リーゼは原作でも結構飛んだ立ち回りの人物だった気はしたが、アニメはエピの圧縮に加えて複数名の女子キャラの役割を統合している様子だからかなりカオスなことにはなっていた。さすがのジャガーさんも大変だ。一方、小豚さんの~の件は上手く纏められていた感じ。サハラでは後のエピはどうなることかと思ったが・・・。勝のエレオノールを云々は原作でも、え? 憧れくらいじゃないの?? と困惑したもんだ。半端なダウンロードの影響が少しはあったのかもしれん。人形達や黒幕視点での勝は本人がどう思ってるか等を度外視された存在でもあったし。最後の悪ふざけだから多少難があってもその難自体が自分達らしい、みたいな感覚もあったような。人外達の虚無感というのも今作の一つの肝ではある。白面は『勝つ』つもりだったもんね。そこがアイツの哀れなところなんだが。
前作見てなかったが、リメイクか。そんな昔の話だった気もしないからちょっと早い気もしたかな? 時代も違うが近い時代だから大胆に変えるのも難しいだろうしね。グロ描写はあれでもマイルドにはなっていたようではあるけど。グロテスク系は業界評価は高くても需要は限定的だからなー。やたら明るいキャッチーな作品ばかり量産されるのもそれはそれで考え物ではあるが。それはともかく、大半の刑事ドラマより作り込みはある内容ではあった。やっぱり狂気ベースだから純粋な事件物より推理難度自体は低いが、探偵役達の心身の危険度がやたら高い。探偵役達の中に真犯人、それも殺人鬼属性の人物が混ざってると探偵チームがノーダメージで事件を解決するのはちょっと無理ゲーだ。今回は被害者達が自分から殺されに行っていたし、処刑役は完全にぶっ壊れていた。壊れ方にも個性や理由があるから結果的に最終局面でエラーが発生して共謀が破綻はしたが。凶行は止まったが、救われないな。主人公の能力が不完全な過剰共感というのがまたなんともサドマゾ。刑事を続ける限り苦しみ続け、不完全だからミスもなくならない。キッツいなぁ。こんな感じで最後までゆくんだろう。こりゃあ見るのも大変だ。そして、初回二時間弱は倍速でもちょっと長いぜ・・・。