RNAワクチン、またはmRNAワクチン(メッセンジャーRNAワクチン)は、メッセンジャーRNA(mRNA)と呼ばれる天然化学物質の人工複製物を使用して免疫反応を起こすワクチンの一種。ワクチンは合成RNAの分子をヒトの細胞に導入し、細胞内に入ると、ワクチンのRNAはmRNAとして機能し、細胞は通常、病原体(ウイルスなど)やがん細胞によって産生されるはずの外来タンパク質を作る。これらのタンパク質分子は、宿主細胞を傷つけることなく、対応する病原体やがん細胞を特定して破壊する方法を記憶する獲得免疫を刺激する[1]。
従来のタンパク質ワクチンに対するRNAワクチンの利点は、優れた設計と生産速度、生産コストの低減[2][3]、細胞性免疫と体液性免疫の両方の誘導である[4]。欠点としては、mRNA分子の脆弱性のため、コールドチェーンの流通と保存が必要であり、コールドチェーンが破綻して注射前に分子が分解すると、投与量が不十分となり、有効性が損なわれる可能性がある[1]。また、従来のワクチンと同様の「予想される」副反応はあるため、自己免疫反応を起こしやすい人はRNAワクチンに対して副反応を起こす可能性がある)
(
A:「組み換えたんぱくワクチン」と呼ばれる種類のワクチンです。新型コロナウイルスのたんぱく質によく似た、人工的に作ったたんぱく質と、免疫反応を強める免疫補助剤が含まれます。米ノババックス社が開発し、日本では武田薬品工業が製造、販売します。新型コロナウイルスワクチンを初めて打つ場合には3週間の間隔をあけて2回接種します。すでに他の種類のワクチンを2回接種した人の3回目接種にも使われる予定です。
ノババックス社製ワクチンの主成分は、新型コロナウイルスがヒトの細胞に感染する際にまず結合する、ウイルス表面にある突起状の「スパイク(S)たんぱく質」とよく似たたんぱく質です。ヒトの体内に入ると、免疫が異物として認識し、このたんぱく質を攻撃する抗体を作ります。そして、実際に新型コロナウイルスに接した時には、免疫がより素早く攻撃できるようになり、感染や症状が出るのを防ぐことができると期待されています。)
(繰り返しになりますが、日本では、レアアースの供給をほぼ輸入に依存しています。しかし2022年10月、政府は小笠原諸島・南鳥島沖の水深6,000メートルの海底で確認されているレアアース泥の採掘に乗り出すと発表しました。2023年度に技術開発に着手し、5年以内の試掘を目指すとしています。
テレビやパソコン、スマートフォン、EV車など私たちの生活に欠かせない製品には、レアアースが使われています。そのため、安定的な供給が必要ですが、日本はほぼ輸入に頼っているのが現状です。今後は、レアアースを採掘する権利を獲得するほか、省資源化や代替品開発を進めるなどして、供給を安定させていく必要があるでしょう。)