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昨日の夜はW杯アジア最終予選の第2戦の日本代表対タイ代表の試合をTV観戦した後に、映画『流れ星が消えないうちに』のDVDを観ていました。
21歳の大学生の奈緒子は恋人である加地が事故で亡くなってから自室で寝ることができなくなった。
玄関に布団を敷いて寝ているがほとんど眠ることができない。
いまだ亡き恋人のことが頭に浮かんで苦悩している……。
現在の恋人の巧は前の彼氏・加地の友人。2人は亡くなった加地のことは一言も語ることはなかったが……。
監督は、柴山健次。
出演者は、波瑠、入江甚儀、葉山奨之、黒島結菜、小市慢太郎、石田えり、古舘寛治、西原亜希、岸井ゆきの、八木将康、渡辺早織、など。
原作は、橋本紡の同名の小説です。
原作の小説はまだ読んでいません。
なので原作の小説のことは分かりませんが、この映画は心に傷を負った人が前向きな気持ちになるまでを描いたお話です。
モノローグでほぼ全てを説明しています。
それ故に分かりやすいといえば分かりやすいのですが揺らぎがありません。
モノローグで語られる部分を映像で表現すべきです。映画なのですから。映像表現なのですから。映像で表現することに挑戦して欲しいです。
そして無駄なカットが多すぎます。無駄なシーンは省けばよいのに。
物語を通して主人公達の行動の変化はありません。
最後に心境の変化があります。
このタイプのお話は作るのが難しいです。
おまけに過去のお話が挿入されるので難しさは倍。
難しさは分かります。
しかしシナリオの段階で整理されていません。
そしてこのシナリオでは役者さんの演技の力を発揮できるようにはなっていません。映像で魅せることができないのです。
役者さんの演技力はいらないよ、というお話ならば良いのですが、このお話だと解釈の揺らぎが無くなって深みが無くなってしまいます。
残念な映画でありました。
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