「新たな二人三脚を」=雅子さま学友がお祝い-「頑張ります」と決意も・皇位継承
天皇陛下の即位に伴い皇后となられた雅子さまは、小3から高1までを私立田園調布雙葉学園(東京都世田谷区)で過ごした。
行事出席、体調で判断=療養続く雅子さま-皇位継承
即位前に当時の学友3人が集まり、エピソードやお人柄、お祝いの言葉などを語り合った。
集まったのは会社員の天野有子さん、作家の内山純さん、主婦の稲岡明美さん=いずれも(55)=。母親同士も田園調布雙葉の同級生という天野さんは、当時の雅子さまを「ガリ勉ではないのに勉強もでき、スポーツ万能。文武両道で非の打ちどころがなかった」と評する。「小和田」の姓から「オワ」の愛称で呼ばれ、「学級委員長とかを率先してやるタイプではないが、気がつくとみんなが彼女のリーダーシップを必要とするような方」(内山さん)だったという。
中学に上がると、野球好きだった雅子さまは友人ら数人でソフトボール同好会をつくり、サードでクリーンアップという中心的メンバーに。稲岡さんは「ファーストにものすごい速球を投げてきた」と懐かしそうに振り返る。「プロ野球では、花形ではないがきちっと仕事をする選手がお好きだった。お人柄と重なるのかも」(天野さん)。
雅子さまは朝と昼、放課後に欠かさず練習に参加し、試験前でもバッティングセンターに通うなど熱心に取り組んでいた。連戦連敗の弱小チームだったが、中3の時に区大会でまさかの優勝。「こんなことは二度とない」と、返還する前の優勝カップにオレンジジュースを入れてみんなで回し飲みしたという。
皇太子妃になってからは同窓会やソフトボールのOG会にごくたまに顔を出す程度だったが、療養入り後はそれもほとんどなくなった。それでも、内山さんが2014年に推理小説で初めて賞を取ったことを伝えると、すぐに「おめでとう。ぜひお祝いをしましょう」と返事が来たという。
昨年12月、天野さんは毎年送っている誕生日カードに「来年は大変な年になると思いますが、みんな応援しています」と記した。雅子さまからの返事には「頑張ります」と、皇后になる決意がつづられていたという。
「(前の)両陛下もすてきな二人三脚だったと思うが、(即位した)殿下と雅子さまもまた別の形で肩を並べて歩まれている気がする。経験を生かしつつ、新時代を担っていただければ」と天野さんは期待を寄せる。
「愛子さまの運動会で見せたはじけるような笑顔が印象的。グローバル社会にふさわしい両陛下になっていただけると確信している」と語る内山さん。稲岡さんも「(前の)両陛下を引き継いで、弱い人たちにも気を配ってくださると思う。これからも陰ながら応援していきたい」と話した。