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袴田巌さんの無罪確定へ、検察が控訴断念方針 判決覆すの困難と判断   2024年10月8日

2024年10月08日 21時48分31秒 | 時事問題(日本)
写真・図版
再審で無罪判決を受け、支援者にお礼を述べる袴田巌さん(左)=2024年9月29日午後1時53分、静岡市葵区、本間久志撮影

 1966年に静岡県のみそ製造会社の専務一家4人を殺害したとして、強盗殺人罪などで死刑が確定した袴田巌さん(88)を無罪とした再審判決について、検察当局が、控訴を断念する方針を固めたことが関係者への取材でわかった。

 検察が控訴する権利(上訴権)を放棄するか、控訴期限の10日を過ぎれば、袴田さんの無罪が確定する。

 今年9月26日の再審判決は、「自白」の調書や犯行着衣とされた「5点の衣類」など三つの証拠を、捜査機関による「捏造(ねつぞう)」と認定。一連の司法判断の中で、とりわけ捜査機関に厳しい内容だった。

 関係者によると、検察内では、捏造認定に反発があり、控訴も視野に検討していた。だが、再審請求審に続き再審公判でも検察の主張が退けられ、控訴しても無罪を覆すのは困難だと判断したとみられる。

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よかった。しかし袴田さんの奪われた時間はもう戻ってこない。検察の責任はあまりにも重い。
 
袴田さんの無罪が確定したのは良かったが、証拠を捏造して無罪の人の人生を滅茶苦茶にした上、真犯人を野に放ったままにした警察と検察の責任は???
 
 静岡県一家4人殺害事件で死刑が確定した袴田巌さんの再審で、無罪とした静岡地裁判決について、畝本直美検事総長は8日、「控訴しない」との談話を発表した。
 談話の全文は次の通り。
  ◇
検事総長談話
令和6年10月8日
○結論
 検察は、袴田巖さんを被告人とする令和6年9月26日付け静岡地方裁判所の判決に対し、控訴しないこととしました。
○令和5年の東京高裁決定を踏まえた対応
 本件について再審開始を決定した令和5年3月の東京高裁決定には、重大な事実誤認があると考えましたが、憲法違反等刑事訴訟法が定める上告理由が見当たらない以上、特別抗告を行うことは相当ではないと判断しました。他方、改めて関係証拠を精査した結果、被告人が犯人であることの立証は可能であり、にもかかわらず4名もの尊い命が犠牲となった重大事犯につき、立証活動を行わないことは、検察の責務を放棄することになりかねないとの判断の下、静岡地裁における再審公判では、有罪立証を行うこととしました。そして、袴田さんが相当な長期間にわたり法的地位が不安定な状況に置かれてきたことにも配意し、迅速な訴訟遂行に努めるとともに、客観性の高い証拠を中心に据え、主張立証を尽くしてまいりました。
姉のひで子さん㊨と笑顔を浮かべマイクを手に挨拶をする袴田巌さん=2024年9月29日、静岡市葵区で(斉藤直純撮影)

姉のひで子さん㊨と笑顔を浮かべマイクを手に挨拶をする袴田巌さん=2024年9月29日、静岡市葵区で(斉藤直純撮影)

○静岡地裁判決に対する評価
 本判決では、いわゆる「5点の衣類」として発見された白半袖シャツに付着していた血痕のDNA型が袴田さんのものと一致するか、袴田さんは事件当時鉄紺色のズボンを着用することができたかといった多くの争点について、弁護人の主張が排斥されています。
 しかしながら、1年以上みそ漬けにされた着衣の血痕の赤みは消失するか、との争点について、多くの科学者による「『赤み』が必ず消失することは科学的に説明できない」という見解やその根拠に十分な検討を加えないまま、醸造について専門性のない科学者の一見解に依拠し、「5点の衣類を1号タンク内で1年以上みそ漬けした場合には、その血痕は赤みを失って黒褐色化するものと認められる。」と断定したことについては大きな疑念を抱かざるを得ません。
畝本直美検事総長=2024年7月、平野皓士朗撮影

畝本直美検事総長=2024年7月、平野皓士朗撮影

 加えて、本判決は、消失するはずの赤みが残っていたということは、「5点の衣類」が捜査機関のねつ造であると断定した上、検察官もそれを承知で関与していたことを示唆していますが、何ら具体的な証拠や根拠が示されていません。それどころか、理由中で判示された事実には、客観的に明らかな時系列や証拠関係とは明白に矛盾する内容も含まれている上、推論の過程には、論理則・経験則に反する部分が多々あり、本判決が「5点の衣類」を捜査機関のねつ造と断じたことには強い不満を抱かざるを得ません。
○控訴の要否
 このように、本判決は、その理由中に多くの問題を含む到底承服できないものであり、控訴して上級審の判断を仰ぐべき内容であると思われます。しかしながら、再審請求審における司法判断が区々になったことなどにより、袴田さんが、結果として相当な長期間にわたり法的地位が不安定な状況に置かれてきたことにも思いを致し、熟慮を重ねた結果、本判決につき検察が控訴し、その状況が継続することは相当ではないとの判断に至りました。
○所感と今後の方針
 先にも述べたとおり、袴田さんは、結果として相当な長期間にわたり、その法的地位が不安定な状況に置かれてしまうこととなりました。この点につき、刑事司法の一翼を担う検察としても申し訳なく思っております。
 最高検察庁としては、本件の再審請求手続がこのような長期間に及んだことなどにつき、所要の検証を行いたいと思っております。
以上
 
過ちを認めることが出来ない、日本のエリート達の悲しい性の象徴のような談話。 無罪判決を確定させた上で、袴田さんを冤罪に陥れた警察•検察証拠の捏造につき、徹底的に検証すべき。 談話からは、一人の人の人生を冤罪により奪ってしまったことに対する深い反省を感じない。
 

【LIVE配信・記者会見】袴田巖さん無罪確定へ 検察の控訴断念を受け、姉・ひで子さんと弁護団が語る

2024/10/8

【ライブ】袴田事件弁護団 会見 袴田巌さん無罪確定へ 検察側が控訴しない方針【LIVE】(2024年10月8日) ANN/テレ朝

【LIVE配信・記者会見】袴田巖さん無罪確定へ 検察の控訴断念を受け、姉・ひで子さんと弁護団が語る

 
容疑者の逮捕の場面を撮影することもやめてほしい。
引用
正方形のプロフィール画像朝日新聞(asahi shimbun)@asahi·2時間
朝日新聞の当時の報道、おわびします 袴田巌さん無罪確定へ https://asahi.com/articles/ASSB810JGSB8ULZU001M.html?ref=tw_asahi

【速報】「58年の苦労すっ飛んだ」 袴田さん姉、検察の控訴断念表明で


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