昨日の夜は、三浦しをんの小説『仏果を得ず』を読んでいました。
主人公は文楽人形浄瑠璃の若手太夫の健。
ある日、健は師匠で人間国宝の銀大夫師匠から変わり者の三味線奏者・兎一郎と組むよう指示される。
不安を覚えながらも稽古に臨むと、兎一郎は全く違う演目をひき始めて稽古にならない……。
文楽に賭ける若手大夫の青春物語です。
お、面白い!
私は文楽のことは全くわからんちんなのですが、文楽を知らなくてもぐいぐい引き込まれましたよ。
魅力的なキャラクターが配置されていて、軽妙で読みやすいです。
終章の『仮名手本忠臣蔵』(の一部)の解釈は面白かったです。
私、忠臣蔵のお話はこれまで好きになれず解釈できずにいたのですが、今まで表層的にしか捉えていなかったのかも?
面白かったですよ。
お勧めです。
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