③この政策は、冷戦真っ盛りの中生まれた。 核エネルギー技術のシェア=原子力発電という戦略技術を無償供与してあげるから、アメリカの陣営(ソ連ではなく)に入ってくださいね、という技術外交である。
④だから今でもIAEA Statute(憲章)には「原子力エネルギーの平和利用の普及と拡大」が高らかに謳われている。つまりは「原発どんどん普及・しかし核兵器拡散はビシビシ取り締まるぞ機関」なのである。
⑤そもそも、IAEAの主任務は核兵器を作らせないための原発から出るプルトニウムの量のモニタリングであって、環境保護ではない。やってもおまけ程度である。
⑥もし日本政府がALPS排水の安全性を第三者に査察させたいなら、IAEAのような原発普及・核兵器取り締まり機関ではなく、国連環境計画(UNEP)にやらせればよいのだ。
⑦そして日本政府がALPS排水の安全性に自信があるのなら、国連開発計画など国際機関や環境保護団体のタスクフォースチームを作り「世界で一番厳しい査察」をしてもらえばよいのだ。それをやらないという事実そのものが、日本政府が安全性に自信がないことを物語っている。
⑧私は空想でこの提案をしているのではない。アメリカのスリーマイル島原発の汚染水処理の場合、12人の市民代表(中には環境保護、反原発運動家もいた)の「市民アドバイザーパネル」をつくり、電力会社やエネルギー省と対等の立場で対話に参加させたからである。
⑨もっとも、スリーマイル島原発事故の汚染水の場合、ALPSに該当するEPICORという核種除去装置で政府基準を満たすまで除去しても、サスケハナ川への排水はしない決定をした。日本政府はTMIのケースより悪質だ。
⑩だから「IAEAは監視機関として中立なのか」「日本は拠出金の40%を出している」などと今になって問うている日本のマスコミを見ていると「お前らアホなのか?」と呆れる。IAEAは設立時から原子力の「平和利用」推進機関なのだ。もう少し歴史を勉強せよ。
11)IAEAにALPS排水の監視を依頼するというのは、日本たばこ協会に禁煙運動の監視を依頼するようなものだ。アホらしくていかん。
まさにこれを私は懸念しています。 アホな人たちは「トリチウム」が元素として環境に放たれると誤解している。 かならず「化合」して「化合物」になるのです。 それは「元素」とは違う挙動をする。 そのことをわかっていないアホが自信たっぷりに発言するのでみなさん大混乱だ。
引用
HOSOKAWA Komei@ngalyak21時間
トリチウム水は濃縮しないが、トリチウムを含む有機化合物は濃縮する。これを混同している人が多すぎる。東電の水槽は、プランクトンも底土もほかの小さい生き物もいない「処理水」にヒラメを入れているだけで、これで濃縮する筈がなかろう。タチの悪いイカサマである。#fake #nukeF1 twitter.com/AkioHoshi/stat…