新型コロナウイルスの電子顕微鏡写真(米国立アレルギー感染症研究所提供)拡大写真
【ジュネーブ共同】米ジョンズ・ホプキンズ大の集計によると、新型コロナウイルスの感染者が22日、世界全体で900万人を超えた。米国やブラジルをはじめとする南北米大陸での拡大が勢いを増しており、過去最悪のペースで感染者が増え続けている。死者は46万9千人を上回っている。
感染者は4月2日に100万人を超えて以降、12~13日ごとに100万人増えてきたが、5月21日に500万人を上回ってからペースが加速。今回は6月16日に800万人を超えて6日しかたっておらず、これまでで最も短い日数で100万人増加となった。
感染者は4月2日に100万人を超えて以降、12~13日ごとに100万人増えてきたが、5月21日に500万人を上回ってからペースが加速。今回は6月16日に800万人を超えて6日しかたっておらず、これまでで最も短い日数で100万人増加となった。
(*参照:スペインインフルエンザ(1918-1919)
第一次世界大戦中の1918年に始まったスペインインフルエンザのパンデミック(俗に「スペインかぜ」と呼ばれる)は、被害の大きさできわだっています。世界的な患者数、死亡者数についての推定は難しいのですが、患者数は世界人口の25-30%(WHO)、あるいは、世界人口の3分の1(Frost WH,1920)、約5億人(Clark E.1942.)で、致死率(感染して病気になった場合に死亡する確率)は2.5%以上(Marks G, Beatty WK, 1976; Rosenau MJ, Last JM, 1980.)、死亡者数は全世界で4,000万人(WHO)、5,000万人(Crosby A, 1989; Patterson KD, Pyle GF, 1991; Johnson NPAS, Mueller J, 2002.)、一説には1億人(Johnson NPAS, Mueller J, 2002.)ともいわれています。日本の内務省統計では日本で約2300万人の患者と約38万人の死亡者が出たと報告されていますが、歴史人口学的手法を用いた死亡45万人(速水、2006.)という推計もあります。)
第一次世界大戦中の1918年に始まったスペインインフルエンザのパンデミック(俗に「スペインかぜ」と呼ばれる)は、被害の大きさできわだっています。世界的な患者数、死亡者数についての推定は難しいのですが、患者数は世界人口の25-30%(WHO)、あるいは、世界人口の3分の1(Frost WH,1920)、約5億人(Clark E.1942.)で、致死率(感染して病気になった場合に死亡する確率)は2.5%以上(Marks G, Beatty WK, 1976; Rosenau MJ, Last JM, 1980.)、死亡者数は全世界で4,000万人(WHO)、5,000万人(Crosby A, 1989; Patterson KD, Pyle GF, 1991; Johnson NPAS, Mueller J, 2002.)、一説には1億人(Johnson NPAS, Mueller J, 2002.)ともいわれています。日本の内務省統計では日本で約2300万人の患者と約38万人の死亡者が出たと報告されていますが、歴史人口学的手法を用いた死亡45万人(速水、2006.)という推計もあります。)
2020年6月23日 9:02 発信地:ジュネーブ/スイス [ スイス ヨーロッパ ]
【6月23日 AFP】世界保健機関(WHO)は22日、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の重症患者の死亡率を低下させる効果を示している安価なステロイド薬、デキサメタゾンを急きょ増産するよう呼び掛けた。
WHOのテドロス・アダノム・ゲブレイェスス(Tedros Adhanom Ghebreyesus)事務局長は、英国での臨床試験の結果が先週発表されたことを受けてデキサメタゾンの需要はすでに急増しているが、増産は可能だと確信していると述べた。
臨床試験は英オックスフォード大学(Oxford Unversity)のチームが主導で行ったもので、新型コロナウイルス感染症の患者約2000人にデキサメタゾンを投与したところ、最も重症の患者の死亡率が35%低下したという。
WHO本部からテレビ会見したテドロス氏は、「まだ予備段階のデータだが、ステロイド薬デキサメタゾンに新型コロナウイルス感染症の重症患者の命を救う可能性があるという最近の発見は、われわれが切望していた祝福に値する理由をもたらした」「次の課題はデキサメタゾンを増産し、最も必要としているところに重点を置きながら、世界中に迅速かつ平等に分配することだ」と述べた。
さらにテドロス氏は、重症患者が多数いる国を優先する必要があるとしつつ、「粗悪品や偽造品が出回るリスクが高い」ため、供給側は品質を保証する必要があると警告した。
WHOではデキサメタゾンの使用は厳重な臨床的管理の下、重篤および重症患者のみを対象に行うべきだと強調している。一方、「軽症患者への効果や予防効果があるという証拠はなく、危険を及ぼす可能性がある」とテドロス氏は警告した。(c)AFP/Robin MILLARD
ワールド
2020年6月23日 / 11:11 / 8時間前更新
[北京 22日 ロイター] - 18日付の米医学誌「ネイチャーメディシン」によると、中国で行われた研究で、新型コロナウイルス感染症から回復した人の抗体レベルは有症状と無症状両方の患者で2─3カ月後に急激に下がることが確認された。
この研究は、新型コロナに感染したことがある人の将来の感染に対する免疫の持続時間に疑問を投げ掛け、ソーシャルディスタンス(社会的距離の維持)や高リスク集団を隔離する公衆衛生面での長期にわたる対応を支持する結果となった。
研究では、新型コロナ感染症から回復後の抗体検査で陽性反応を示した有症状患者37人と無症状患者37人を調べたところ、90%以上で抗体の水準が2─3カ月で急低下したことを示した。中央値は両患者群とも70%強だった。
研究は重慶大学の研究者と中国疾病予防管理センターの1部門、その他の機関が行った。
研究に加わっていない香港大学の金冬雁教授(ウイルス学)はこの研究について、免疫システムのほかの部分が保護をもたらす可能性を排除していないと指摘。一部の細胞は最初の感染でウイルスへの対応方法を記憶し、次の感染時に効果的な防御を行うという。その上で「この研究結果で極度に悲観することはない」とし、患者のサンプル数も少ないと述べた。