狐の日記帳

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『仏果を得ず』/三浦しをん

2012年07月02日 18時11分51秒 | 小説・本に関する日記






 昨日の夜は、三浦しをんの小説『仏果を得ず』を読んでいました。


 主人公は文楽人形浄瑠璃の若手太夫の健。
 ある日、健は師匠で人間国宝の銀大夫師匠から変わり者の三味線奏者・兎一郎と組むよう指示される。
 不安を覚えながらも稽古に臨むと、兎一郎は全く違う演目をひき始めて稽古にならない……。
 文楽に賭ける若手大夫の青春物語です。


 お、面白い! 
 私は文楽のことは全くわからんちんなのですが、文楽を知らなくてもぐいぐい引き込まれましたよ。
 魅力的なキャラクターが配置されていて、軽妙で読みやすいです。

 終章の『仮名手本忠臣蔵』(の一部)の解釈は面白かったです。
 私、忠臣蔵のお話はこれまで好きになれず解釈できずにいたのですが、今まで表層的にしか捉えていなかったのかも? 

 面白かったですよ。
 お勧めです。

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