nemo 折々の自然

折に触れて観察した自然などの記録

南北海道紀行 4

2018-08-23 18:30:54 | 旅行記

平成30年8月14日(火)曇時々雨

 起床して洞爺湖を見ると雨が落ちている。どうも天候にはあまり恵まれなかったようだ。

 ふと、岸辺を見るとカモの群れが泳いでいる。遠いので双眼鏡で確かめると「カワアイサ」が 15羽、全部♀のようだ。

       

洞爺湖 

 北海道南西部に位置し、「洞爺カルデラ」内にできた湖。

 面積は日本で 9番目、カルデラ湖としては屈斜路湖、支笏湖に次いで日本で 3番目の大きさ。

 東西約11km、南北約 9kmのほぼ円形の湖で、有珠山・昭和新山・洞爺湖温泉などがあり北海道有数の観光地域となってい

 ます。 

     *

 朝食は昨晩と同じく1階の『パレシオ』でバイキングスタイル。今朝も海鮮料理を中心とした和食でいただく。

   

 雨は小降りになっているが、依然として降り続いている。

 湖面側からの洞爺湖を見るために外へ出たが、その窓際の庭付近で「キセキレイ」と「ハクセキレイ」が飛び回っている

   

 今日の観光は『昭和新山』から始まる。幸いに雨は止んでいました。 

昭和新山

 昭和18年に噴出。噴火の初めから終りまで記録が残る、まだ活動中の、20世紀で最も新しい火山の1つ。

 1943年から1945年まで活発な火山活動を見せた。現在も噴気活動が見られる。温度低下と浸食などによって年々縮んでい

 る。

 標高 398m。国指定の特別天然記念物。火山そのものを個人が所有するということで世界的に稀な火山である。

     *

 現地に着くと、先ず『有珠山ロープウェイ』に乗り、頂上駅からの眺望を楽しむ。

   

有珠山

 北海道南西部,洞爺湖カルデラ南部に噴出した二重式火山。2万年ほど前に形成され、約 7〜8千年前の山体崩壊で現在

 姿に近くなった。

 直径約2kmの外輪山に囲まれた火口の東縁に大有珠(最高点で標高733m),西縁に小有珠(557m)があり,もに粘性

 の大きい石英安山岩からなる。大有珠は江戸時代に形成されたとみられる。

 1977年―1978年水蒸気爆発が多発,1982年春まで地殻変動も続いて火口原に有珠新山(670m)が生じた。

 さらに,2000年3月に噴火を開始,最大時1万5000人が避難したが,避難指示は7月に火口付近を除き解除された。

 現在も引き続き,気象庁の常時観測する活火山となっている。  【百科事典マイペディア】
    
 ロープウェイを降りて左へ行くと、有珠山の火口に行くことができますが、小生は前面に壁のように聳える山容をカメラ

 に収めて、手の展望台のある方へ。こちらの展望台からは昭和新山洞爺湖が見下ろすことができ、しばしその景観に

 見とれていました。
   
 展望台はまだ雨で濡れていましたが、見物する方が多くいました。 
   
 ここまででロープウェィで下に降り、昭和新山から出発、昼食場所の森町の寿司屋『 真岡』へ向かいました。

 道央自動車道の途中からまた雨が降り出し、途中の景色も霞がかってしまいました。 

内浦湾と駒ヶ岳、青と緑が巡り逢う森町

 渡島半島の空碧く波静かな内浦湾と緑豊かな秀峰駒ケ岳の周囲に位置する森町。

 漁業・農業が盛んな町であり、気候は盛夏でも30℃を越えることはまれで、厳冬でもマイナス15℃まで下がることは珍し

 く、年平均気温7から8℃で、積雪も少なく、北海道でも温暖な地といえます。           【森町】

      *

 寿司 真岡では既に準備されているカウンター席で頂きました。北海道らしい海鮮が味わえ、特に森町噴火湾の鮮度抜群の

 ホタテやエビは絶品で小ぶりの握り寿司は、小生には丁度良かったです。


   

 午後は、ツアー最後の観光地『大沼国定公園』へ向かいましたが、生憎の雨模様で目玉の『駒ケ岳』の姿を目にすること

 ができず残念でした。しかも遊覧船に乗る頃から雨足が強くなり、窓に吹き付ける雨に大沼の景色も霞んでしまいました

   

 それでも船着場の近くでは「カルガモ」が愛嬌を振り撒き、白鳥ボートに乗っている人の姿もありました。

    

 広い大沼からJRの鉄橋を潜って小沼へ出ましたが、暗い空を写す湖面も黒ずみ、寂しい景色に船は間もなく元へ戻りま

 した。

    

 遊覧を終わり、バスへと戻る際には滝のような雨となり、しばし待合室で雨の弱くなるのを待っていました。    

大沼国定公園

 渡島半島の中央部、七飯町、鹿部町、森町の3町にまたがって広がる、面積およそ9,000haの自然公園です。 

 公園区域は、活火山である駒ヶ岳(1,131m)と、その山麓に点在する大沼小沼蓴菜(じゅんさい)沼の大沼三湖に代

 表される湖沼群の地域で、山と水の変化に富んだ景観を一体的に含んでいます。

 これらの沼は駒ヶ岳の火山活動によってできた堰止湖で、屈曲の多い湖岸線と多くの小島とによって、道内では珍しい

 本庭園的な景観を創りだしています。この島は、泥流によって押し出された岩塊や溶岩が集積してできたものです。

     *

 かくして「終わりよければ全て良し」とはならず、バスで20分ほどの『新函館北斗駅』に到着しました。

 ここで3日間ガイドをしていただいたUさんと運転手さんに、お礼の拍手で別れました。

     *

 お盆休みの帰りの方もいて新幹線の『はやぶさ34号』は始発から満員でした。

    

 長い海底トンネルを抜けて『新青森駅』に着くころには雨も上がり、青空も見えてきました。

 ここで積み込んだお弁当で夕食となりました。小生は伯養軒青森支店製の陸奥湾名物帆立の入った『帆立釜めし』。

   

 小振りながら旨味がギュッと詰まった帆立に、あんず、かにフレーク、いくらなどを加え彩り良く盛り付けした伯養軒特

 製の帆立釜めしです。妻は同じく野辺地名物『とりめし』を選びました。

   

 野辺地駅と云えば「とりめし」、「永年野辺地の駅で販売してきた美味しさをお楽しみ下さい」とありました

     *

 盛岡付近の車窓からは『岩手山』も望め、次第に晴れてきた夕空を眺めながら東京へと戻りました。

   

     *

 9.20. 洞爺サンバレス発(バス)→ 9.30. 有珠山ロープウエイ … 展望台 … 1030. → 12.10. 森町・寿司 真岡(昼食)13.00.

 →  13.40. 大沼国定公園(遊覧船)15.00. → 15.20. 新函館北斗駅 16.17.(はやぶさ34号)→ 20.26. 上野駅着

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南北海道紀行 3

2018-08-23 11:17:12 | 旅行記

平成30年8月13日(月)

 5時過ぎに起床、部屋の前は林で眺望がきかず、ガッカリ。

 朝食のため3階の『プリンスホール』へ行くと、ホール正面に『撮影スポット』があり、ここから林越しに『駒ケ岳』が

 見える。

 バイキングスタイルの食事でしたが、取り敢えず駒ケ岳の写真を撮る。生憎と曇り空なので空が抜けないが、証拠写真と

 する。

 駒ケ岳は平成15年1月にバードウォッチングで来たときに、『鹿部ロイヤルホテル』の展望室から朝焼けの姿を撮ったの

 で、参考までに載せておきます。

    

駒ケ岳

 標高1,131mの秀峰・駒ヶ岳は、自然豊かな山麓と火山の2つの表情を持ち合わせています。

 過去、寛永17年 (1640年)、安政3年 (1856年)、昭和4年 (1929年)に大爆発を起こしており、平成8年に小噴火を起こし、

 在でも小規模な噴気活動がみられます。 

 外輪山を形成する山頂部は、安政火口など3つの火口を中心として、剣ケ峰 (標高1,131m)、砂原岳 (1,113m)、隅田盛 

 (892m) の3つのピークからなり、これらのピークに囲まれて荒涼とした火口原が広がっています。

     *

 出発前、ホテルの玄関付近をカメラに収めました。青空が見えていますが、予報では雨となっており気がかりです。

         

 今日は積丹半島から洞爺湖へ行く予定です。

 バスは道央自動車に入り、駒ケ岳を車窓の右手に見ながら進み、『八雲PA』でトイレ休憩となりました。

 このPAは『噴火湾パノラマパーク』に隣接しており、噴火湾越しに見える広大な風景にすっかり魅入られました。

 遠く羊蹄山が霞んで見えていました。

   

 なお、羊蹄山(1898m)は平成3年7月に登頂しました。その時の画像、倶知安から撮った羊蹄山です。

         

噴火湾パノラマパーク

 「すてきな風景と出会う、体験と交流の丘」として平成18年にオープンした噴火湾パノラマパーク。

 噴火湾(内浦湾)を一望できる、なだらかな丘陵につくられた 62.7haの広い公園は、高速道路の八雲パーキングエリア

 隣接しているので、旅の途中の休憩施設としても抜群の便利さです。

   

     *

 噴火湾の景観を楽しんだ後は、再び道央道を進み黒松内JC Tを経て蘭越町の道の駅『シェルプラザ・港』でトイレ休憩

   

道の駅「シェルプラザ・港」

 美しい日本海沿いを走る国道 229号線沿いに位置し、海岸線でもひときわ目を引く貝の形をイメージしたユニークな貝の

 館に隣接しているのが当駅で、休憩スポットとして2倍楽しむことができます。

 当駅では、世界の珍しい貝も販売しており、アクセサリー、インテリアとして飾っておきたくなるものばかりです。

   

 ここから日本海沿いに北上しましたが、次第に雲が厚くなり、途中から雨が降り出しました。

 それも一時強くなり、海上の見通しが悪くなるほどでした。

 海岸沿いでは断崖や奇岩などが見られましたが、積丹半島神威岬丹岬も雨のため霞んでいまた。 

積丹半島 

 積丹半島開拓の歴史は古く、明治から昭和初にかけてニシン漁の大漁場として発達し、当時の番屋、トンネル、旧街道な

 どが保存されています。産業の中心である漁業の中でも特にウニは積丹町の名物であり、6月のウニ漁、秋のサケ漁、冬

 季のタラ漁と四季を通て水揚げがあります。 

 また、積丹町の海岸はおよそ42km あり、切り立った断崖や奇岩、積丹ブルーといわれる「神威岬」の景観は絶景です。 

 積丹半島はニセコ積丹小樽国定公園に含まれており、積丹の海は北海道で唯一、海域公園に指定されています。  

            

                       *

 幸いに昼食場所の『燐晃』に着く頃には小降りになったので助かりました。駐車場から階段を上がって2階の座敷に入り

 ました。

      

 ここでの昼食は待望の積丹名物のウニ丼です。積丹の数ある名物で夏の代表格はウニ、積丹の海で獲れるバフンウニ(赤

 ウニ)、ムラサキウニの味は格別で、ウニがからんだご飯の味の美味しさといったらまさに感動的でした。それにホタテ

 や海老の入った海鮮鍋はあっという間に平らげてしまいました。

   

 食後は『日本の渚百選』の一つである『島武意海岸』の見物に出かけました。ここは断崖絶壁が続く中で唯一波打ち際ま

 でおりられスポットになっていました。その昔、ニシンを丘に運ぶために掘られたという暗い細いトンネルを抜ける

 と、いきなり島武意海岸絶景が広がるので、感動のあまり思わず声を上げるほどでした。

   

 ただし、雨上がりの曇天では『積丹ブルー』という海の色が僅かに認められる程度でした。

 残念な気持ちでしばし眺めていると、次第に雲が薄くなってきて、どうにかブルーに近い色になってきました。

 皆さんは 90mあるという断崖を降りて、海岸まで行かれたようですが、足の悪い小生は我慢せざるを得ませんでした。

   

 どうにかウニ丼と積丹ブルーに満足して、今日の宿泊地『洞爺湖温泉』へ向かいました。

 ただ天候は一向に良くならず、途中ではまたまた前方が見えなくなるほど雨が激しく降り出しました。

 その強雨の中、『きのこ王國』でトイレ休憩をとりました。

きのこ王国

 きのこ王国の魅力のひとつは豊富に取りそろえた、おみやげの数々。品揃えは、全て王国自慢の名産ばかり! 名物「なめ

 茸」をはじめ、北海道の果実を使ったジャムや、自慢のチーズ・ヨーグルトなどの乳製品なども幅広く取り揃えています

   

     *

 その雨も今晩の宿泊地洞爺湖近くになってどうにか上がり、『洞爺サンパレス リゾート&スパ』に到着しました。 

洞爺湖温泉  

 1910年(明治43年)、有珠山の四十三山噴火によってもたらされた洞爺湖温泉。 

 2000年(平成12年)3月の23年ぶりの噴火後は、湯質もわずかに茶色がかったお湯に変化。多大な被害が及ぶ一方で、自

 然の恵みを町にもたらしました。特徴 : にごり(褐色)、泉質 : 塩化物泉、効能 : 冷え性など。

     *

 部屋は9階で、真正面に『洞爺湖』が見えますが、相変わらずの曇天で、墨絵のような景観になっていました。 

 夕食はサンパレス館1階の『パレシオ』でバイキングスタイル、和食を中心の内容としました。

   

 夕食後、遊覧船による洞爺湖上花火を鑑賞することになっていましたが、部屋からの出入りが億劫になり、部屋から鑑賞

 することにしました。

 花火は20時45分から20分間で約 450発とのことで、最初の5分間ほどは打ち上げ場所の関係で見えませんでしが、次第に

 移動してきて終わり頃には部屋の正面で見ることができました。

   

 かくて雨模様の一日となりましたが、幸いにも観光場所では雨に悩まされることもなく過ごすことができました。

 一日の汗を流し、早めにベットに入りました。

     *

 8.30.函館大沼プリンスホテル発(バス)→ 9.05. 八雲P.A.噴火湾バノラマパーク 9.25. → 10.40. 道の駅・

 蘭越シェルプラザ 11.00. → 12.30.  積丹町・燐晃(昼食)… 島武意海岸 … 14.00. → 15.35. きのこ王国 15.55. → 17.30.

 洞爺サンパレスリゾート&スパ着  20.45. 湖上花火 21.05.

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南北海道紀行 2

2018-08-22 22:24:31 | 旅行記

 五稜郭の見学を終わり、バスは函館元町へ行き、異国情緒溢れる教会群や坂道風景を見学しました。 

函館元町  

 函館山の麓に位置した坂の街・元町は、日本で最初に開港した都市としての面影を強く残すエリアです。

 早くから外国人が居住していたことから西洋文化が根付き、“和”と“洋”が混じり合う独特の文化・景観を形成してきまし

 た。

 異なる宗派の教会や寺院が建ち並び、かって役所や外国の 領事館として使われていた建物は観光施設として再利用されて

 います。                                           【北海道観光情報】

八幡坂

 昔、この坂の途中に函館八幡宮があったことから「八幡の坂」と呼ばれていました。CMや映画などに多数使われてい

 て、函館の坂のなかでもっとも人気のある坂。正面に函館港と、かつて運航していた青函連絡船記念館摩周丸が望めます 

函館聖ヨハネ教会   

 いわゆる「元町教会群」のひとつである、英国聖公会の教会。「日本の道百選」に選ばれた大三坂をさらに上がったチャ

 チャ登りと教会が建ち並ぶ港ヶ丘通りの角にあります。白壁に刻まれた十字架と、四方に突き出した茶色の屋根が印象的

  八幡坂    函館聖ヨハネ教会

函館護国神社

 明治2年に箱館戦争で殉難した政府軍兵士を祀る招魂社として創建され、昭和14年に函館護國神社と改称されました。

 昭和17年に造営された社殿は、多くの他の護国神社と同じく、旧内務省制定の護国神社様式で、流れるようなカーブを描

 いた屋根が特徴です。神社では珍しい朱色の大鳥居からは函館市街や津軽海峡を眺望することができ、現在縁結びの宮と

 して親しまれています。

      

 夕食はその護国神社の脇にある『沙羅の月』で頂きました。

    

 函館といえばイカ、その活き造りや蝦夷アワビを中心にした海鮮御膳の数々を楽しみました。デザートの夕張メロンも美

 味でした。

       

 このレストランは函館山の山麓にあり、ここから名物の『函館の夜景』をバスを利用して見に行くことになりました。 

 函館山の緑の中を走り、視界が開ける場所からは展望台とは違う景色が望めます。行きは右側、帰りは左側の席がベター

   

 駐車場で降りて階段を登り、ロープウエイの駅舎を通り越した場所が展望台になっています。

   

 既に展望台は観客で満員の状態、写真を撮るのにもしばし待たなければなりませんでした。

 どうにかやっとの事で、展望台の一番前にある鉄柵に着き、目の下に広がる夜景の美しさに、思わず歓声を上げるほどで

 した。 

 市街地のきらめく明かりとともに、函館の夜景を構成する大きな要素が、両側に見える海で、海沿いの道路による光の縁
 
 取りが大きなアーチを描き、街の明かりは美しい「くびれ」を見せてくれます。「光の街」と「闇の海」のコントラスト
 
 が、夜景をメリハリのあるものに演出しているといえそうです。ここの海は右が津軽海峡、左が函館湾。これだけ狭い市

 街地の両側に海があるのは、たぶん函館にしかないミステリアスな地形の妙とのことでした

 取り敢えずその景色をカメラに収めることにしましたが、興奮のためかシャッターを押す手が震えてブレブレの画像しか

 撮れず、何回か試してどうにか見られる画像を撮ることができました。

              

 夜景の明かり一つ一つは、人工のサーチライトや派手なネオンサインではなく、函館の人が生活する場の照明や街路灯

 で、その柔かい光が、心癒す夜景を形作っているとのこと。 

 実はこの明かり、函館市を挙げて暮らしや街並みを生かした夜景づくりを目指してきた成果で、温かみのあるオレンジ色

 の街灯を整したり、歴史ある建物をライトアップしたり、家庭の明かりをパワーアップしたりと、夜景を引き立たせる
 
 取り組みが実を結んで、「宝石箱をひっくり返したような」にぎわいの明かりをつくり出しているとのことでした。
                                          【函館タウンなび】
函 館 

 人口約 27万人の函館市は、年 500万人近くが訪れる観光都市。

 1859年、箱館港が横浜、長崎とともに国内初の対外貿易港となり、異国情緒あふれたエキゾチックな街並みが形成された。

 函館山(標高334m)の山頂から見る夜景は「日本でも屈指」と評判だ。 

 好漁場が近くにあり、「函館朝市」「大門横丁」などで四季折々の海の幸が楽しめる。特にイカとコンブが特産品。 

 観光資源としてはほかに、赤レンガの倉庫群、日本初の西洋式要塞である五稜郭湯の川温泉などが知られている。

     *

 帰りのロープウエイに並ぶ長い列の脇を通り、駐車場で待つバスに乗り、宿泊場所の『函館大沼プリンスホテル』へ向かいました。

 1 時間ほどでホテルに到着。

函館大沼プリンスホテル

 駒ケ岳を望む森と湖に囲まれたホテルで、西大沼温泉 森のゆの露天風呂からは池越しに素晴らしい景観が楽しめます。

西大沼温泉 森のゆ

 単純泉の「森のゆ」は弱アルカリ性で、無色透明のお湯は柔らかく、この泉質は余分な油を落とし、古い角質をとる「乳化作用」が

 あり、湯上りのお肌はつるつるすべすべ、保湿効果もあり美肌効果抜群とのことです。

 源泉詳細  源泉名 : 函館大沼プリンスホテル4号温泉、泉質 : 単純温泉 (弱アルカリ性低張性高温泉)                      

          効 能 : 神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、冷え性、疲労回復
            
 汗を流した後『ペルセウス流星群観察』のため、星空ガイドの案内でホテル外の林の開けた場所で待機しました。
     *

ペルセウス座流星群         【東京天文台】

 2018年のペルセウス座流星群は8月13日10時頃に極大を迎えると予想されています。

 今年は8月11日が新月のため月明かりの影響はまったくなく、大変良い条件で流星を観察することができます。 

 多くの流星を見ることができるのは、12日の夜を中心にした3夜ほどでしょう。いずれの夜も、21時頃から流星が出現し始め、夜半

 頃から流星が活発に出現するようになり、薄明に近づくにつれて流星の数が多くなっていくと考えられます。

 最も多いときで、空の暗い場所では1時間に40個程度の流星を見ることができそうです。

 流星はどちらの方角にも現れます。見る方角は気にせず、なるべく空の広い範囲を見渡すようにしましょう。

           

                        *

 レジャーシートに 仰向けに寝て上空を眺めると、目が慣れるにしたがって多くの星を見ることができました。

 防蚊対策をしてきたのですか、それでもうるさく付きまとってくるのには参りました。

 肝心の流星は時間が早いせいもあってか中々出てくれず、どうにか3回目にしたところで、薄雲が出てきて観察が困難になり、残念

 ながら1時間ほどして解散することになりました。

 この間ガイドがセットした望遠鏡で、木星の輪などを見たりして時間を過ごしました。

 かくして、ツアー初日の長い1日が終わり、ベットに入ったのは12時を回っていました。

     *

 10.26. 上野駅(はやぶさ15号)→ 14.37. 新函館北斗駅 15.00.(大沼交通バス)→ 15.30. 五稜郭公園 16.40. → 17.10. 函館元町見学

 … 18.00. 夕食(沙羅の月)19.00. → 19.10. 函館山 1940. → 20.40. 函館大沼プリンスホテル(119号室)… 21.50. 星空鑑賞 22.50.

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南北海道紀行 1

2018-08-22 15:53:10 | 旅行記

平成30年8月12日(日)晴

 かねてから北海道新幹線に乗るチャンスを検討していましたが、このお盆休みに娘が同行するとのことで、クラブツーリ

 ズム社主催の『さわやか北海道 3日間』に参加することにしました。このツアーは道南が中心で、函館・積丹・大沼など

 を巡る旅でした。 

北海道新幹線 

 2016年3月16日開通した北海道新幹線は、東北新幹線の新青森(青森市)と札幌を結ぶ延長約 360㎞の路線です。

 今回は新青森-新函館北斗(北海道北斗市)間の約 148㎞が開通し、奥津軽いまべつ駅(青森県今別町)木古内駅(北海

 道木古内町)が設置され、両駅の間は世界最長の海底トンネルである青函トンネル(約 54km)を走ります。営業主体は 

 JR北海道です。

                

 お盆とあって交通機関の混雑が予想されていましたが、案の定全席指定列車でも、指定席が取れずデッキに乗車している

 方が目につきました。

 途中仙台でお弁当が用意されていて、事前に希望したものが配られました。小生は『伊達武将隊弁当』で、伊達政宗を中

 心とした5の武将のゆかりの地で生まれた料理や特産等を取り入れたお弁当となっていました。

  

 お弁当の中央に・鮭はらこめし 茂庭 綱元 大崎産・環境保全米 ひとめぼれ 片倉小十郎 白石市名産・宮城県産 銀鮭の酒粕

 漬 があり左斜め上から時計回り・白石温麺の特製サラダ 支倉常長 三陸名産・仙台名産笹かまぼこ・白身魚の香味揚

 げ・蔵王卵の厚焼玉子・伊達成実 亘理町名産・若鶏の鍬焼・秋刀魚の竜田揚 などを味わいました。       

     *

    妻が選んだのは新みやぎ三陸黄金海道』で、みやぎ三陸黄金海道観光推進協議会推薦の気仙沼のサンマ、南三陸の鮭、

 石巻のかき、穴子、女川の笹かまぼこが入った海鮮のお弁当でした。

  

 宮城県北東部の太平洋沿岸、気仙沼、南三陸、石巻、女川地方は「黄金海道」と呼ばれ、奥州藤原氏四代の平泉黄金文化

 を支えた金の産地がこのエリアに散在していたことが由来と言われています。このエリアの食材を使用し、風化させては

 いけない東日本大震災復興支援の一助となっているとのことでした。     【株式会社 こばやし製】

     *

 停車駅は上野、大宮、仙台、盛岡、八戸、新青森、奥津軽いまべつで、ここから54㎞の青函トンネルに入りました。

 トンネルを抜けて木古内に停車、右の車窓からは函館山が見えてきました。

   

函館山  

 函館山の最高峰は、御殿山で標高 334mあり、その他、薬師山、観音山、千畳敷、鞍掛山などがあるが、この山全体の形

 が牛の臥(ふ)している姿に似ているので、別名臥牛山(がぎゅうざん)とも呼ばれている。 

 函館山は、幾たびもの火山活動により海中に隆起した孤島であったが、約 3000年位前に、海水により港側と外海側から次

 第に砂が堆積されて砂洲ができ、函館山は渡島半島と陸つづきになった。函館の中心街はこの砂洲の上に出来た街なのだ

 また、函館山の地質は、約 2500万年前に噴出委した安山岩で、五稜郭や弁天台場などの工事にこの石を用いたとのことで

 す。 

     *

 上野から4時間10分ほどで新函館北斗駅に到着しました。ここで『青函トンネル通過証明書』を受け取りました。 

新函館北斗駅

 新函館北斗駅は、函館に隣接する北斗市の旧渡島大野駅の場所に開業しました。

 函館駅までは約 18㎞の距離で、アクセス列車「はこだてライナー」を利用すると、快速で15~19分、各駅停車で19~22分

 車では30~40分で到着します。新函館北斗-札幌間は在来線特急で 3時間10分~3時間40分ほどとのことです。

   

 ここで待ち受けていた『大沼交通バス』に乗り込み、ツアー最初の観光地である『五稜郭公園』へ向かいました。

 現地ガイド U さんの淀みのない説明が、心地よく耳に入ってきます。

 バスは30分ほどで、五稜郭公園の駐車場に到着し、その直ぐ側で『五稜郭タワー』が我々を見下ろしていました。

     

五稜郭公園

 稜堡と呼ばれる5つの突角を配し、星形五角形を呈する外観から五稜郭と呼ばれています。 

 7年の歳月をかけて元治元(1864)年に竣工した我が国最初の西洋式城塞・五稜郭は慶応3(1867)年4月に大政奉還

 経て明治新政府へ引き継がれるまで、蝦夷地における政治的中心地として重要な役割を果たしてきましたが、明治元

 (1868)年10月、榎本武揚いる旧幕府脱走軍により占拠され、箱館戦争の舞台となった後は役所としての機能を失い、

 同4年には旧箱館奉行所庁舎および付棟などの関係施設も大半が解体されることとなりました。

 明治30年まで明治政府陸軍省の所管となり,大正3年からは「五稜郭公園」として一般開放され、昭和27年には「五稜

 跡」の名称で特別史跡として国の指定を受け、以後国民的遺産として保護・保存の措置が図られ、花見時期の約1,600

 サクラは、函館公園と並ぶ桜の名所ともなっています。 展望台ではその歴史も展示しています。

                                       【函館市住宅都市施設公社】

     *

 早速エレベーターを利用して、98mの展望台へ上がりましたが、すでに多くの観光客がいて、景色を眺めるのも容易では

 ありません。

 少し余裕のある場所から360°の展望を楽しみました。画像は先ず五稜郭の全貌と、その中心にある箱館奉行所です。

 日差しが強いので、地上を見学している方は少ないようです。

   

 次いで展望所を左回りに回って360°の展望を楽しみました。画像は影タワー函館の町です。

   

 次も函館の街と遠く津軽海峡越しの津軽半島函館山の画像です。

   

 人いきれに汗が出てソフトアイスで喉を潤し、一階のアトリュムへ降りました。

   

        

 

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