【東京五輪談合、組織委次長逮捕、武藤事務総長、局長には責任はないのか?】郷原信郎の「日本の権力を斬る!」#220
なぜ突然、談合を認めるようになったのか?権限は事務総長にある!公取委の「犯則調査権」とは? 元特捜検事の郷原信郎が、日本の権力を斬って、斬って、斬りまくります!
五輪談合事件、電通元幹部ら4人逮捕、法人刑事責任追及へ[新聞ウォッチ]
配信 レスポンス
「逮捕、逮捕、逮捕……」きょうの各紙の1面トップは「逮捕」の記事で溢れている。 まず、読売は「臓器あっせん逮捕」とのタイトルで、NPO法人「難病患者支援の会」が仲介した海外での臓器移植で売買された臓器が使われた疑いがある問題で、NPOがベラルーシでの移植を無許可であっせんした疑いが強まったとして、警視庁がNPO理事長を臓器移植法違反容疑で逮捕したことが、捜査関係者への取材でわかったという。 また、朝日と毎日のトップは「五輪組織委元次長逮捕、談合電通元幹部も」。
東京五輪を舞台にした汚職事件に続き、新たに談合容疑で電通元幹部ら4人が逮捕。特捜部は、電通をはじめ受注調整に関わった企業について法人としての刑事責任を追及するという。 電通社内には衝撃が広がり、上層部の責任を問う声も上がっているそうだ。1面のほかにも、その関連記事として「電通『1強』の末、法人刑事責任追及へ」(読売)、「組織委・電通談合筋書き」(朝日)、「東京五輪再び失墜、電通社内『上層部責任は』」(東京)などと、総合面や社会面にも大きく取り上げている。
そして、産経の1面トップには「狛江強殺、実行犯あすにも逮捕、3人特定、初の摘発」との見出しで、東京都狛江市の住宅で1月、住民の大塩衣与さん(90)が殺害された強盗殺人事件で、警視庁調布署捜査本部が実行グループの3人を特定。すでに警察当局に身柄を確保されているという。事件で犯行を支援した男らの関与も浮上。捜査本部は10日にも強盗殺人容疑などで数人の逮捕に踏み切るとも伝えている。 さらに、狛江などの全国で相次ぐ強盗事件を巡り、警視庁は9日未明、フィリピンの入管施設に収容されていた指示役とみられる2人の容疑者の身柄の引き渡しを受け、特殊詐欺に絡む窃盗容疑で移送中の航空機内で逮捕。その容疑者を乗せた旅客機が今朝午前4時45分過ぎ、羽田空港に到着した。が、これらの報道は朝刊には間に合わなかったが、きょうの紙面には世間を騒がす様々な重大事件での「逮捕」の記事ばかりが、集中したのも珍しい。 2023年2月9日付