【ワシントン共同】米紙ニューヨーク・タイムズ電子版は16日、米製薬大手ファイザーなどが開発した新型コロナウイルス感染症ワクチンを接種したアラスカ州の医療従事者が、重いアレルギー反応を示して入院したと報じた。世界に先駆け接種が始まった英国では、数千人のうち2人に激しいアレルギー反応が出たと報じられたが、米国で判明するのは初めて。

 ファイザーなどが開発した新型コロナウイルス感染症のワクチンの瓶(ロイター=共同)

 米国では14日に接種が始まり、アラスカ州の医療従事者は15日に接種を受けた。これまでに薬物でアレルギー反応が出たことはなかったという。英国の2人は過去に卵や薬物でアレルギー反応を示したとされる。(共同通信)

東京都で新たに822人感染、連日最多更新 新型コロナ

東京都は17日、新型コロナウイルスの感染者が新たに822人確認されたと発表した。1日あたりの新規感染者数としては16日の678人を大幅に上回り、過去最多を2日連続で更新した。都内の感染者は累計4万9490人となった。重症者は3人減って66人となった。

年代別にみると20代の201人が最も多く、30代の169人、40代の123人が続いた。重症化リスクの高い65歳以上の高齢者は112人だった

都は17日、都幹部や専門家らによる「モニタリング会議」を開催。医療提供体制の警戒レベルを4段階で最も深刻な「逼迫している」に引き上げた。同評価に引き上げるのは、現行の4段階評価が設けられてから初めて。感染状況についても最も深刻な「感染が拡大している」との評価で据え置いた。

都は感染者数の急増に伴い、年末年始に向けて移動自粛などを呼びかける独自警報の発動も視野に対策強化の検討に入った。

感染状況の悪化を受けて都は、17日までとしていた飲食店などへの時短営業の要請を来年1月11日まで延長した。医療提供体制も逼迫したことで、都は新たな対策の検討を進める。

 

【ノーカット】都の医療警戒レベル最高に 感染は822人 西村大臣会見

2020/12/17

 

都がモニタリング会議 「医療体制」警戒度を最高レベルに引き上げ(2020年12月17日)

 

【LIVE】小池都知事臨時会見 「年末年始コロナ特別警報」を発出 都民に警戒呼びかけ

 

東京都の小池知事は今夜、臨時の記者会見を開きました。

「年末年始コロナ特別警報」を発出

 
17日都内で新たにこれまでで最も多い822人の感染が確認されたことについて、「これまで以上に危機感を持つ必要がある。みなさまひとえに、一人ひとりの大切な命だけでなく、皆様が大切にされている周りの方々の命を守るためだ」と述べました。
そのうえで、小池知事は「まもなく年末年始を迎える。年末年始は人の動きが活発になる。すなわち感染リスクが高まることを意味する。ウイルスにはカレンダーはない。この年末年始の時期を感染拡大をストップさせる特別な時期として、『年末年始コロナ特別警報』を発出する」と述べました。

新規陽性者数1000人台の可能性との指摘 危機感共有を

都内の感染状況について、「きょうのモニタリング会議でもこのペースで進めば1日当たりの新規陽性者数が遠からず1000人の大台に乗る可能性があるという強い指摘を受けた。感染者が増えたあと、重症者が増加していく傾向にあり、今こそ命を守るという観点から危機感を共有していかなければならない」と述べました

約4000床の確保 都内の医療機関に要請

都内の病床について、「現在、都では3000床を確保している。感染拡大を踏まえ、きのうの段階で、重症病床を250床、中等症以下の病床を3750床、合わせて約4000床の確保を都内の医療機関に要請した」と述べました。

そのうえで、「年末年始にそれぞれの病院で患者を受け入れてもらえるよう、新たな支援策も検討していかなければならない」と述べました。

基礎疾患ない70歳未満は宿泊療養施設で受け入れ検討

都内の宿泊療養施設について、「本日新たに1施設を開設し、合計10施設、およそ4000室となっている。これらを有効に活用し、陽性者を確実に受け入れていく」と述べました。

そのうえで、「現在、65歳以上の高齢者は一律に入院ということにしているが、今後、基礎疾患がない70歳未満の方については、宿泊療養施設での受け入れを検討していく」と述べました。

忘年会・新年会は避ける 帰省はできるだけ避ける

年末年始の過ごし方について、「いつもの小さなグループで過ごすこと。久しぶりの人に会うのはできるだけ避ける。忘年会・新年会は避ける。帰省はできるだけ避ける。帰省する場合には、2週間前から会食を控えるなど一人ひとりの取り組みをお願いする」と呼びかけました。

営業時間短縮に協力を

事業者に対し、「改めてあすから来年1月11日まで営業時間短縮を要請している。書き入れ時に大変心苦しいが会食や人手が増えるこの期間、ぜひご協力をお願いしたい」と呼びかけました。
 
フランスのマクロン大統領=8月26日、パリ(AFP時事)

フランスのマクロン大統領=8月26日、パリ(AFP時事)

 【パリ時事】フランス大統領府は17日、マクロン大統領が新型コロナウイルスのPCR検査で陽性と判定されたと発表した。今後1週間は遠隔で執務を行うという。

【新型コロナウイルス 感染した要人・著名人】

 大統領府は声明で「最初の症状が表れてすぐに検査した」と説明。具体的な容体は明らかにされていない。
 フランスでは15日に外出制限が緩和され、日中の外出と地域をまたぐ移動が自由になった。一方、午後8時~午前6時の外出は禁止。1日当たりの新規感染者数は当初の予想を上回る約1万人で推移しており、政府は第3波の襲来を警戒している。