2018年もうすぐ終わり、2019年を迎えようとしている。新年を迎えると言ったところで、日本人の多くは、新鮮な気持ちで迎えるわけではない。どちらかというと、不安のほうが強いのではないか。今の日本人の心の核はもやもやとした不安だ。不安は、草食化した民族の心を強く支配している。羊はいつも肉食動物に食われるのではないかと、脅えてる。高齢になって認知症になったら、寝たきりになったら、ガンになったら、生涯、非正規労働者でいるのか、自然災害、原発事故、ブラック労働、様々な不安が日本人を津波のように襲う。天皇陛下だって不安や悩みを抱えてるのではないか。退位した後、息子の新天皇はしっかり仕事をしてくれるのかとか、天皇の権威を政治家に利用されるのではないかとか、天皇も人間なのだ。神ではない。いろいろと不安や悩みをかかえてるのではないか。政治家だって選挙の際、落選するのではないかとか不安を抱えてる。権力者の安部だって不安はあるだろう。腸の病気を抱えてるし、権力者の座を奪われるのではないかとか、ライフワークである憲法改正がうまくいくかとか不安や悩みはつきないのではないか。不安なのだが、日本人は不安を積極的に解決しようとはしない。ぶつぶつとぐちをこぼすだけなのだ。暴動や革命は、今の日本では起きない。羊は肉食動物にかみつくような事はしない。外国の羊は肉食動物にかみつく。かみつき方を知ってる。日本人も50年前は権力にかみついた。今みたいに忖度、萎縮なんていう事はなかった。不安であり、悩みであり、不条理を積極的に戦って解決しようとした。不安に押しつぶされてゆく日本人は、哀れな感じだ。人生とは比較も見本もない。個人的なものだ。不安は、人それぞれに大きさも種類も違う。自分で解決できないなら、人に相談する事だ。多くのカウンセラーが存在している。そのカウンセラーだって、専門以外は不安や悩みを抱えてるかもしれない。日本は不安、悩みのアリ地獄社会だ。だから、宗教、酒、麻薬などの悪質依存にはまりやすいのだ。日本人の不安マグマは当分、爆発する可能性はない。不安のマグマに押しつぶされ、人格が崩壊してゆくようだ。心を病む人間しかいない日本は、どこに向かうのだ。墓場だ。暴力的に解決するより、浅草サンバで踊りまくって不安、悩み、ストレスを発散させよう。異議なし。