昨日の夜は、映画『無伴奏』のDVDを観ていました。
1969年。仙台。
高校で制服廃止闘争を同級生と共に行っていた響子は、喫茶店「無伴奏」大学生の渉と渉の親友・祐之介と祐之介の恋人・エマの3人に出会う。
「無伴奏」で会って話をしているうちに響子は渉に惹かれていく。
響子は渉と付き合うようになるのだが……。
監督は、矢崎仁司。
出演者は、成海璃子、池松壮亮、斎藤工、遠藤新菜、松本若菜、酒井波湖、仁村紗和、斉藤とも子、藤田朋子、光石研、など。
原作は、小池真理子の同名の小説です。
前半から中盤まで登場人物達が自分以外の人達から優位に立とうとマウントを取り合う様が描かれています。
マウントを取り合う様は薄っぺらいのだけれどもその薄っぺらさを意図的に描いてまだ何者でもない人達の焦燥感を描いています。
物語の主題が現れるのは中盤の終わり。
ここからとても面白くなります。この主題が好みではない人はいるとは思いますが。
主題が明確になってから前半から中盤を思い返すとあのマウントの取り合いの意味合いの解釈の仕方が少し変わってきます。
しみじみと寂しい余韻のあるラスト。
面白かったですよ。
楽しめました。
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