【ワシントン共同】米大統領選で敗北確実となった共和党のトランプ大統領の支持者らが14日、首都ワシントンで選挙の不正を訴える大規模な集会を開いた。親トランプ氏の極右組織「プラウド・ボーイズ」も参加し、数千人がホワイトハウス近くの大通りを占拠。民主党のバイデン前副大統領の勝利を認めず、異例の抵抗を続けるトランプ氏も車列で訪れ、大きな喝采を浴びた。
集会では支持者らが次々と登壇し「みんなが眠っている間に票が盗まれた」「メディアは敵だ」と主張。トランプ氏の名前を記した旗などを掲げ、ホワイトハウスと連邦議会議事堂を結ぶ通りを練り歩いた。
Pro-Trump groups gather in Washington to protest election
【ダイジェスト】渡辺靖氏:トランプ7300万票の意味を考える
2020/11/14
トランプ氏、うっかり敗北認める? 直後に一転、勝利強調
【11月16日 AFP】ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領は15日、ツイッター(Twitter)で、大統領選で当選を確実にしたジョー・バイデン(Joe Biden)氏の勝利を図らずも認めるような投稿を行った。トランプ氏はその後すぐに自身の勝利を一転して主張し、選挙で大規模な不正があったとする根拠のない持論を改めて展開した。
トランプ氏は「彼(バイデン氏)が勝ったのは選挙が不正だったからだ」と投稿。トランプ氏は数日前にも、自身が大統領にとどまるかは「時が明らかにする」と吐露しており、このツイートはすぐに、敗北宣言に一歩近づくものと受け止められた。
しかしトランプ氏は直後に姿勢を一転させ、「彼が勝ったと思っているのはフェイクニュースメディアだけだ。私は敗北を一切認めない! まだ先は長い」と投稿した。
広範囲にわたる不正選挙があったとする主張については、サイバーセキュリティー対策を担う最高機関を含め、連邦と州両方の選挙管理当局が一様に否定している。トランプ氏はそれでも、不正の事実を証明し、法廷闘争に勝つとの構えを崩していない。(c)AFP/Jerome CARTILLIER and Brian KNOWLTON
複数の側近によると、トランプ氏が当面働き掛けるのは、来年1月5日に実施される見通しのジョージア州選出の上院2議席決選投票に向けて、共和党候補を応援することになる。共和党はこの決選投票に勝利すれば、上院の多数派を握ることができる。
一方複数のアドバイザーの話では、トランプ氏は自身を裏切り、さらに国民に直接発信する力を奪ったとみなす放送局やソーシャルメディアに対抗するため、新しいメディアを始めることを模索している。
トランプ陣営との協議に加わった共和党のある関係者は、トランプ氏が退任する日に再出馬を表明するお膳立てとして、ソーシャルメディアからメディア企業まで、あらゆる選択肢が俎上に載っていると思うとした。
大統領選で民主党候補バイデン氏の勝利が確実になった今もなお、トランプ氏は敗北をきちんと認めず、具体的な根拠もなしに選挙で不正があったと主張し続けている。それでもトランプ氏のアドバイザーらによると、同氏が起こす一連の訴訟が終わりになった後に、可能性としては年内にも、24年の選挙に出ると公表する計画を同氏は練っている。同氏の考えに詳しいアドバイザーの1人は「だまされたと彼は感じているので、(再)出馬を望んでいる」と語った。
もっともある共和党ストラテジストは、トランプ氏がまた名乗りを上げても共和党の次の大統領候補指名獲得は決して確実なわけではないと話す。
Meet The Press Broadcast (Full) - November 15th, 2020 | Meet The Press | NBC News
Barack Obama: Trump has been held to a different standard than every other President