北海道は新型コロナウイルスの感染者が足元で増加していることを受け、感染状況の警戒レベルを現在の「ステージ1」から「ステージ2」へ引き上げる。今後も感染者数の高止まりが続けば、患者を受け入れる医療機関にも大きな影響が出かねないため、より強く感染防止を呼びかける。
ステージの引き上げは、道が8月に5段階の警戒レベルを定めてから初めて。28日午前に道幹部らによる対策本部会議を開き、引き上げを決める。その後、鈴木直道知事が記者会見で背景などを説明する。
現在のステージ1は、「感染者が散発的に発生し、医療提供体制に大きな支障がない段階」。これを「医療提供体制への負荷が蓄積する段階」のステージ2へ引き上げる。
具体的には、2週間の集中対策期間を設け、「密」になる場所での会合の自粛、出勤の抑制やテレワーク促進に取り組むよう企業などに要請する。経済に大きな影響を与えずに、より一層の感染防止策への取り組みを促す。
道内では9月末以降、新たな感…
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政府・与党は27日、来年1月末に期限を迎える観光支援策「Go To トラベル」事業について、延長する方向で調整に入った。新型コロナウイルスの感染拡大で落ち込んだ観光需要をなお下支えする必要があると判断した。具体的な延長幅などを今後詰める。
菅首相は同日、公明党の斉藤鉄夫副代表らと首相官邸で会談し、事業を来春の大型連休まで延長するよう求める提言を受け取った。首相は「予算がなくなったからやめるというのではなく、全体の状況を見ながらやっていきたい」と応じ、観光産業の雇用確保などに配慮する考えを示した。
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2020年10月28日 15時10分