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総選挙の意味

先住民  バリケイト伊東

2018-12-17 07:13:21 | 社会
  昨夜、NHKでアマゾンの絶滅してゆく先住民についての特集を放送していた。おもしろかった。地球上、ほとんどの地域で文明化され、生活実態がわからない先住民などいないと思っていたが、まだいるのだ。アマゾンは未だ、秘境だ。私は先住民には関心が高い。日本でも縄文人やアイヌについて多くの知識をたくわえてきた。先住民の生活は、文明化された我々に様々な事を教えてくれる。ブラジルでは文明化されてない先住民をイゾラドと呼んでる。アマゾンの熱帯雨林には、数は少ないが、イゾラドがあちこちに点在してるようだ。ブラジル政府も彼らを保護している。しかし、絶滅は免れないようだ。30年以内に絶滅するだろう。なにしろ、毎日広大な面積の熱帯雨林が伐採され、農地や町になっているのだ。彼らは森から生活のすべてを得てるのだ。食べ物、住まいの資材、薬用植物、森がなくなればそれらを得られないのだ。イゾラドを絶滅に追い込んでるのは文明人なのだ。彼らは文明に飲み込まれてしか生き残れないだろう。裸をやめて衣料を着て、工場で作られた加工食品を食べ、子供を学校に行かせ、労働者になり工場やオフィスで働き、賃金を得、お金で生活のすべてを得るようになるのだ。お金がないと、なにも得られないのだ。森で生活してる時には、お金なしで生活できたのだ。お金は、平等社会に格差を生み出す。お金を巡って争いが多くなるのだ。盗み、強盗、殺人が起きやすくなるのだ。今、文明人が直面している問題が頻繁に起きてくるのだ。文明人が未開の先住民より優れてるとは言い難い。我々は文明のおかげで便利な生活ができる。暑い時、エアコンのリモコンのボタンを押せば部屋は涼しくなる。インターネットは世界をつないでる。瞬時に情報を発信、受信できるのだ。汚れた衣料を洗濯機で洗うのは、文明国では普通だ。先進国では、生活の根幹をなす水を得るは水道からだ。蛇口をひねるだけだ。井戸や川に水からバケツでくみ上げる事はない。確かに文明は、人間に多くの利便さをもたらしてくれた。同時に失ったものも多かったのだ。環境破壊をして豊さを得てる文明人の様は、いつまでも続かない。アマゾンの先住民は、プラスチックのゴミで森や川を汚す事はない。化石燃料を燃やして二酸化炭素を増やす事もない。すべてを自然から得て、すべてを自然に返すのだ。完全リサイクル社会だ。文明国での人間の精神状態は、最悪だ。心を病むものが多すぎる。お金、物がふえても心は貧しくなってる。先進国でも特に日本人の心は非常に悪い。ストレスや不安、孤独におびえてる。様々な数字が異常さを示してる。ひきこもりが53万人、幼児虐待が年間13万件、自殺者も多い。文明人は何かを得て、何かを失った。失った物のほうが多いのではないか。先進国の人間は食ってるのではない、家畜のように自動給餌機から食わされてるのだ。衣料を着ているのではない。着せられてるのだ。歩いてるのではない。ベルトコンベヤーの上を歩かされてるのだ。システムの奴隷だ。自由とは幻想だ。見えないおりの中で分明人はもがいてるだけだ。今のまま先進国の人間のように欲望のまま、突き進めば人間は1000年以内に絶滅するだろう。環境破壊は、人間自身の首を自らしめるようなもんだ。過剰な豊かさを得たがる人間には、自然は罰を与えるだろう。与え始めてる。絶滅危惧種の一番目に登録されなければならないのは、人間なのだ。シベリアトラやシロクマではない。人間も自然、生態の一部だという事を先進国の人間は理解してない。案外生き残るのは熱帯雨林で生活している先住民かもしれない。先進国の人間みたいに環境を破壊する事はない。自然と共生してるから、自然も彼らを大切にしている。先進国の人間の傲慢さに自然は怒ってる。自然が人間を自然界から排除し始めてる。自然の異端児、ガン化した人間には、自然は徹底的に攻撃を加えるだろう。自然は自らを守るために免疫力を行使するだろう。大地震が、台風が、大水が、ひでりが、火山噴火がその他の自然災害が、世界中で人間を襲うであろう。人間が作り上げた構造物もシステムも、そんなもの簡単に壊してしまう。人間に欠かせない水も、電気も、空気も自然が作り上げた物だ。人間に無限に供給してくれる物ではない。己の欲望のために自然を破壊し続ける人間には、死の洗礼が待ち受けてる。そして、絶滅してゆく。自然神が人間を作った時、悪性化した時の事を考えて、絶滅も設定したのだろう。その日は近い。1000年どころか500年ぐらいで絶滅の日が来るかもそれない。人間は己の生き様を反省するどころか、増々傲慢になってる。自然神の怒りは強くなってる。仮に反省してもすでに手遅れだ。自然システムの狂いは簡単には修復できない。膨大な時間がかかるのだ。作りあげるのも膨大な時間がかかってるのだから。先進国の豊かさ、利便さは、虚構だという事を自覚しなければならない。自然破壊して得た豊かさなど、泡のようなものなのだ。吹けば飛んで消えてゆく。絶滅の瞬間、最後に生き残ったひとりの人間は、何を思うのだろうか。