
昨日の夜は、森晶麿の小説『黒猫の遊歩あるいは美学講義』を読み返していました。
24歳で大学教授になった通称「黒猫」は美学・芸術学を専門としていて「ベルクソン的美学の眼差しから芸術史を洗い直す」が研究テーマ。
彼の付き人は士課程1年目でエドガー・アラン・ポオの研究者。
2人は美学理論とエドガー・アラン・ポオの談義をしながら2人の周囲で起こった謎を解き明かしていく……。
第1回アガサ・クリスティー章受賞作で6編の連作短編集のミステリーです。
ポオの小説がモチーフとして使われています。
でたらめな地図に隠された意味、しゃべる壁に隔てられた青年、川に振りかけられた香水、現れた住職と失踪した研究者、頭蓋骨を探す映画監督、楽器無しで奏でられる音楽、と大事件ではなく日常の謎を解き明かしていくミステリーです。
基本は黒猫と付き人の会話で淡々と進んで盛り上がりにはかけます。
でも、溢れる薀蓄と魅力的に作られている黒猫と付き人の会話は面白いです。
読後感は静かに悲しくて暖かくて爽やか。
ポオの作品は読んだことがあるはずなのだけれども、もうすっかり忘れているなぁ。
ただ、ポオの作品の解釈については驚きでありました。
面白かったですよ。
楽しめました。
24歳で大学教授になった通称「黒猫」は美学・芸術学を専門としていて「ベルクソン的美学の眼差しから芸術史を洗い直す」が研究テーマ。
彼の付き人は士課程1年目でエドガー・アラン・ポオの研究者。
2人は美学理論とエドガー・アラン・ポオの談義をしながら2人の周囲で起こった謎を解き明かしていく……。
第1回アガサ・クリスティー章受賞作で6編の連作短編集のミステリーです。
ポオの小説がモチーフとして使われています。
でたらめな地図に隠された意味、しゃべる壁に隔てられた青年、川に振りかけられた香水、現れた住職と失踪した研究者、頭蓋骨を探す映画監督、楽器無しで奏でられる音楽、と大事件ではなく日常の謎を解き明かしていくミステリーです。
基本は黒猫と付き人の会話で淡々と進んで盛り上がりにはかけます。
でも、溢れる薀蓄と魅力的に作られている黒猫と付き人の会話は面白いです。
読後感は静かに悲しくて暖かくて爽やか。
ポオの作品は読んだことがあるはずなのだけれども、もうすっかり忘れているなぁ。
ただ、ポオの作品の解釈については驚きでありました。
面白かったですよ。
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