朝5時半起床、6時には朝食をすませ小屋を出た。
コバイケイソウの花が朝もやに濡れている。
姿を作ったおませな少女のようで可愛らしい。
咲く晩泊った、白く縁取られた窓が特徴の尾瀬小屋
ウラジロヨウラクが朝露を帯びて煌めいている
ちょっとしたルビーのブローチのようで可愛い。
まだ6時を過ぎたばかり、朝靄がレンゲツツジとシラカバの湿原を幻想的に演出している。
咲き出したばかりのヤナギトラノオ
ハクサンチドリもまた美しい
オオバタチツボスミレ
湿原の一部を淡い黄色に染めているのはオゼヌマタイゲキ
サワランは盛夏の湿原を彩る花、なのでまだ殆どは蕾。
トンボソウ
ヒメシャクナゲもまた可憐で美しい。
前方のズミノ木の上で野鳥が囀っている。5,6mまで何とか近づいてみると、夏羽に変わったノビタキのようだ。
30分ほどで湿原を横切る拠水林に入った。植相が湿原とはうってかわり、笹薮の中ミズバショウやギョウジャニンニクの花が多い。
この付近ではショウキランが見られるというので、あたりを丹念に探してみたが残念ながら空振りに終わった。
竜宮小屋
小屋を過ぎると中田代。ここには大小の池塘が数多く点在している。
紫の花はカキツバタ。
アヤメやノハナショウブとの区別は花弁の真ん中の白い筋。アヤメは文字通り文目模様、ノハナショウブは黄色い筋となる。
池塘にはミツガシワも多い
木道の向こうにに見えるのが至仏山、雪渓がまだ残っている。
気の早いニッコウキスゲを見つけた。
今はまだほとんどが蕾だが、もう半月もしたら一帯はもキスゲの花で埋め尽くされることだろう
モウセンゴケの多い浮島
ヤマドリゼンマイとレンゲツツジ
水面からオゼコウホネが顔を出しているが、花にはもう少しの時がかかりそうだ。
中田代のワタスゲの群生
逆さ燧が見られるポイントを過ぎた。普通はこの辺からハイカーが多くなるのだが、今日は本当に少ない。
やっとオゼコウホネの花に出会えた。雨で増量した水面からわずかに顔を覗かせている。
この川を渡ると上田代
小屋を出て一時間半、山の鼻が近づに従って前方の至仏山も大きくなってきた。すっかり朝靄も腫れ、時折日差しもさすようになってきたのが嬉しい。
やっと山の鼻ロッジが見えてきた。
次はいよいよ至仏登山。
この辺で。