
昨日の夜は、アニメーション映画『アシュラ』のDVDを観ていました。
15世紀中期。
洪水や旱魃による飢饉と応仁の乱で荒野と化した畿内。
妊娠した女が子供を産み落とす。女はその子供を可愛がるが、飢えに耐えかねて子供を食べようとする。
子供を焼き殺そうとした時、女は我に返りその場から逃げ出す。
数年後、その子供は生き抜いて人里に現れた。
その姿は獣同然の生活をしていてで喋ることもできない。
その子供に偶然出会った法師は、その子供に念仏を教え、「アシュラ」という名前を与えた。
領主の子供を殺して追われていたアシュラは少女・若狭とも出会う。
アシュラは、若狭に匿ってもらい若狭から言葉を教えてもらい、人間性を備えていく。
しかし、若狭が暮らしている村に洪水による飢饉が起こり、村の人々は飢えて人間性を失っていく。
アシュラを追う領主は村人達に総動員でアシュラを捕まえろと命じて……。
時代物のアニメは汚れの表現が難しいので妙に綺麗過ぎる着物とかが出てきたりするのですが、この映画ではエフェクトをかけて見事に汚れを表現しています。
着古した着物感やお風呂に入ったことのない人物の汚れた顔の感じや汗や埃や泥に塗れた感が出ています。
デジタルを使えばこんなことが出来るのですね。
驚きました。
内容はハードです。
現実に何度もあったであろう極限状態を舞台にして人間を描いています。
絶望と苦しみと悲しみの果てにちょっぴりと希望と救済。
ハードな場面が出てくるのでお子様に見せるには注意が必要ですが、面白かったですよ。
お勧めです。
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