毎日新聞
新型コロナウイルスによる国内の死者数は22日、新たに48人確認されて3026人となり、累計3000人を超えた。「第3波」による感染が拡大した11月中旬以降に急増し、わずか1カ月で1000人以上が亡くなったことになる。最初の死者が確認されてから1000人に達するまで5カ月弱、そこから2000人になるまで約4カ月かかっており、死者の増加ペースはさらに加速している。
都道府県の発表や、空港検疫などで確認された死者の資料、毎日新聞の独自取材などを基に集計した。
性別では非公表などを除き男性が1605人、女性は986人だった。
年齢別でみると、80代が3割強で最も多く、70代以上では7割を超えた。40代以下は死者全体のうちの1%に過ぎない。
また、これまでの推移をみると、「第1波」では4月(393人)と5月(441人)の死者が多く、「第2波」の8月も287人の死亡が確認された。「第3波」ではさらに増え、11月は382人、12月はすでに861人が亡くなっている。
都道府県別では東京が568人と最も多く、大阪(502人)、北海道(401人)と続く。一方、1000人までの死者の内訳では東京(327人)が最多。1001人から2000人までをみると大阪(191人)が最も多く、2001人から3000人までは北海道(252人)がトップだった。
「第3波」では重症患者も急増しており、各地で専用病床が逼迫(ひっぱく)している。
厚生労働省によると、各都道府県が確保を見込む重症患者用の病床の使用率(15日時点)は、10都府県が感染急増を示す「ステージ3」(20%)以上に該当し、前週(8日時点)より1県増えた。10都府県のうち、東京都と大阪府が感染爆発を示す「ステージ4」(50%)に該当する。大阪府の使用率は55・3%で、前週より2・6ポイント改善したものの、東京都は66・4%と、前週より11・4ポイントも悪化した。【島田信幸、李英浩、小川祐希】
英変異種、ロンドン以外も増加 封鎖地域拡大も 入国規制50カ国以上に
毎日新聞
一方、英国内では、変異種の感染が急拡大しているとして事実上のロックダウン(都市封鎖)措置が導入されたロンドンやイングランド南東部以外でも、変異種の拡大が進んでおり、他の地域も今後、規制が強化される可能性が出ている。
「感染力が従来の種よりも最大で7割、強くなっている可能性」(ジョンソン英首相)がある変異種は、9月にロンドンやイングランド南東部ケント州で確認されて以降、感染が拡大。ロンドンでは11月中旬に感染者の28%が変異種によるものだったが、12月第2週には62%を占めた。
一方、英紙デーリー・テレグラフなどによると、イングランド南西部でも変異種の割合が27%になるなど浸透。政府のバランス首席科学顧問は「変異種は全国で増加していくだろう。いくつかの地域で対策が強化されるだろう」と述べた。英紙ガーディアンは、ジョンソン首相が今後数日以内に、イングランド全域にロックダウンを導入するかどうかの判断を迫られるとの見通しを報じた。
変異種については、従来種に比べて重症化率・致死率が高くなったり、ワクチンの効果が低くなったりする証拠は見つかっていない。だが英メディアによると、政府諮問機関の科学者から、変異種が従来種と比べ、子供に感染しやすい可能性を指摘する声が出ており、調査中だ。また「パンデミック(世界的大流行)の真に重要な段階に入りつつある」(ユニバーシティーカレッジ・ロンドンのアンドリュー・ヘイワード教授)として、対策強化を望む声も上がっている。【ロンドン服部正法】
新型コロナウイルス、現在の感染者・死者数(22日午後8時時点) 死者170.3万人に
【12月22日 AFP】AFPが各国当局の発表に基づき日本時間22日午後8時にまとめた統計によると、世界の新型コロナウイルスによる死者数は170万3500人に増加した。
中国で昨年12月末に新型ウイルスが最初に発生して以降、これまでに世界で少なくとも7727万2040人の感染が確認され、少なくとも4909万5900人が回復した。
この統計は、各地のAFP支局が各国当局から収集したデータと世界保健機関(WHO)からの情報に基づいたもので、実際の感染者はこれよりも多いとみられる。多くの国では、症状がある人や重症患者にのみ検査を実施している。
21日には世界全体で新たに8800人の死亡と53万4152人の新規感染が発表された。死者の増加幅が最も大きいのは米国の1658人。次いでドイツ(731人)、ロシア(561人)となっている。
最も被害が大きい米国では、これまでに31万9466人が死亡、1804万3183人が感染し、少なくとも629万8082人が回復した。
次いで被害が大きい国はブラジルで、死者数は18万7291人、感染者数は726万3619人。以降はインド(死者14万6154人、感染者1007万6387人)、メキシコ(死者11万8598人、感染者132万5915人)、イタリア(死者6万9214人、感染者196万4054人)となっている。
人口10万人当たりの死者数が最も多いのはベルギーの161人。次いでイタリア(114人)、スロベニア(114人)、ボスニア・ヘルツェゴビナ(113人)、ペルー(113人)となっている。
地域別の死者数は、欧州が52万2990人(感染2415万4394人)、中南米・カリブ海(Caribbean Sea)諸国が48万6768人(感染1472万6838人)、米国・カナダが33万3744人(感染1855万5383人)、アジアが21万1870人(感染1347万7277人)、中東が8万7439人(感染379万9450人)、アフリカが5万9745人(感染252万7908人)、オセアニアが944人(感染3万795人)となっている。
各国の死者数・感染者数は当局による訂正やデータ公表の遅れがあるため、過去24時間での増加幅は前日の集計結果との差と一致しない場合がある。(c)AFP
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新型コロナの「最悪期」はまだこれから、州や地方への支援必要
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来年の早い時期の追加経済対策の策定に向け議会に準備呼び掛け
バイデン次期米大統領は22日、米国の新型コロナウイルス感染症(COVID19)を巡る状況について、「最悪期」はまだこれからだと警告した。その上で議会に対し、追加経済対策の策定に向け来年の早い時期に準備を整えるよう求めた。
デラウェア州ウィルミントンで記者会見したバイデン氏は、「COVIDとの闘いで最悪の日々はまだ過ぎておらず、これからだ」と指摘するとともに、コロナ禍で資源が急減している州や地方自治体への支援や他の景気刺激策が必要だと語った。
バイデン氏は、上下両院が前日に経済対策と歳出法案の包括案を可決したのを踏まえ、「議会は今週、責務を果たした。来年再びそうするよう私は議会に求めることができるし、求めなければならない」とも述べた。
追加経済対策で期待する具体的な内容を問われたバイデン氏は、その規模や成否の見通しに関するコメントを控えた。
バイデン氏、現金給付の意向示す 93兆円経済対策は「頭金」
【ワシントン共同】バイデン次期米大統領は22日の記者会見で、新型コロナウイルス対策に関し、議会が21日に可決した9千億ドル(約93兆円)の追加経済対策法案を「第1段階にすぎず(今後の対策の)頭金だ」と述べた。来年1月の就任後に大規模な対策に取り組み、収入減に苦しむ家計にさらに現金を給付する意向を示した。
南極で初のコロナ感染、最北端近くの基地で36人
配信
東京都で748人の感染確認 過去2番目、水曜では最多
配信 朝日新聞
東京都の新規感染者数の推移
東京都は23日、新型コロナウイルスの感染者を新たに748人確認したと発表した。17日の821人(修正値)に次ぐ過去2番目の多さで、水曜日としては過去最多。これで9日連続で曜日ごとの最多を更新した。また、「人工呼吸器か体外式膜型人工肺(ECMO(エクモ))を使用」とする都基準の重症者数は69人で、前日から5人増えた。
感染者748人を年代別で見ると、20代が193人で最多。30代が141人、40代が130人、50代が120人と続いた。65歳以上の高齢者は91人だった。
愛知で239人感染
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愛知県は23日、239人が新型コロナウイルスに感染したと明らかにした。県内の感染確認は計1万4654人となった
大阪府・吉村知事が会見 年末年始の診療検査体制「一日約4千件から5千件を確保」(2020年12月23日)
豪行きのJAL機引き返す 飛行中に入国規制強化で・・・(2020年12月23日)
【ノーカット】新型コロナに年末年始はない 日本医師会 会長会見
2020/12/23
毎日新聞
新型コロナウイルスの感染拡大「第3波」が襲う師走の日本列島。年末年始の帰省や大人数での会食自粛が求められる中、感染者の増加はやまず、奈良県内の医療提供体制は逼迫(ひっぱく)の度合いを増している。緊迫した現場で懸命に使命を果たそうと疲弊する医療従事者たち。一方で、陣頭指揮を執る県と現場の間には温度差も露呈する。【久保聡】
今月2日、容体が悪化した新型コロナウイルスの入院患者が転院する際、ある「小競り合い」が起きた。