米ニューヨーク市は7月1日に経済活動を完全に再開し、競技場やスポーツジム、店舗、レストラン、美容院を通常営業に戻す方針だ。デブラシオ市長が29日、明らかにした。一方、クオモ州知事はさらに早い時期の経済再開を希望していると語った。

ニューヨーク市長、7月1日の経済活動「完全再開」目指す

  シカゴ市はワクチン接種が進んでいるとして、レストランやバー、大規模屋内施設など全般的に制限を緩和する。

  米国は他国へのワクチン供給増加に力を入れる。このため知的財産権の保護を放棄するのではなく、米国内の生産を強化する可能性があると、ホワイトハウスが示唆した。

  米モデルナは来年、最大30億回分のコロナワクチンを製造する方針を示した。欧米の複数の施設で生産拡大に向け新たな投資を行う。  

  フランスは5月3日から6月30日まで4段階を経て制限措置を緩和する計画を開始する。ドイツは28日のワクチン接種が110万回弱と過去最多に上った。初めて1日の接種数が人口の1%を上回り、同国当局は感染第3波を乗り越えたとみている。

Shot Surge© Bloomberg Shot Surge

  英国の新たな調査によると、体重が標準をやや上回るだけでもコロナ感染の重症化リスクが高まり、比較的若い成人にこの傾向が強い。体格指数(BMI)の23は標準範囲の上の方だが、この水準を超えるとすでにリスクは上昇し、同指数が1ポイント上がるごとに入院の確率は5%、集中治療室入りの確率は10%高まるという。

  インドの変異株は各国に広がっており、中国でも見つかったと中国疾病予防コントロールセンター(CDC)の疫学首席専門家、呉尊友氏が北京での記者会見で語った。イスラエル保健省は41例を報告し、半数以上が外国からの帰国者だと明らかにした。

  米政府は新規感染者と死者が1日としては過去最多となったインドから、できるだけ速やかに退避するよう自国民に勧告した。国務省は渡航情報の警戒レベルを4段階のうちで最高の4とした。インドではこの24時間での新規感染者数が37万9257人、死者が3645人に達した。

  インドの感染者数は累計1840万人、死者は計20万4000人を上回る。アマゾン・ドット・コムやアルファベットなど米企業が支援に乗り出している。

  世界保健機関(WHO)によると、世界の新規感染者数は9週連続で増加。インドでの急増が他の地域での減少分を上回る形となっている。

  米ジョンズ・ホプキンズ大学の集計データによると、世界の感染者は累計で1億4980万人を超え、死者数の合計は315万人を上回った。ブルームバーグのワクチントラッカーによれば、世界でこれまでに実施されたワクチン接種は10億8000万回を超えた。

原題:Americans Told to Leave India; Moderna Output Goal: Virus Update;

NYC to Reopen in July; Concerns on Oregon Surge: Virus Update(抜粋)

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