皇位継承策検討の有識者会議、来月にも開催…政府内でメンバー人選進む
政府は、安定的な皇位継承策などを検討するための有識者会議を3月中にも開催する方向で調整に入った。皇位継承権の範囲や皇族の対象を見直すかどうかが主な論点となりそうだ。
政府高官が26日、明らかにした。政府内で会議のメンバーの人選を進めている。政府の皇室関連の有識者会議は、2016~17年の「天皇の公務の負担軽減等に関する有識者会議」以来となる。
政府は、代替わりに伴う一連の行事が行われていた昨年までは、学識経験者らに非公式に接触して論点や課題を聞き取るにとどめており、会議を設置せずに「静かな環境」で検討する考えだった。
だが、17年に成立した平成の天皇陛下の退位を実現する特例法の付帯決議では、安定的な継承策などを速やかに検討して国会に報告するよう政府に求めており、さらなる議論の必要があると判断したとみられる。