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毒盛られたとみられるロシア野党指導者、空路で独ベルリンに到着 容体は安定
【8月22日 AFP】(更新、写真追加)ロシアの野党勢力指導者アレクセイ・ナワリヌイ(Alexei Navalny)氏(44)が毒を盛られたとみられる問題で、同氏を乗せた救急輸送機が22日、ドイツの首都ベルリンに空港に着陸した。同氏の容体は安定しているという。輸送機を手配した独NGOシネマ・フォー・ピース財団(Cinema for Peace Foundation)がAFPに対して明らかにした。
同機は22日午前8時47分(日本時間同日午後3時47分)、テーゲル(Tegel)空港に着陸。その後、同NGOの創設者ヤカ・ビジル(Jaka Bizilj)代表がAFPの取材に応じ、「ナワリヌイ氏の容体は安定している」と話した。
Doctors allow Putin critic Alexei Navalny to fly to Germany for medical treatment | ITV News
バノン被告、「私は政治的謀略の犠牲者」と主張
【8月22日 AFP】米ドナルド・トランプ(Donald Trump)政権の元主席戦略官で、メキシコとの国境に壁を建設する費用として募った資金を詐取した疑いで逮捕・起訴され、その後、保釈されたスティーブ・バノン(Steve Bannon)被告(66)が21日、自分は「政治的な謀略」の犠牲者だと主張した。
2016年の大統領選でトランプ氏の勝利に貢献したことで功績を上げたバノン被告は20日、他の3人と共にメキシコとの国境に壁を建設する費用としてクラウドファンディングで約2500万ドル(約26億円)の寄付金を集め、その一部を着服したとして逮捕・起訴された。バノン被告は同日、詐欺とマネーロンダリング(資金洗浄)を共謀したとの疑いをそれぞれ否定。その後、500万ドル(約5億2900万円)の保釈金を支払って保釈された
翌21日、自身のポッドキャスト「ウォー・ルーム(War Room)」に登場したバノン被告は、「私はずっとここにいる。私は闘うためにここにいる。私は闘い続ける」と主張。
「これ(今回の逮捕)は、壁について人々が語ろうとするのを阻止し、脅す狙いが込められている。トランプ大統領に壁の建設を再開させようと働き掛けている人々を阻止し、脅すためのものだ」と訴えた。(c)AFP
Steve Bannon charged with fraud in border wall fundraising
新型コロナ、「2年未満」の終息に期待 WHO事務局長
【8月22日 AFP】世界保健機関(WHO)のテドロス・アダノム・ゲブレイェスス(Tedros Adhanom Ghebreyesus)事務局長は21日、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な流行)が、1918年から世界的に流行したスペイン風邪より短い「2年未満」で終息することを期待していると述べた。
スイス・ジュネーブのWHO本部で記者会見したテドロス氏は、「このパンデミックを2年未満で終息させることを期待している」と述べ、スペイン風邪よりも短期間で新型コロナウイルスを封じ込めることは可能なはずだと述べた。
テドロス氏は、現在の世界は「グローバル化、(人々の)密集や接触」によってスペイン風邪の時代より感染封じ込めで不利な状況にある一方、優れた技術によって優位な点もあると指摘。「利用可能なツールを最大限に活用し、さらにワクチンなどが利用可能になれば、1918年のスペイン風邪よりも短期間で終息させることができると思う」と述べた。
AFPが集計した公式データによると、世界ではこれまでに2300万人近くが新型コロナウイルスに感染し、80万人近くが死亡した。近代史で最も被害が大きかったスペイン風邪のパンデミックでは、世界で5億人が感染し、死者は約5000万人に上った。
スペイン風邪のパンデミックには3波あり、最も大きな被害が出た第2波は1918年後半に始まった。その後、スペイン風邪ウイルスははるかに害の少ない季節性ウイルスになり、数十年にわたり発生を繰り返している。(c)AFP