川塵録

『インテグリティ ーコンプライアンスを超える組織論』重版出来!

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合理と不合理のアウフヘーベン

2024年11月11日 | 社会・時事など
キリスト教は不合理だ。非合理だ。

イエスが:
  • ガリラヤ湖の上を歩いた
  • 念じたら魚が大量に取れた
  • 水をワインに変えた
  • 死者を蘇らせた
  • 磔刑後、3日めに生き返った

って、メチャ、オカルト。信じろ、という方がおかしい。

その「不合理のオンパレード」のイエスが、「親を捨てて私について来い」と言う。いやぁ。無理っす。

合理的に考えると、こう思う。とても無理っす。

キリスト教は、こういう、不合理な宗教。他の宗教と比べても、不合理は際立っているらしい。

でも。

そのキリスト教が、2000年経って、天下を取っている。覇権を担っている。合理主義の権化の、科学を牛耳っている。ノーベル賞はほとんど西洋人だ。

____________

このように、不合理極まりないキリスト教が、世界を制覇している。

これは、「合理と不合理のアウフヘーベン(止揚、揚棄、弁証法)」といえる。結果論として。

キリスト教という不合理なものを信じているからこそ、科学という合理的なものが発展した、といえるかもしれない。

そのロジックとか、そのメカニズムをこれ以上言語化できるわけではないですが。

ヒント・ポイントは、やっぱり「縦 ⇔ 横」だろう。こちら

縦ってのは、不合理の世界。精神世界。哲学。歴史。
横ってのは、合理の世界。物質世界。お金。地位。

合理と不合理のバランスを取ることができたから、西洋のキリスト教社会が、天下を取った。そう言えますよね?



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