とおいひのうた いまというひのうた

自分が感じてきたことを、順不同で、ああでもない、こうでもないと、かきつらねていきたいと思っている。

「海」

2006年04月26日 05時27分48秒 | 創作詩
  よせては かえす 海のなみ
  なみは この世で いちばん やわらかなのに
  すべてのものを まるくする

  よせては かえす 海のなみ
  ゆったりと ときには怒り狂うけれど
  万年の時を くりかえし よせては かえす 海のなみ

  よせては かえす 海のなみ
  よせては かえす 出会いとわかれ
  よせては かえし すべてを消して

  よせては かえす 海のなみ
  一日ごとに 季節ごとに 海の色はかわるけれど
  なみは しんぼうづよく よせては かえす

  わたしは はだしで はまべをあるく
  わたしには みえる 消えたたくさんのあしあとが
  よせては かえす 海のなみ

  消えたあしあとは とおのいてゆくけれど
  わたしの こころの奥底では 決して消えるまい
  
  
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