平成26年11月9日()
妻の喜寿祝いに娘がセットしてくれた会食をしました。
場所は北千住の湯波・豆富製造の店『宇豆基野本店』、その筋には有名とのことで、娘がここの予約を取
れたのは三ヶ月ほど前だったとのことです。
それも12時からのコースは満席で、9時からのコースでした。
お店の営業が土、日、祝日のみで、時間は9時と12時の2回のみとあっては無理も無いことのようです。
当日は勿論朝食抜きで行きました。一階の座席は30名ほどで満席でした。
席に着くと『おから茶』が出されましたが、おからを焙煎して作ったお茶で、そば茶みたいに香ばしくて
柔らかな風味の良い味をしていました。
予約の方が全員揃うと、店の方の挨拶と今月の献立『霜月』の説明があって、料理が運ばれてきます。
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店の外観と、店内の様子の画像です。
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食前として『豆乳とぶどうジュース』が出されました。
さわやかな味にお代わりが欲しくなりました。
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先付として『ゆば三種』が運ばれてきました。
[くみあげゆば][刺身ゆば][平ゆば]の三種で、これにオリーブオイル、たまり正油、正油あん、
岩塩レモンの内からお好みの味を付けて食べて下さいと説明されました。
この三種は「マグロでいえば赤味、中トロ、大トロに匹敵します」とも言われる。
それぞれの風味豊かな味を楽しみました。
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この先付を戴いていると、中央のテーブルでは、後ほど出される【よせたて豆富】造りが始まりました。
こちらでは“湯葉“ではなく“湯波”、“豆腐”ではなく“豆富”と書いています。
大きなお椀型の木製の容器に入った絞り立ての大豆の汁に、にがりを加えて固まるのを待つことになりま
す。
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次に出されたのは『椀 土瓶蒸し』。松茸、鱧、海老、銀杏、それに三つ葉と具沢山で内容も充実しており
久し振りの松茸に大満足、もちろん
酢立を絞って豊かな秋の風味を味わいました。
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次は調理台に準備された『秋サラダ』。舞茸、占地茸、散らし銀杏、三種野菜、それにローストビーフを
切って乗せ、豆乳ドレッシングを掛けて食べる。
サラダの内容もさることながら、このドレッシングの味の良さが気に入りました。
このドレッシングは店売りをしているのか尋ねたところ、残念ながら企業秘密とのことで販売品はありま
せんでした。
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このサラダを準備している間に湯波のすくい取りが始まりました。
お店の方の説明では、湯波にも種類があり、初めに採れる湯波はさっぱりとした味わい、そこから段々と
採るにつれ甘いまったりとした湯波に変化していくとのこと。
その後、自分で湯波をすくい、出来立ての湯波をモンゴルの岩塩で戴きます。これもクリーミーで美味しい。
お代わり自由でしたが、小生はこれから出てくる料理を見てからのことにしていました。
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前後しましたが、この『秋サラダ』のローストビーフも茸類も、さらには三種野菜もドレッシングが味を
引き立たせてくれて、満足の一品でした。
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ここで登場するのは先程仕込んだ『よせたて豆富』です。
出来立ての豆富を正油あんで戴く。これぞ豆富の味と教えられました。
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最後の『食事』は、大きな土鍋に炊きあがった御飯とサンマが調理台に持ち込まれる。
それに大根とわけぎ、生姜が盛り込まれ、撹拌した後茶碗に入れられて運ばれてくる。
これもまさに季節の味、サンマをこのようにして食べるとは初めての経験、美味しく頂戴する。
食事には『赤出し』と『昆布佃煮』が付いている。
食事はお代わり自由で、特にお焦げが人気でした。小生は殆ど満腹状態で次の『甘味』分のためにお代わ
りを我慢していました。
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これでコースの食事が終わりましたが、これからが甘党にはお待ちかねの『甘味 おしるこ・ごま麩、笹巻
麩万頭、わらび餅』の三点セットが出されます。
そのうちのシナモン入りのわらび餅は目の前で作ってくれます。この熱々のわらび餅をきなこにまぶして
食べるのはこれも初めての体験。何といっても出来立ての味は申し分なし。
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ごま麩の入ったおしるこ、笹巻麩万頭と最後まで『宇豆基野』の料理を食べることができました。
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もう完全にお腹が一杯で、最後に出された『食後 珈琲』まで約2時間ほどの会食を充分に堪能しました。
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