
宮廷料理に端を発しているという北京料理。ゆえに冷めても美味しいものや、手の込んだ料理
が多いという。
また寒い地方のため、米より小麦粉が主流で、主食に餃子や饅頭などが多いとか。
甜麺醤、海鮮醤などの醤類(タレ)が多いことでも有名とのことだ。
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北京料理といえば北京ダッグだ。脂肪の少ないダックを45分、専用釜で焼き上げる。
ジューシーなダックを甘ダレと共に、春餅に葱と胡瓜の刻んだものと一緒に巻いて食べる。
勿論今晩のメインディッシュだ。初めにウエイトレスが食べ方の見本を示してくれる。
円テーブルを囲んだ皆さんも、少なくても3回以上は食べられたようだ。
その他焼きうどんのような料理が出されたが、麺が柔らかすぎてこれは頂けなかった。
また、青島ビール(缶)が35HK$とは……。
とにかくこれでお腹を満たし,最後に100万ドルの夜景を楽しむために『ビクトリアピーク』へ向かった。

この公園は1991年に開園した総合公園で、園内には約500種以上の植物を集めた巨大な
温室のほか、熱帯雨林に生息する約100種の鳥を放し飼いにした鳥類飼育館や、その他茶器
美術館がある。
この公園の目玉はインコの仲間のコバタンだ。噴水広場に出ると、早速その白い身体が目に入
る。しかも群れをなしているのだ。
冠羽が黄色、白い身体に大きな目が可愛らしい。この広場を我が物顔に右に左にと飛び回って
いる。それをしばし追いながらビデオに収める。 コバタン(33cm)


し飼いの檻に、ウグイスの仲間の小さなオナガサイホウチ
ョウが紛れ込んでいるのが目につく。小さい体に長い尾が
目立ち,動きが速いのでとてもカメラには捉えきれなかっ
た。
左の写真は噴水広場。
かくして2日間に亘る探鳥を終える。
その後曾さんの案内で免税店へ。
これは我がグループには全く関心がなく,皆さん手持ち無沙汰の様子だった。

この公園は繁華街の中にある緑のオアシスだ。
亜熱帯の樹木が生い茂る広い園内には、遊具エリア、プール、中国式庭園などがあり、彫刻エ
リアにはアートの香りも漂う。早朝には太極拳をする人々の姿も見られるという。
人通りの多いこの市内の公園ではあるが,野鳥も多く、しかも間近で見られるという特徴があ
るという。
入園して先ず現れたのが、黒い身体に黄色い嘴とアイリング目立つクロウタドリ。スイスのホ
テルの庭に出現し、その美声に目を覚まされたのも大分前のことだ。

中程にある池の畔ではカッコウの仲間のバンケンが飛び出
し,クビワムクドリが芝生で餌を漁っている。

右の写真はバンケン(35cm)
池の周囲の樹々にはコウラウンやシロガシラ、カワラバトなどが多く見られる。ここでもアオショウビンが飛
来して我々を喜ばしてくれる。
右手にある花壇の周囲の林では,オニカッコウが姿を現し,その奥にある東屋ではカオグロガビチョウがカメ
ラの被写体になってくれる。
再び池の周囲へ来ると,この公園の目玉であるカラスの仲間でオナガの2周りほど大きいサンジャクが数羽、
樹上に飛来する。

が……。
この群れが枝移りするのを追いかけてビデオに収めたが、果たしてどうか ?
左の写真はサンジャク(65cm)
池の周の樹にカノコバトやコウラウンなどが群れて止まっていたが、突然それが一斉に飛び立
つ。何事ならんとその樹を見ると,中程の枝にワシ・タカが止まっている。なるほどこの猛禽
が飛来したためと分かる。このワシ・タカの種類は、と中野・田仲両氏があれこれ調べてミナ
ミツミとかカンムリオオタカとか判定に迷っていたが,最後に頭部の一部に僅かに冠毛が見え
たので、カンムリオオタカの幼鳥と認定された。


入口に戻ると、その付近の樹上にケタタマシく鳴声をあげているインコがい
る。それは尾の長いオオホンセイインコ。これがこの公園での最後に見た鳥
になった。
右の写真はオオホンセイインコ(53cm)

飲茶は中国広東省で開花したという。
朝、昼などにお茶を飲みながら小食(スナック)をつまむ食事形態を「飲茶」というとのこと
小食(スナック)は点心としてお馴染みで、種類は300~400種類にものぼるという。
飲茶タイムは、平日は朝8時から3時まで。休日は終日飲茶が楽しめるレストランもあるとの
ことだ。
昼時とあって店内は満員。我々は別室へ案内される。先ず蝦蒸し餃子(水晶鮮蝦餃)と小龍包
(小籠飽)が出される。前者は薄い浮き粉の皮でエビを包んで蒸したもので、プリッとした食
感と一緒にエビの甘みが口に広がる。後者は竹の子,生姜,豚肉団子をしっかりとした皮に包
んで蒸したもので、ジューシーな肉汁がたっぷり、黒酢で食べる。
その後は肉饅頭などが次々と出され,思わず食べ過ぎてしまう。
ただ、ここの香港製缶ビールが30HK$とは高かった……。