウイルスの後遺症について調査したところ、感染した人のおよそ半数にけん怠感などの症状があることがわかりました。
中には、半年以上、症状が続いている人もいて、区は、後遺症の影響などを分析するとともに、対策を検討することにしています。
世田谷区は、ことし4月の時点で新型コロナウイルスで区内の病院に入院した患者や自宅療養した区民などを対象に新型コロナウイルスの後遺症に関するアンケート調査を行い、3710件の回答を得ました。
それによりますと、後遺症が「ある」と回答した人は全体の半数近いおよそ1800人にのぼりました。
年代別で見ると、30代から50代で高く、半数以上が後遺症が「ある」と答えました。
また、症状別で見ると、最も多かったのが嗅覚障害で54%、次いで、けん怠感が50%、味覚障害が45%、せきが34%となっています。
症状を年代別に見ると、10代から30代まででは嗅覚障害が最も多い一方、40代より上はけん怠感がもっとも多いと回答していて、年齢によって後遺症の症状に違いがある結果となりました。
中には、記憶障害や脱毛など半年以上にわたり症状が続いている人もいるということで、区は、後遺症の影響などを分析するとともに、対策を検討することにしています。
世田谷区の保坂展人区長は「症状が治まったあとも後遺症を引きずり、働いたり、日常生活を送ったりするのに支障をきたす人が多い一方で、受け皿は十分でない。今回のデータを出すことで、臨床の現場でも後遺症治療が新型コロナの治療と連続線上に行われていく体制を国にも求めたい」と話しています。
東京都は7日、都内で新たに1629人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。1週間前の火曜日より1280人減り、16日連続で前の週の同じ曜日を下回りました。一方、都の基準で集計した7日時点の重症の患者は6日より7人減って260人でした。