千手ヶ浜
早朝探鳥のため5時30分に宿を出ましたが、これが残念なことになりました。
というのは、この朝は薄雲が全天に広がっており、見事な朝焼けになっていましたが、我々が千手ヶ浜に着いた時はほとんど消えかけていたため
です。
もう10分、いや5分早く出ていれば、この素晴らしい天然のショウを充分に堪能することができたはずです。まさに「早起きは三文の徳」を逃
してしまいました。
その残念な画像は下のとおりです。右の画像は湖面から立ち上る朝霧と逆さ男体山です。

この[千手ヶ浜]は、中禅寺湖の西の端にある、南北2キロにわたる浜で、かって勝道上人が建てたという千手観音堂があったことにより名付け られたとのことです。
樹齢200年以上のミズナラやハルニレなどが林をつくる、自然豊かな環境が魅力です。
その湖岸の林の中を歩きながら鳥見を続けると、ミズの実を漁るアカハラ、それに久し振りのアオゲラが姿を見せ、湖ではアオサギが飛び,カワ
ガラスが忙しく餌を漁り、遠くオシドリが見られました。
I 氏は、オオワシの若鳥の飛翔する姿を見たとのことでしたが、私は見逃してしまいました。
周囲が明るくなるにしたがって、右手対岸の山並みの紅・黄葉が今や盛りと華やかさを見せてくれるようになり、鳥見もさることながら、この紅
葉見物も、まさにこの時期のハイライトとなりました。

湖面から立ち上る朝霧も、これらの風景を一段と引き立ててくれていました。
朝食の時間となり、後ろ髪を引かれる思いで湖岸を後にしました。
林の中の紅葉も、千手ヶ浜のバス停付近の紅葉も盛りを過ぎていましたが、まだまだその美しさを見せてくれていました。

朝食後、バスで赤沼の駐車場へ戻り、昨日に勝る車の多さに道路渋滞を予想して、このまま山王峠越えで帰ることにしました。
三本松から光徳牧場を抜け、山王林道へ入ると、左右の紅葉が目につくようになります。
この林道は、山王帽子山(2077m)の西側斜面を眺めながら進みますが、道幅が狭いことと、各所で道路工事中なので、車のすれ違いに神経を使 うことになります。
それに山の斜面の紅・黄葉が見頃なので車が多く、所々にある駐車スペースは何処も一杯で、止める場所が無く、車中から眺めるだけで通過せざ
るを得なかったのは、止むを得ないことでした。
川俣温泉
山王峠を越え、やがて川俣温泉に到着して、ようやく車を止めることができました。
鬼怒川に架かる橋の上からの眺めは画像のとおりです。対岸にある展望所からの画像も……。
ここの紅葉はまだこれからのようでした。

この橋のたもとにある案内図を見て、かって日光の湯元から根名草山を越えて加仁湯に泊り、ここ川俣まで歩いたことを思い出しました。
それは昭和32年10月中旬のことで、好天に恵まれ、鮮やかな紅葉の山歩きを楽しんだことでした。
さらにその後、瀬戸合峡の奇観を見たことを思い出し、皆さんと相談して立寄ることにしました。
瀬戸合峡
鬼怒川の上流にある峡谷で、凝灰岩の浸食によって生まれたとのことで、深度約100mにも及ぶ岸壁が 2kmに亘って連続し、峡谷に設けられた観
光道路が縫うように走っています。
紅葉の名所としても知られ、1986年には「とちぎの景勝100選」に選ばれています。
峡谷内には川俣ダムが建設され、峡谷の上流側はダム湖である川俣湖に隣接しています。
また、川俣ダム正面の岸壁に架けられていたダム管理用の吊り橋が改築され、「瀬戸合峡渡らっしゃい吊橋」と命名され観光客に開放されていま
す。
我々はダム見学用の駐車場から「吊橋」まで行くことにする。
つまり、川俣ダムの堰堤近くから瀬戸合峡を見物することにしました。
問題は、ダラダラ坂を下った後、ダムの展示室を通り、200段余りもある階段を上り下りしながら行くことになるので、往復40分ほどかかるとい
うことでした。
息を弾ませながら辿り着いた吊橋からの眺めは、高度感もあり、狭い峡谷に凝灰岩がそそり立つ様は迫力満点、しかもその岸壁に紅葉が彩りを添
えているので、見事な景観となっていました。

しかしながら、ダム湖ができたからかも知れませんが、どうもかって見た自然のままの景観とは異なるような気がしてなりませんでした。もう50
年以上も前のことなので……?
帰宅後、古い写真を取り出して見てみましたが、不鮮明でよく分かりませんが参考までに載せておきます。

上左の画像はダムの堰堤、右の画像は昭和32年10月15日のものです。
*
その後、その名も『瀬戸合峡』という屋号の手打ちそば屋で昼食。
私は〈舞茸天ざる〉を食べましたが、そばも天ぷらもそれなりの味でしたが、そばつゆが少々甘かったのが
残念でした
*
これで今回の奥日光探鳥会は終わり、一路今市 I.C.から高速道に入り、東北道経由で帰京しましたが、渋
滞は全くなく明るいうちに帰宅できました。
*
*
5時30分 … 千手ヶ浜 … 7時30分 朝食 8時47分(バス)→ 9時05分 赤沼駐車場 9時30分 → 山王林道 → 10時50分 川俣温泉
11時20分 → 11時時40分 瀬戸合峡 12時30分 → 12時40分(昼食・瀬戸合峡)13時20分 → 14時20分 今市 I.C. →
15時20分 羽生P.A. 15時35分 → 16時30分 自 宅 着
*
【観察した野鳥】 36種類
1.カワウ 2.アオサギ 3.オシドリ 4.マガモ 5.コガモ 6.ホシハジロ
7.キンクロハジロ 8.ト ビ 9.ノスリ 10.オオワシ 11.イカルチドリ 12.キジバト
13.ヤマセミV 14.アオゲラ 15.アカゲラ 16.コゲラ 17.セグロセキレイ 18.モ ズ
19. カワガラス 20.ミソサザイ 21.ジョウビタキ 22.ノビタキ 23.アカハラ 24.シロハラ
25.マミチャジナイ 26.ツグミ 27.エナガ 28.コガラ 29.ヒガラ 30.ヤマガラ
31.シジュウカラ 32.ゴジュウカラ 33.ホオジロ 34.アトリ 35. カケス 36.ハシブトガラス
早朝探鳥のため5時30分に宿を出ましたが、これが残念なことになりました。
というのは、この朝は薄雲が全天に広がっており、見事な朝焼けになっていましたが、我々が千手ヶ浜に着いた時はほとんど消えかけていたため
です。
もう10分、いや5分早く出ていれば、この素晴らしい天然のショウを充分に堪能することができたはずです。まさに「早起きは三文の徳」を逃
してしまいました。
その残念な画像は下のとおりです。右の画像は湖面から立ち上る朝霧と逆さ男体山です。


この[千手ヶ浜]は、中禅寺湖の西の端にある、南北2キロにわたる浜で、かって勝道上人が建てたという千手観音堂があったことにより名付け られたとのことです。
樹齢200年以上のミズナラやハルニレなどが林をつくる、自然豊かな環境が魅力です。
その湖岸の林の中を歩きながら鳥見を続けると、ミズの実を漁るアカハラ、それに久し振りのアオゲラが姿を見せ、湖ではアオサギが飛び,カワ
ガラスが忙しく餌を漁り、遠くオシドリが見られました。
I 氏は、オオワシの若鳥の飛翔する姿を見たとのことでしたが、私は見逃してしまいました。
周囲が明るくなるにしたがって、右手対岸の山並みの紅・黄葉が今や盛りと華やかさを見せてくれるようになり、鳥見もさることながら、この紅
葉見物も、まさにこの時期のハイライトとなりました。


湖面から立ち上る朝霧も、これらの風景を一段と引き立ててくれていました。
朝食の時間となり、後ろ髪を引かれる思いで湖岸を後にしました。
林の中の紅葉も、千手ヶ浜のバス停付近の紅葉も盛りを過ぎていましたが、まだまだその美しさを見せてくれていました。


朝食後、バスで赤沼の駐車場へ戻り、昨日に勝る車の多さに道路渋滞を予想して、このまま山王峠越えで帰ることにしました。
三本松から光徳牧場を抜け、山王林道へ入ると、左右の紅葉が目につくようになります。
この林道は、山王帽子山(2077m)の西側斜面を眺めながら進みますが、道幅が狭いことと、各所で道路工事中なので、車のすれ違いに神経を使 うことになります。
それに山の斜面の紅・黄葉が見頃なので車が多く、所々にある駐車スペースは何処も一杯で、止める場所が無く、車中から眺めるだけで通過せざ
るを得なかったのは、止むを得ないことでした。
川俣温泉
山王峠を越え、やがて川俣温泉に到着して、ようやく車を止めることができました。
鬼怒川に架かる橋の上からの眺めは画像のとおりです。対岸にある展望所からの画像も……。
ここの紅葉はまだこれからのようでした。


この橋のたもとにある案内図を見て、かって日光の湯元から根名草山を越えて加仁湯に泊り、ここ川俣まで歩いたことを思い出しました。
それは昭和32年10月中旬のことで、好天に恵まれ、鮮やかな紅葉の山歩きを楽しんだことでした。
さらにその後、瀬戸合峡の奇観を見たことを思い出し、皆さんと相談して立寄ることにしました。
瀬戸合峡
鬼怒川の上流にある峡谷で、凝灰岩の浸食によって生まれたとのことで、深度約100mにも及ぶ岸壁が 2kmに亘って連続し、峡谷に設けられた観
光道路が縫うように走っています。
紅葉の名所としても知られ、1986年には「とちぎの景勝100選」に選ばれています。
峡谷内には川俣ダムが建設され、峡谷の上流側はダム湖である川俣湖に隣接しています。
また、川俣ダム正面の岸壁に架けられていたダム管理用の吊り橋が改築され、「瀬戸合峡渡らっしゃい吊橋」と命名され観光客に開放されていま
す。
我々はダム見学用の駐車場から「吊橋」まで行くことにする。
つまり、川俣ダムの堰堤近くから瀬戸合峡を見物することにしました。
問題は、ダラダラ坂を下った後、ダムの展示室を通り、200段余りもある階段を上り下りしながら行くことになるので、往復40分ほどかかるとい
うことでした。
息を弾ませながら辿り着いた吊橋からの眺めは、高度感もあり、狭い峡谷に凝灰岩がそそり立つ様は迫力満点、しかもその岸壁に紅葉が彩りを添
えているので、見事な景観となっていました。


しかしながら、ダム湖ができたからかも知れませんが、どうもかって見た自然のままの景観とは異なるような気がしてなりませんでした。もう50
年以上も前のことなので……?
帰宅後、古い写真を取り出して見てみましたが、不鮮明でよく分かりませんが参考までに載せておきます。


上左の画像はダムの堰堤、右の画像は昭和32年10月15日のものです。
*

私は〈舞茸天ざる〉を食べましたが、そばも天ぷらもそれなりの味でしたが、そばつゆが少々甘かったのが
残念でした
*
これで今回の奥日光探鳥会は終わり、一路今市 I.C.から高速道に入り、東北道経由で帰京しましたが、渋
滞は全くなく明るいうちに帰宅できました。
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5時30分 … 千手ヶ浜 … 7時30分 朝食 8時47分(バス)→ 9時05分 赤沼駐車場 9時30分 → 山王林道 → 10時50分 川俣温泉
11時20分 → 11時時40分 瀬戸合峡 12時30分 → 12時40分(昼食・瀬戸合峡)13時20分 → 14時20分 今市 I.C. →
15時20分 羽生P.A. 15時35分 → 16時30分 自 宅 着
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【観察した野鳥】 36種類
1.カワウ 2.アオサギ 3.オシドリ 4.マガモ 5.コガモ 6.ホシハジロ
7.キンクロハジロ 8.ト ビ 9.ノスリ 10.オオワシ 11.イカルチドリ 12.キジバト
13.ヤマセミV 14.アオゲラ 15.アカゲラ 16.コゲラ 17.セグロセキレイ 18.モ ズ
19. カワガラス 20.ミソサザイ 21.ジョウビタキ 22.ノビタキ 23.アカハラ 24.シロハラ
25.マミチャジナイ 26.ツグミ 27.エナガ 28.コガラ 29.ヒガラ 30.ヤマガラ
31.シジュウカラ 32.ゴジュウカラ 33.ホオジロ 34.アトリ 35. カケス 36.ハシブトガラス
本当に 今年一番 最高 感動の朝焼けでした
オイラも 残念ながら 写真機を持たずに 散歩していました・・・・・