



キャンプ場等の山道で足を滑らせて転げ落ちるのは定番の展開で今年だけでも既に何回か見た気がするワケだが、聖は短時間で一人で転げ落ちる所までやってのけたからピタゴラスイッチみたいになっていたぜ。速攻で二人きりにするまでの筋運び、超ストロングスタイルだった。悪天候で謎の山小屋でずぶ濡れ男女が暖を取って親密になる、というのもプチ遭難に恋愛要素のある創作では定番だ。話がシンプルなドラクエですらあった。ドラクエはただのサービスムービーで特に何も進展しなかったが、聖は元々どっちがストーカーかわからないくらい黒岩くんに執着していたからこの機会を逃すことはなかった・・・。馬の前に人参を差し出すようなものだ。そして黒岩くんの母親もまたプチストーカー化。誰一人ちゃんと連絡しないのもよくない。一旦違う星に移住したかのようだった元彼も引き戻されてしまった。黒岩くんの同級生達は『あの頃は辛かったね』みたいなノリになりつつあったが。黒岩くんはもう島で父親の跡を継いで家具職人にでもなればよい気もするが、折り合いつけるのにもう一段拗れるようだ。ただ黒岩くん、明らかに会社員は向いていないから進学するにしても進路チョイス慎重にすべき。聖はもう黒岩くんが迎えに来るまで島の漁港で働いたらいいよ。経歴を隠して教員になってバレて大騒ぎ、というルーチンは繰り返さん方がええじゃろ。二度も教員になれて、満足すべきさ。




前回までは米国風のノリを推していたが今回は日本のドラマのノリで通してる場面が多かった気がした。はて? それはそれとして、鈴木が同じ瞬間記憶力持ちの一つの末路を見た回だった。偽会計士は拾われた相手が悪かった。鈴木は鈴木で悪友と付きまとい事案気味な妹の負のコンボに悩まされるワケだが。ラストではとうとうバラされた。不可抗力ではなく、足引っ張るつもり引っ張る段階にいってしまったか・・・悪友、救われないな。一方で甲斐は引き続き物凄く面倒見がいい。米国伝統の弁護士徒弟制度の気風が原作には残っているようだが、それが無い日本だと甲斐のフォローが超手厚く見えるぜ。弁護士物に限らず、日本の職業物ドラマだと直属の上司はよっぽどじゃない限り強めのフォローしないから。鈴木は経歴詐称に加えそこそこ不安定なところがあるから甲斐も落ち着かないところだ。結果的に毎回何とかなっているが。偽会計士からは肯定され、フラフラしつつも本命と見ていたパラリーガルともいい感じになった鈴木ではあるが、嫉妬か逆恨みか? 悪友の密告で立場が厳しくなった。甲斐のスーパーフォローもフル回転になりそう。