ソフトバンクとKDDI(au)は28日、それぞれ自社の格安ブランドによる割安な新料金プランを発表した。月間データ通信量20ギガ・バイト(GB)の「大容量」プランを、ともに月額5000円未満で提供する。菅内閣が打ち出す携天を含めた4社間でさらに競争が活発化しそうだ
ソフトバンクの格安ブランド「ワイモバイル」は、12月下旬から20GBの料金を月額4480円(税抜き)とする新プランを導入する。1回あたり10分以内の国内通話も無料とする。
契約会社を変更しても同じ電話番号を使える「番号持ち運び制度」(MNP)でも、来春をメドに転出手数料を完全無料化することも正式に発表した。
一方、KDDIは来年2月以降、格安ブランド「UQモバイル」で20GBの料金を月額3980円とする。国内の無料通話分はこの料金に含まれない。
ソフトバンクとKDDIの現行の大容量プランは、月額7000円台となっており、容量は20GBに限られるものの、料金は大幅に低下する形となる。今年4月に携帯事業に本格参入した楽天は、月額2980円でデータ使い放題としている。
ドコモも大容量プランの値下げを検討しているが、親会社のNTTによる完全子会社化に向けた株式公開買い付け(TOB)の終了後に公表するとみられている。