nemo 折々の自然

折に触れて観察した自然などの記録

奥庭・朝霧高原

2014-07-06 00:00:00 | 探鳥記
平成26年7月6日(日)

 平成22年7月以来4年振りの奥庭・朝霧高原へ。
 梅雨の晴れ間が出て今日の探鳥を期待をしながら首都高を4号線に入ると、途端に事故の影響で
 ノロノロ運転になる。
 談合坂S.A.に30分遅れで到着。毎年この時期に見られるツバメの巣は少なくなっていたが、そ
 れでも何カ所か見られた。巣立ちが近い雛たちが親からの餌をねだる姿が微笑ましい。
     *
 
     *
 中央道はスムースに流れ、大月J.C.T.から東富士五湖道路に入り、富士吉田 I.C.に近づくと、 
 雲の合間から僅かに頭の部分を覗かせた富士山が見えてくる。
     *
 五合目に向かう富士スバルラインで高度を上げて行くと、時折ガスがかかるようになる。
 奥庭の駐車場は今までになく駐車している車が多い。五合目の駐車場が満杯のようだ。昨年世界遺産に登録
 されてから観光に来る人が多くなったためのようだ。
     *
 
     *
 急坂を下り奥庭荘に到着。既に10人ほどのカメラマンが水飲み場を囲んで待機している。
 しばし様子を見ていたが、一向に野鳥の来る気配がない。それではと奥庭自然公園の遊歩道を歩くことにする。
     *
 
     *
 歩き始めて間もなく梢で鳴くウソがいたが、ガスがあってハッキリと見えず、直ぐに飛び立つ。
 反対側にある樹の低いところでは、数羽のキクイタダキが激しく飛び回っている。ウグイスが梢で鳴いている
 のもご愛嬌だ。
     *
 4年前に咲いていたシャクナゲは、未だ固い蕾だ。今年の冬は雪が多かったせいなのか ? 
 ガスが次第に濃くなり、展望所へ行っても白濁の世界。もちろん富士山も見えない。
 奥庭荘へ戻る途中、2,3羽のヒガラが見られた程度で遊歩道の散策は終わる。
     *
 その後は昼食まで水飲み場で腰を落ち着けることにする。
 ここでも野鳥の姿は少なく、ルリビタキが数回とヒガラが2度ほど来たのみでした。
     *
 
     *
 
     *
 昼食後、朝霧高原へ。途中も雲が多く、富士山は最後まで見ることができませんでした。 
     *
朝霧高原
 富士山西麓に広がる緑豊かな高原を朝霧高原と呼びます。
 間近に仰ぎ見る富士山は想像以上のスケールで改めて感動を呼びます。視線を水平に落とせばあちらこちら
 に乳牛の横たわる姿。朝霧高原は酪農が盛んなところで、のどかな雰囲気に、ほっと心も洗われます。
 5月から8月にかけて朝夕霧の発生が多く、名前の由来となっています。     【富士宮市観光案内】
     *
 道の駅『朝霧高原』の駐車場でバスを降り、東海自然歩道での探鳥を始める。
 前回来た時より畠や建物の様子が変わっている。
 上空には重苦しい雲が広がり、自然歩道の両側に広がる畠や草原に、南からの風が吹いて涼しいのは良いが、
 肝心の野鳥の姿が少ない。
 初めは道路脇の草花に関心が集まる。
     *
 
     *
 道半ば頃からホオアカ、ホオジロなどが遠くの樹の上に見られ、近くの畠にはヒバリが3羽、餌を漁っている。
 遠くでホトトギスやカッコウの鳴き声が聞こえ、ようやく鳥見の気分になってくる。
 十字路付近ではコヨシキリの囀りが響き、ノビタキが飛び回っているのを確認して引き上げることになる。
     *
   
     *

     *
 帰りは恒例の『富士ミルクランド』でソフトクリームを味わい、富士宮から新東名高速道に入る。
 ところが、大井松田から 30kmの渋滞という情報が入り、長泉沼津 I.C.から国道1号線に下り、箱根、湯本を
 経由、小田原厚木道路を経て厚木 I .C.で東名道に入る。
 ここからも渋滞が続き、海老名S.A.でトイレ休憩の後、予定時間を大幅に遅れて8時半過ぎ北千住に到着した。
     *
      
     *
【観察した野鳥】 31種類
 1.ト ビ     2.キ ジ     3.キジバト    4.カッコウ    5.ホトトギス   6.ヒバリ     7.ツバメ
 8.イワツバメ   9.ハクセキレイ  10.ヒヨドリ    11.モ ズ    12.ルリビタキ    13.ノビタキ    14.ウグイス   
15.コヨシキリ   16.オオヨシキリ  17.メボソムシクイ 18.キクイタダキ  19.セッカ     20.コガラ     21.ヒガラ    
22.シジュウカラ  23.メジロ     24.ホオジロ    25.ホオアカ    26.ノジコ     27.ウ ソ    28.スズメ    
29.ムクドリ    30.ハシボソガラス 31.ハシブトガラス
     *   
 7.00.北千住発(新日本観光自動車)→ 8.45.談合坂S.A.8.55. → 10.05.富士山奥庭 … 昼食 … 12.30. →
 13.10.朝霧高原・道の駅 … 東海道自然歩道 … 15.30.→ 15.50.富士ミルクランド 16.20. →19.10. 海老名S.A.19.30. →
 20.35.北千住着 
     *


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松之山 2

2014-06-01 00:00:00 | 探鳥記
平成26年6月1日(日)

 早朝探鳥会は4時半から、小学校の裏手へ。
 ちょうど日の出の時間で、何か気だるさうな太陽が顔を出してきました。今日も全国的に気温が高いという予報
 です。
     *
 今朝も溜め池付近にブッポウソウの姿は見られません。
 坂を下って直ぐの林の外側の木に止まっているノジコが囀っていました。昨日は距離があって判別が難しかった
 のですが、今朝はノジコ特有のアイリングもはっきり確認することができました。
     *
 
    *
 さらに平坦部まで下がると、あのノジコがペアでいるのが見られました。
 このペアを観察している最中に、目の前からカワガラスが飛び出し、我々の間を通り抜けて後方の小さな流れの
 方へと飛び去りました。突然のこととてびっくりさせられました。
     *
 
     *
 次いで大松山の中腹にある溜め池へと向かいました。
 ここでは杉の木の天辺付近で囀る〈クロツグミ〉をじっくりと見ることができました。
 溜め池の前方は大きく視界が開け、田園地帯の奥に山並が霞むという絶好の場所でした。
 上空にはホトトギスが鳴き渡り、カッコウやツツドリの声も聞こえてくるという別天地でした。
     * 
 
     *
 早朝探鳥の最後は、ブッポウソウの巣箱が用意されている小学校へ行ってみました。
 毎年ここで営巣しているとのことですが、今年は姿を見せていないようでした。
     *
 これで早朝探鳥を切り上げ、旅館へ戻りました。
 朝食は食事処で戴きました。早朝から行動していたので食欲旺盛、美味しく食べることができました。
     *
 旅館を出発する前、旅館の裏手に広がる場所で《わらび》採り(無料)をしてお土産にした方もいました。
 また、玄関前で蝶を見つけましたが、種類が分かりません。 もしかして《サカハチチョウ》?
     *
 
     *
 今回ツアーの最後は、先ず昨日の情報から小学校裏へ行ってみました。澄みきった青空から太陽の強い日差しが
 照り付けるのみで、目的の野鳥の姿はありませんでした。
     *
 最後に訪れたのは、『十日町市立里山科学館 越後松之山「森の学校」キョロロ』と長ったらしい名前の建物へ。
 ここで『キョロロの森の入山証』を購入しました。
 そして『バードピア須山』の須山バードラインを歩くことにしました。ここは特別保護区になっており、約 80ha
 の里山で、昔から地域の住民が自然の恵を受けて生活していたところとのことでした。
 結構アップダウンもあり、強い日差しに汗が流れ落ち、小生はなるべく木陰を利用して歩きました。
 目的の野鳥はアカゲラ、アオゲラとヤマガラが見られた程度に終わりました。
     *  
 
     *
 ここを引き上げる際、地元の方が木陰で休んでいたので、アカショウビンのことを尋ねると、
 「けさ8時半頃、美人林に出たよ ! 」と言われる。やはりここにいることは分かりましたが、こればかりはタイ
 ミングもあり致し方の無いことでありました。
     *
 昼食のため温泉街へ行く途中、念のために学校裏へ行ってみましたが、静まり返った溜め池があるのみでした。
     *
 昼食は温泉街の入口近くにある『滝見屋』でざるそばを注文。
 既に他のグルーブが食事中でしたが、我々グループがテーブルと座敷に分かれて入ると満員。
 さらに次々とお客が来て、我々の後に立って待っているといった状態に、落ち着いて食べていることができませ
 んでした。
     *
 
     *
 この店は『そば&ジャズの店』として知られているようで、店内はアンティークな品々が並び、ジャズが流れて
 いました。そばとジャズという取り合わせがここの主人の売りのようでした。
     *
 最後に温泉街の中程にあるお土産屋に立ち寄り、松之山に別れを告げました。
 残念ながら、目的の《アカショウビン》と《ブッポウソウ》は見ることができませんでしたが、いることだけは
 確認できましたので、又の機会に期待したいと思います。
     *
 
     *
 帰路の関越道は花園付近から渋滞が始まり、ノロノロ運転となりましたが、それも長くは続かずに割合スムース
 に帰ることができました。
 2日間に亘って運転し、案内して頂いたT氏とS氏に深く感謝する次第です。
     *
 4.30. 旅館 → 4.40. 小学校裏 5.50. → 6.00. 大松山中腹 7.00. → 7.10. 小学校 7.20. → 7.30. 旅館(朝食)9.00.→
  9.10. 小学校裏 9.30. → 9.40. 森の学校・キョロロ 11.00. → 11.10. 小学校裏 11.30. → 11.40.昼食(滝見屋) 13.00. →
  14.00. 六日町 I .C. →
     *
【観察した野鳥】 41種類
 1.アオサギ     2.マガモ     3.ト ビ     4.ノスリ     5.サシバ
 6.キジバト     7.カッコウ    8.ツツドリ    9.ホトトギス   10.アオゲラ
11.アカゲラ    12.コゲラ     13.ツバメ     14.イワツバメ   15.キセキレイ
16.ハクセキレイ  17.サンショウクイ 18.ヒヨドリ    19.カワガラス   20.クロツグミ
21.トラツグミ   22.ヤブサメ    23.ウグイス    24.オオヨシキリ  25.キビタキ
26.コサメビタキ  27.ヒガラ     28.ヤマガラ    29.シジュウカラ  30.メジロ
31.オオルリ    32.ホオジロ    33.ノジコ     34.カワラヒワ   35.イカル
36.ニュウナイスズメ 37.スズメ    38.ムクドリ    39.カケス     40.ハシボソガラス 
41.ハシブトガラス 

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松之山 1

2014-05-31 00:00:00 | 探鳥記
平成26年5月31日(土)

 鳥仲間と久し振りに松之山へ出かけました。
 お目当ては勿論《アカショウビン》と《ブッポウソウ》です。
 関越道も比較的スムースに流れており、六日町 I .C.で降り、11時前に『美人林』に着きました。
 日差しが強く気温も平年より高いとのことでしたが、林の中は心地良い風もあって別天地のようでした。
     *
 
     *
 
     *
 ただ主役の野鳥は声も無く、姿を見ることはできませんでしたが、囀りを頼りにキビタキやシジュウカラなどを
 見ることができました。また、ホトトギスの鳴き声が聞こえていましたが、姿を見ることはできませんでした。
 1時間ほど森の中を歩いた後,温泉街にある【日之出屋】で昼食を採ることにしました。
 その温泉街の入口にある〈キバナツツジ〉が目立っていました。
     *
 
     *
 この店の名物は『アゴだし』を使った『つけめん』とのことで、それを注文しました。
 やや塩味の強いつけ汁は、この暑さには最適の栄養補給材と美味しく戴きました。
 また、漬物として出されたわらびは、新鮮なものとあって柔らかく優しい味で皆さんの評判も良いものでした。
 その他ウドの煮物も……。
     *
 
     *
 午後からは先ず標高 700mほどの『大厳寺高原』へ向かいました。
 現地へ着くと所々に残雪がありました。豪雪地帯と言われる松之山は平均 3m以上にもなるとのことですが,
 大厳寺高原では 7 ~ 8 mになるとのこと。
 なるほど持田用水池の畔では、水芭蕉の花が見られるものもあり、〈オクチョウジザクラ〉が花をつけていました。
 また蕗の薹が出たばかりとか、ショウジョウバカマやオオイワカガミなども見られ、ギフチョウが2頭飛び交っ
 ていました。
     *
 
     *
 
     *
 肝心の野鳥はツバメとムクドリが多く、その他はニュウナイスズメが見られた程度でした。
     *
 次いで近くにある『留山ダム』に向かいました。
 留山ダムは新潟県所有の灌漑用水専用アースダムで、山中にポツンとした形で静まり返っていました。
 このダム湖の奥の方に1羽のマガモが寂しげに水面を進んでいました。その他2羽のキセキレイが現われ、追い
 つ追われつの激しい動きを見せてくれました。
 ダムの往復で目に付いたのは急斜面にある田植前の棚田で、水が張られ田植の準備が進められているようでした。
 この付近の杉の木の天辺に、サシバが止まっているのを見ることができました。
     *
 
     *
 また〈フタリシズカ〉も見ることができました。
     *
 
     *
 今日の最後は小学校の裏手です。ここはブッポウソウが期待できる場所です。
 到着すると溜め池の奥にある杉林からサンショウクイの囀りが聞こえており、その姿を見ることができました。
 しかしながら肝心の主役の姿はありません。
 池から少し下がった場所にいたグループの話では、先程まで3羽のブッポウソウがいたが、飛び去ったとのこと。
 もう少し早ければとタイミングが悪かったようでした。
     *
 さらに坂を下った所で、少し遠くの樹の上で囀っているノジコを見て、宿へ引き上げることにする。
     *
 今日の宿は、じょうもんの湯『おふくろ館』。
 無色透明単純硫黄鉱泉の湯は、ここ黒倉地内で縄文時代の遺跡(十文字遺跡)が発掘されたことから「じょうも
 んの湯」と名付けられたということです。
 そしてその名のとおり、地元のおふくろさん方によって運営されている宿泊施設ということです。
     *
      
     *
 この旅館の前にある杉林の樹でサンショウクイが囀っており、我々を歓迎しているようでした。
     *
 少し温めの温泉にゆっくりと浸かって疲れを取り、食事処での夕食は、地元で採れた山菜料理が主役。
 種類が多く充分楽しめた夕食でした。画像の他に食後の果物は西瓜でした。
     *
 
     *
 10.00.六日町 I .C. → 11.00. 美人林 12.10. → 12.20. 昼食(日之出屋)13.20. → 13.50. 大厳寺高原 15.00. →
 15.10. 留山ダム 15.40. → 15.50. 小学校裏 17.30. → 17.40. おふくろ館 泊

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奥日光・山王峠越え

2010-10-24 00:00:00 | 探鳥記
千手ヶ浜

 早朝探鳥のため5時30分に宿を出ましたが、これが残念なことになりました。
 というのは、この朝は薄雲が全天に広がっており、見事な朝焼けになっていましたが、我々が千手ヶ浜に着いた時はほとんど消えかけていたため
 です。
 もう10分、いや5分早く出ていれば、この素晴らしい天然のショウを充分に堪能することができたはずです。まさに「早起きは三文の徳」を逃
 してしまいました。 
 その残念な画像は下のとおりです。右の画像は湖面から立ち上る朝霧と逆さ男体山です。

 Img_1594 Img_1599

 この[千手ヶ浜]は、中禅寺湖の西の端にある、南北2キロにわたる浜で、かって勝道上人が建てたという千手観音堂があったことにより名付け られたとのことです。
 樹齢200年以上のミズナラやハルニレなどが林をつくる、自然豊かな環境が魅力です。
 その湖岸の林の中を歩きながら鳥見を続けると、ミズの実を漁るアカハラ、それに久し振りのアオゲラが姿を見せ、湖ではアオサギが飛び,カワ
 ガラスが忙しく餌を漁り、遠くオシドリが見られました。
 I 氏は、オオワシの若鳥の飛翔する姿を見たとのことでしたが、私は見逃してしまいました。
 周囲が明るくなるにしたがって、右手対岸の山並みの紅・黄葉が今や盛りと華やかさを見せてくれるようになり、鳥見もさることながら、この紅
 葉見物も、まさにこの時期のハイライトとなりました。

 Img_1602 Img_1607

 湖面から立ち上る朝霧も、これらの風景を一段と引き立ててくれていました。
 朝食の時間となり、後ろ髪を引かれる思いで湖岸を後にしました。
 林の中の紅葉も、千手ヶ浜のバス停付近の紅葉も盛りを過ぎていましたが、まだまだその美しさを見せてくれていました。 

Img_1610 Img_1609

 朝食後、バスで赤沼の駐車場へ戻り、昨日に勝る車の多さに道路渋滞を予想して、このまま山王峠越えで帰ることにしました。
 三本松から光徳牧場を抜け、山王林道へ入ると、左右の紅葉が目につくようになります。
 この林道は、山王帽子山(2077m)の西側斜面を眺めながら進みますが、道幅が狭いことと、各所で道路工事中なので、車のすれ違いに神経を使 うことになります。
 それに山の斜面の紅・黄葉が見頃なので車が多く、所々にある駐車スペースは何処も一杯で、止める場所が無く、車中から眺めるだけで通過せざ
 るを得なかったのは、止むを得ないことでした。

川俣温泉

 山王峠を越え、やがて川俣温泉に到着して、ようやく車を止めることができました。
 鬼怒川に架かる橋の上からの眺めは画像のとおりです。対岸にある展望所からの画像も……。
 ここの紅葉はまだこれからのようでした。

 Img_1611 Img_1612

 この橋のたもとにある案内図を見て、かって日光の湯元から根名草山を越えて加仁湯に泊り、ここ川俣まで歩いたことを思い出しました。
 それは昭和32年10月中旬のことで、好天に恵まれ、鮮やかな紅葉の山歩きを楽しんだことでした。
 さらにその後、瀬戸合峡の奇観を見たことを思い出し、皆さんと相談して立寄ることにしました。

瀬戸合峡

 鬼怒川の上流にある峡谷で、凝灰岩の浸食によって生まれたとのことで、深度約100mにも及ぶ岸壁が 2kmに亘って連続し、峡谷に設けられた観
 光道路が縫うように走っています。 
 紅葉の名所としても知られ、1986年には「とちぎの景勝100選」に選ばれています。
 峡谷内には川俣ダムが建設され、峡谷の上流側はダム湖である川俣湖に隣接しています。
 また、川俣ダム正面の岸壁に架けられていたダム管理用の吊り橋が改築され、「瀬戸合峡渡らっしゃい吊橋」と命名され観光客に開放されていま
 す。         
 我々はダム見学用の駐車場から「吊橋」まで行くことにする。
 つまり、川俣ダムの堰堤近くから瀬戸合峡を見物することにしました。
 問題は、ダラダラ坂を下った後、ダムの展示室を通り、200段余りもある階段を上り下りしながら行くことになるので、往復40分ほどかかるとい
 うことでした。
 息を弾ませながら辿り着いた吊橋からの眺めは、高度感もあり、狭い峡谷に凝灰岩がそそり立つ様は迫力満点、しかもその岸壁に紅葉が彩りを添
 えているので、見事な景観となっていました。

 Img_1614 Img_1618

 しかしながら、ダム湖ができたからかも知れませんが、どうもかって見た自然のままの景観とは異なるような気がしてなりませんでした。もう50
 年以上も前のことなので……?
 帰宅後、古い写真を取り出して見てみましたが、不鮮明でよく分かりませんが参考までに載せておきます。

Img_1615 Img_new

 上左の画像はダムの堰堤、右の画像は昭和32年10月15日のものです。
     *
Img_1619 その後、その名も『瀬戸合峡』という屋号の手打ちそば屋で昼食。
 私は〈舞茸天ざる〉を食べましたが、そばも天ぷらもそれなりの味でしたが、そばつゆが少々甘かったのが
 残念でした

     *
 これで今回の奥日光探鳥会は終わり、一路今市 I.C.から高速道に入り、東北道経由で帰京しましたが、渋
 滞は全くなく明るいうちに帰宅できました。
     *
     *
 5時30分 … 千手ヶ浜 … 7時30分 朝食 8時47分(バス)→ 9時05分 赤沼駐車場 9時30分 → 山王林道 → 10時50分 川俣温泉
 11時20分 → 11時時40分 瀬戸合峡 12時30分 → 12時40分(昼食・瀬戸合峡)13時20分 → 14時20分 今市 I.C. → 
 15時20分 羽生P.A. 15時35分 → 16時30分 自 宅 着
     *
【観察した野鳥】  36種類
1.カワウ       2.アオサギ       3.オシドリ      4.マガモ        5.コガモ        6.ホシハジロ
7.キンクロハジロ 8.ト ビ        9.ノスリ      10.オオワシ       11.イカルチドリ    12.キジバト
13.ヤマセミV      14.アオゲラ      15.アカゲラ     16.コゲラ         17.セグロセキレイ   18.モ ズ
19. カワガラス   20.ミソサザイ      21.ジョウビタキ   22.ノビタキ       23.アカハラ     24.シロハラ
25.マミチャジナイ   26.ツグミ         27.エナガ      28.コガラ        29.ヒガラ        30.ヤマガラ
31.シジュウカラ     32.ゴジュウカラ     33.ホオジロ     34.アトリ        35. カケス    36.ハシブトガラス    

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曾倉・白樺峠

2010-09-19 00:00:00 | 探鳥記
9月 19日(日)晴時々曇 

曾 倉

 早朝探鳥は、昨年雨のため白樺峠行を断念して行った、曾倉の畑へ行くことにする。
 5時に外へ出ると、空には星が瞬いている。久し振りに見る星座の数々、T氏が詳しく説明してくれる。
 宿から坂道を上がり、集落を通り過ぎ、四面林に囲まれた傾斜地の畑地へ出る。
 大半が蕎麦畑で、早くも刈り取られている畑もあり、一面に花が咲いている畑もある。

Img_1424_2 Img_1417_2
     *
 昨年数多く見られた野鳥は、何故か少ない。
 ようやく日が昇り、上空の雲が赤く染まってくる。
 遠くの穂高連峰にも日が差し始めている。
 畑の畦に咲いている雑草の花々が目に止まる。

       [穂高連峰]                  [シラヤマギク]
Img_1423_3 Img_1418_2
    *
 畑の一番奥にある杉林の梢に野鳥が飛来して止まる。
 プロミナーで確認するとエゾビタキだ。何羽かが梢を行ったり来たりしている。
 ホオジロやイカルの鳴声も聞こえてくる。
 帰りがけにはノビタキが2羽、モズが樹に止まり、どうにか我々を楽しませてくれる。
 その他、カケスが、ビンズイが、そしてキジバトなどが飛び回っている。
 時間になり、草花を楽しみながら宿へと戻る。
   [トウガン]         [ナンバンハコベ]         
Img_1415Img_1420Img_1425
     *
   [ソバナ]   *       [ブットレア]
Img_1429Img_1428Img_1430_2

     *
白樺峠

 朝食の後、宿から30分ほどで白樺峠の駐車場に到着。
 昨日より1時間早かったが、それでも駐車場は満杯で、今日も路上駐車となる。
 日曜日とあって、この後多くのマニアが来ることと思われるが、車の駐車場所確保が問題になりそうだ。
 峠への道を登って乗鞍眺望広場に到着。
 振り返ると今日は乗鞍岳がハッキリと見えている。これは幸先が良いと、早速カメラに収める。
 しかしながら、ここで気がついたことは、昨年より空気が澄んでいないことだ。全体に薄くモヤが掛かっているようで、相変わらず今年の高温現
 象が続いているようだ。
     *
Img_1434 Img_1402

    *
 観察広場へ着き、先ず昨日の渡りの情報を掲示板で確認すると、合計、約1100羽と記録されている。
 内訳は、サシバ、約750羽、ハチクマ、約300羽、その他、約50羽となっている。
 我々の見たところでは、ハチクマが圧倒的に多かったが、この数字のような数ではなかった。
 また、サシバが少ないと感じていたが、これほど多いとは思わなかった。
     *
 今日も観察場所は昨日と同じ右手の林の陰とする。
 ここで観察の準備をしていると、突然名前を呼ばれる。何と同じグループのM氏だ。単独で昨日から来ているとのこと。昨日はお互いに気がつか
 なかったのだ。車の中で寝泊まりしているというからお若い!
 今日は朝早く、ある程度の渡りがあったとのことだ。

      [観察広場]                   [ツルリンドウ]

Img_1408_3 Img_1437_3
    *
 腰を落ち着けて前方を眺めると、昨日のような雲も無く、今日は大いに期待が持てそうだ。
 間もなく1のピーク付近からタカが飛び出し、次々に数を増やして20羽ほどがタカ柱を作り、舞い始める。
 それが次第に近づいて来ると、大分上空になり、やがて早いスピードで飛び去って行く。大半がサシバだ。
 その後も10分おきぐらいに10羽前後のタカ柱ができ、次々に飛来する。
 10時過ぎにできたタカ柱は26羽余りとなり、今までのなかでは最大の規模になった。
 やはりサシバが多く、ハチクマが混じり、時折小さなツミも目につく。
     *
 ところが、その後タカ柱がサッパリできなくなってしまった。
 たまに、1羽か2羽が飛来する程度で、気が抜けてしまう。
 宿の握り飯の昼食を採るうちに、上空に雲が広がりだし、昨日と同じような天候になってきたので、この辺りが限度と引き上げることにする。
     *
 駐車場へ戻ると、バスを含めた車が、道路端に延々と駐車している。これでは車のすれ違いもできない。
 年々観察する人が増えてきているが、これ以上になると車の規制が必要になるのでは。または、駐車場を増やさなければと思われるが、ここの自
 然を壊すようなことをしてまでも拡張することであろうかとも考えるが……。
     *
 車が野麦街道から上高地線に出ても意外と道路は空いている。
 1時間20分ほどで松本ICから長野道に入る。
 今日は上信越自動車道経由で帰ることにして、長野方面に向かう。
 左手の北アルプスは、雲が多くほとんどの山は見えないが、常念岳のすっきりした三角形は良く分かる。
 長野自動車道をスムースに走り、更埴JCTから上信越道に入り、最初のP.A.『千曲川さかき』でトイレ休憩。
 ここはトイレだけの簡単な設備しかない。
     *
 八風山トンネルを過ぎ、横川付近から妙義山の奇怪な岩峰を眺めながら進むと、〈富岡~吉井間6K渋滞〉の標識が出ている。ここから渋滞の連続と
 なる。
 『甘楽P.A.』でトイレ休憩、そして藤岡JCTから関越道に入ると、事故の影響もあったようでノロノロ運転の連続となる。
 止むを得ず『高坂S.A.』で夕食を採る。
 ここのレストランは大混雑、我々はセルフサービスを利用する。
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 この後は渋滞も無くなり、スムースに走り、9時半を過ぎて我が家に到着。
 長距離の運転でさぞかしお疲れのことと、T・S両氏に感謝。 
 
 5時00分 … 探鳥(曾倉)… 7時00分 朝食 … 8時00分 亀遊館  → 8時30分 白樺峠駐車場 … 白樺峠・探鳥 … 
 13時40分 白樺峠駐車場 → 15時00分 松本IC → 15時50分 千曲川さかきPA 16時00分 → 17時20分
 甘楽PA 17時30分 → 19時40分 高坂SA(夕食)20時10分 → 21時40分 自宅着
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【観察した野鳥】 24種類
 1.ハチクマ         2.オオタカ       3.ツ ミ
 4.ノスリ          5.サシバ        6.キジバト
 7.アマツバメ        8.コゲラ        9.イワツバメ
10.キセキレイ       11.ビンズイ      12.モ ズ
13.ノビタキ        14.ウグイス V      15.エゾビタキ
16.ヤマガラ         17.シジュウカラ    18.メジロ
19. ホオジロ V       20.イカル V 22.カケス
23.ホシガラス       24.ハシブトガラス
コメント
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