nemo 折々の自然

折に触れて観察した自然などの記録

小 満

2010-05-21 18:47:33 | 日記・エッセイ・コラム
 今日は朝から青空が広がり、東京でも真夏日となりましたが、二十四節気の一つ『小満』(しょうまん)で,万物が次第に成長して,一定の大き
 さに達してくるころをいうそうです。
 暦便覧によりますと
 「万物盈満(えいまん)すれば草木枝葉繁る」と記されています。
 ・【盈満】: 物事が満ちあふれること。
     *
 私の家では『ユズ』の花が下の写真のように満開で,昨年は僅か10個ほどしか実りませんでしたが,この分では今年は豊作(?)が見込まれそうで
 す。
     *
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 また、期待していた『アルペン・ブルー』の花も写真のように咲き揃ってきました。
     *
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 カンパニュラ ‘ アルペン・ブルー ’
 キキョウ科 学名 Campanula poscharskyana ‘ Alpen Blue ’
 ヨーロッパ原産の多年草で、寒さには強いが、暑さには弱いとのことです。
     *
 その他、今盛りの花は左のビオラ,右のつるバラの一種『カクテル』です。
     *
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立 夏

2010-05-05 11:50:27 | 日記・エッセイ・コラム
 今日は立夏(りっか)、二十四節気の一つで.暦便覧によれば、
 「夏の立つがゆへなり」とあります.
 今年のゴールデンウィークは、全国的に好天に恵まれ,昨日の気温は30度を超す真夏日になった所もあったようです。東京でも24.7度と夏日に
 近い気温で、私も野鳥モニターの調査で汗を流すほどでした.
 先月には寒い日が続き,17日には雪も降るという異常気象でしたが、今後は初夏らしい気候になって欲しいところです。
     *
 今日、我が家の庭の『ヒメウツギ』の花に【ナミアゲハ】が止まっていました.
 もしかして産卵でしょうか ?
     *
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 右の写真は『モッコウバラ』です。
 その他『スズラン』と品種の分からない写真を載せました.どなたかご存知ではありませんか ?
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 また、昨日は5月の野鳥調査をしましたが、調査地域である『中川公園』A地区の『ハナミズキ』が目につきましたので,載せておきます.
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 公園内にはまだ【ツグミ】が残っていました.
 トピックスは、中川の【コアジサシ】です。30羽以上を観察しましたが,かってないほどの数に驚いています。
 昨年、左岸の旧三菱製紙工場跡地で繁殖した幼鳥が帰ってきたのでしょうか ?
 この跡地には某大学の建設が予定されていますが,今後のことが気にかかります。
コメント (2)
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弘前公園・奥入瀬渓流

2010-05-02 00:00:00 | お花見

平成22年5月2日()晴

 Img_0958今日も天気は良さそうだ。
 5時過ぎに起床,朝食前にホテルの周囲を散歩する。
 ホテルや牧場の裏手にある林で野鳥の囀りが聞こえる。
 群れをなして飛んでいるのは、コムクドリだ.モズが3羽一緒に行動しているのは子連れなのだろうか ?
 その他シメ,エナガ,ツグミなどを観察,ある樹に飛び込んできたのはオオルリの♀だ.アオ
 ジやセグロセキレイなども見ているうちに朝食の時間となる。

 レストラン『竜ヶ森』での朝食は、バイキングスタイル。和・洋食とも用意されており、品数も多く満足。
      *
 今日の出発は、途中の道路混雑を予想して7時30分と早い。
 昨日の座席は最後部だったが、今日は最前列と絶好の場所となっている。
 写真はホテルの正面玄関付近。我々の部屋は4階の1426号室で,建物の右端で駐車場側だった。
     *
 バスは安代ICから東北道へ入り,大鰐弘前ICを目指す。
 東北道へ入るなり、ガイドの佐藤さんは、朝早くから車の多いのに驚いている.平常では車が連なって走っていることは滅多にないという。しか
 も上下線ともだというのだ。
 早くも今日の行き先の混雑が思いやられる.車は遠く大阪,滋賀などのナンバープレートも混じっている。
 しかも花輪SAではほぼ満車の状態だ。
 大鰐弘前ICの降り口500mほど手前に来ると,車が繋がってほとんど動かない.ICを降りて国道7号線に入るところで渋滞しているのだ。昨日の
 北上でのことがあるので心配したが,30分ほどで何とか通過することができた。
     *
 バスの車窓左手には岩木山(1625m)が、8合目付近まで雪に覆われ、裾野を長く延ばした美しい姿を見せてくれるようになる。む
 この裾野の美しさについては、太宰治が『津軽』の中で、
 「十二単衣を拡げたようで、透きとおるくらいに嬋娟(せんけん)たる美女」と讃えている。
 この岩木山も日本百名山の一つで,私は昭和60年7月に八甲田山・大岳を登った翌々日に登頂している。
     *
 国道7号線も東北道との交差地点を過ぎるとスムースに走り出し,一同ホッとする。 
 弘前公園近くの『津軽藩ねぷた村』の駐車場は,早くも満車の状態で,我々のバスも乗客を降ろすと別の駐車場へ移動させられる。

弘前公園

    
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     *
 そこから外濠沿いの道を、ガイドの佐藤さんの先導で『下乗橋』まで案内される。
 その外濠のソメイヨシノは満開。絶好の時期に来ることができたのだ。
 中央高校口から弘前公園に入ると,大変な人出だ。道の左側には露天が店を並べ,その売込みの声があちらこちらから飛び交い,何とも賑やかな
 雰囲気となっている。
 この付近も桜が咲いているが,とても写真を撮るようなことはできない。
 やがて本丸を囲む内濠まで来ると,一段と見事なソメイヨシノが咲き競っている。本丸を見上げるとシダレザクラも大分咲き始めている。
     *
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     *
 『下乗橋』でガイドと別れ,我々は本丸に入ることにする。
 この下乗橋から桜を前景とした弘前城の天守を入れた写真が絶好のポイントとあって,橋の上は身動きできないほどの混雑だ.一応ビデオには収
 めたが,とても静止写真は撮れそうもない。
 どうにかその周辺の景観を撮ってはみたが……。
     *
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     *
弘前公園

 津軽統一を果たした初代藩主・信枚(のぶひら)が慶長16年(1611)に完成させた津軽氏の居城、弘前城天守閣や、櫓、城門が当時の姿を
 今に伝える公園となっている。
 広さ約49.2haで東京ドーム10個分以上の敷地は,三重の濠と土塁に囲まれ,6つの郭で構成されている。
 現在の天守は、文化8年(1811)に再建され、『弘前城史料館』として藩の資料を展示し、当時の風情を偲ばせる。
     *
 桜は、正徳5年(1715)に、津軽藩士が京都から25本の苗木を持ち込み,城内に植えたのが始まりと伝えられている。
 現在はソメイヨシノを中心に約50種、2600本の桜が咲き競っている。  【弘前市資料より】
     *
 本丸に入ると,天守に入る人の行列が延々と続いている。我々は限られた時間もあるので入場を諦め,本丸の内部を歩くことにする。
 ここには多くのシダレザクラがあり,その一部が満開、一部が五分咲き、そして未だ開花していないものもあって、花の色も様々,まさに百花撩
 乱の景観だ.ここで宴会をする人もいる。
 見下ろす内濠の周囲にはソメイヨシノが今を盛りと咲き誇り,何処を撮っても花・花・花々々……と溢れかえっている。
 そんな中を、この弘前城のイメージキャラクター『ひろちゃん』もデモしている。
     *
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     *
Img_0972 この本丸のもう一つの絶景ポイントは、西側から望む岩木山の眺めだ.前景に桜を入れた写真
 はまさに絵はがきの構図そのものだ.
 ここにはカメラマンや被写体となる人々が大勢いて,中々絶好のポイントを撮ることができない。
 待つことしばし,何とか撮った写真が右のものです.
     *
 ここで大分時間を取ったので,後は『北の郭』へ降りて,東屋のあるところから天守を見る。
 ここも絶好の撮影ポイントとなっており、カメラマンが大勢いる。
 また東屋の奥には大きなヤシオツツジがあり、今を盛りと濃いピンクの花をつけているが、こ
 れにはほとんど目をつけている人はいない。
 これで公園の東側の部分の見物が終ったが、西側の部分は時間の関係もあって見ることはでき
 ず,東口の券売所から外へ出る。
 その出た所にある中濠にオシドリの♂が1羽いるのを見つける.桜にオシドリとは美しいものの取合わせ,としばしその後を追いかけてみる.
 濠の中にはオシドリ3羽の他、コガモ10羽とカルガモ5羽を確認しました。
     *
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     *
 これで9時30分から2時間の弘前公園の見物を終え,次の目的地へ向かうことになる。
 ちょうどお昼近くになり,どこの駐車場も満杯で,一般車は動きが取れないでいる.私たちの早めの行動が良かったことに添乗員・一宮氏のスケ
 ジュールに改めて感謝する。
     *
 バスは次の目的地。八甲田へと向かう。
 昼食は大館名物駅弁の『鶏飯』が座席に配られていた。昨日、今日と昼食はバス車中でということになった。
     *
 黒石市を通過して八甲田へと高度を上げて行く.次第に雪を被った八甲田連峰が姿を表してくる。
 道の両側は除雪した雪壁が次第に高くなって来る。
 この雪壁の途中では駐車禁止になっているが、それを守らないドライバーがいて、所々駐車して写真を撮ったり,スキーをする人もいるという。
 駐車している車があると、車がすれ違うさいに気をつけないと,雪壁から出ている枝などで車体を傷つけることがあるので,神経を使うという。
 特にバスなど大型車の場合は、一方が停車せざるを得ないという。     
     *
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     *
 『酢ヶ湯温泉』近くになると,駐車場に入れない車が、雪壁の道路脇に連なって止まっている。
 ここは、かって八甲田山の大岳(1585m)に登った昭和60年7月に利用した.あの男女混浴の『ひば千人風呂』に入ったことが思い出される。
 それを過ぎてしばしは雪の回廊が続く.ただ気温が高くなっているので、その雪壁の高さも大分低くなっているという.その分、雪壁から木の枝
 が出ている所が多くなっているという。
     *
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     *
 バスは猿倉温泉、蔦温泉などを通って奥入瀬渓流沿いの道に入る。
 ここも道路幅が狭いので,途中の駐車は禁止になっているが,ここでもルール違反の車が多く,バスのすれ違いには注意しなければならない。
 バスは『石ヶ戸』で止まる.ここの駐車場も狭いので,事前に連絡して止まる場所を確保していたので、遊歩道の入口に止めることが出来た。
 13時20分着
 ここで30分足らずの休憩となる.我々は渓流沿いの遊歩道を散歩する.芽吹いたばかりの木々が柔らかい陽光を浴びてキラキラ輝いている。
 心が安まる場所ではある.13時50分発
     *
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     *
奥入瀬渓流

  ‘ 住まば日の本、遊ばば十和田、歩きゃ奥入瀬の三里半 ’
 と大町桂月に讃えられた渓流美は,その歌のとおり、渓流沿いの自然歩道を歩くことによって、初めてその魅力を堪能することができる。
     *
 十和田湖の子の口から流れ出る奥入瀬渓流は,奔流となって苔むした岩を洗い,あるときは瀬を速み、あるときは渕に淀み,途中多くの滝を左右
 の絶壁から迎え入れながら、やがて広い河原を穏やかに流れ焼山に至る。
 静的な十和田湖の湖水美に対し、深い自然林に覆われた約14kmの奥入瀬渓流には、千変万化の水の流れが生む躍動感溢れる景観が展開する。
 そして両岸に迫る断崖は,軽石や火山灰が高温の状態で堆積し,熱と自重によって生成された溶結凝灰岩といわれるもので、奥入瀬の景観に迫力
 を齎している。
     *
 この後、バスはノンストップで奥入瀬渓流沿いの道の景観を楽しみながら十和田湖畔へ出て、発荷峠から十和田ICで東北道に入る。
 このツアーの問題点は、ここから仙台まで約4時間をバスで行くことだ.したがって、途中の渋滞の心配もあって、早めの時間で走ることになるという。

 添乗員の一宮氏によれば、料金の関係もあってこの方法をとらざるを得ないとのことだ。因みに盛岡から新幹線を利用すると1万円ほど高くなるとか ?
     *
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     *
 その最初のトイレ休憩は、岩手山SA。15時50分。
 ここから眼前に岩手山が大きな山容を見せてくれる.今日は雲もなく全容が見られる。 
 上左の写真はバス車中から,右は岩手山SAからの岩手山(2041m)。
 もちろんこの岩手山も日本百名山の一つで、私は昭和61年8月に登頂した。
 石川啄木はこの岩手山を愛し,多くの歌を残しているが、中でも次の歌は良く知られている。
      ‘ ふるさとの山に向ひて言ふことなし
          ふるさとの山はありがたきかな ’ 
     *
 その後、2カ所で事故渋滞があったが,18時00分、長者原SAでトイレ休憩の後、仙台駅に19時過ぎに到着。
 軽妙洒脱なベテランガイドの佐藤さんのお陰で,途中退屈することなく、楽しく和やかな旅をすることができた。
     *
 帰りの新幹線は,仙台発20時13分、MAXやまびこ130号までの時間を利用して駅構内で夕食を採り,22時18分上野駅に無事到着した。
     *
 これで今年の桜見物旅行は、1月の沖縄から始まり,2月の南伊豆、4月の福島、そして5月の北東北をもって終ることになりました。

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北上展勝地・角館

2010-05-01 00:00:00 | お花見

平成22年5月1日()

 Img_0919今年の桜の開花は北国ほど遅れているとのことで、ゴールデンウィクの混雑覚悟でJTB主催
 の『八甲田雪の回廊と桜春爛漫2日間』の旅に参加しました。
 上野から8時2分発の東北新幹線・はやて5号に乗り,北上に10時34分到着。
 列車は全席指定でしたが,立ち席覚悟で乗る人もいて,この時期の混雑覚悟の旅行客もいるようでした。
     *     
 北上駅では待ち受けていた観光バスで出発しました。
 ところが『北上市立公園展勝地』へ向かう道路に出ると,途端に渋滞となりました。

 普段ですと10分ほどで行ける場所が、中々前へ進むことが出来ません。
 それでも車が北上川を渡リ始めると,対岸の展勝地の桜並木が見えてきました.延々2kmに
 亘る桜並木はどうにか五分咲き程度になっているようで、多くの見物客がそぞろ歩いているのが目に入ります。
 しかしながら長い車の列は殆ど動きません。

 ガイドの話によると、一般車の駐車場が既に満杯の状態であることと、片側1車線の道路のため、バスの駐車場は空いているのに動けないということです。
 何ともイライラさせられる時間が過ぎて行きましたが、今日の予定もあって、これ以上待っていることもできず、バスを降りて現場まで歩くことになりました。
 右手の桜並木と、その彼方奥の雪を被った焼石連峰を見ながら歩くのも良い思い出になるなどと言いながら現地へ。
 結局駅から一時間かかってしまいましが、ここには既に大勢の花見客で溢れています。
 現地の方々は思い思いの場所に陣取って宴会を始めていました。
 桜の巨木が両側に並び,その花のトンネルの中を歩く。吹く風は冷たいが人いきれでムンムンしています。
     *
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     *
北上市立公園展勝地

 北上川に隣接する展勝地は、弘前公園と角館に並んで『みちのく三大桜名所』の一つに数えられ、東北有数の名所として知られています。
 293haの公園には、ソメイヨシノやベニヤマザクラなど約1万本のさくらがあり、『日本の桜名所100選』にも選ばれています。
 北上川沿いには樹齢80年を超える約2kmの桜並木があり、頭上に覆い被さるようなサクラのトンネルは圧巻で、多くの観光客で賑わうようです。
 この時期には道路の混雑を避けて,北上川の川面を春風に吹かれながら、雄大な桜並木を遊覧船や渡し船でゆったりと見物する方法もあるとのことです。
 また、冬には珊瑚橋付近に数百羽のハクチョウが飛来し,市民の憩いの場所となっているようです。
     *
 『展勝地』は、大正9年(1920)、当時の黒沢尻町長・沢藤幸治氏が設立した和賀展勝会が桜の植栽事業を行ったことに始まり,翌10年に開園しました.
 北上川の洪水の被害などに見舞われましたが,90年近くの間,地域住民に支えられ,現在のような桜の名所となっています。
 『展勝地』という名前の由来は,沢藤氏の親友・風見章氏(後の司法相)が事業団体の名称を展勝会と命名したことと、陣ヶ丘からの眺めが素晴
 らしいことから、展望のきいた名勝・景勝の地という意味で名付けられたとのことです。          【北上観光協会HP】より
     *
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     *
 桜並木を終り近くまで歩くと,大分花見客も少なくなり,ゆつたりした気分でお花見をすることが出来ました.
 北上川を遊覧船で花見をする人や、対岸から渡し船でこちら側へ来る人などがあり、またこの川を横断して鯉幟が多数吊るされており、風に靡い
 ているのも彩りを添えていました.
     *
 北上川は岩手県岩手郡岩手町御堂の湧水『弓弭(ゆはず)の泉』を源流として,東に北上山地,西の奥羽山脈間の岩手県中央部を北南に流れ,登
 米郡津山町付近で新北上川と旧北上川に分かれる.新北上川は石巻市北上町で追波湾に注ぎ,旧北上川は迫川・江合川と合流して石巻湾に注いで
 いる.全長249kmで、全国第5位。                            【北上川下流河川事務所】資料より
     *
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     *
 上の左の写真は、北上川の奥に見える焼石連峰の山々、右の写真は展勝地入口にある『サトウハチロー記念館』です.
 バスは12時30分にここを出発しましたが,依然として車の長い行列が続いており,この車で来た方々は一体何時に駐車場に入れるのかが,心配になるほどでした。
     *
 昼食は展勝地の売店で購入した赤飯と胡麻入りの餅、桜見物中での食事時間がないのでバスの中で食べることになりました.素朴な味の赤飯が美味しかった。.
 バスは東北道の北上江釣子ICから上り線に入り,北上JCTから秋田自動車道の大曲ICへ。
 秋田自動車道は1車線の対面交通の場所が多く,普段はそれでも空いているそうだが,今日は車の数が多いとガイドの佐藤和子さんの話。
 車窓から見られる桜は未だ2、3分咲きの樹が多く,角館もどうにか見られるようになったばかりとのこと。
 心配された角館付近の道路混雑はさほどでもなく、14時20分過ぎに角館のバス駐車場に到着。
 駐車場は桧木内川の堤防沿いにあるので、目の前に開花したばかりの桜並木が目に入る.何しろ昨日開花したばかりとのことなので,蕾の赤い膨
 らみが目立ち,いわゆる桜色の景観になっていません.
     *
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     *
桧木内川堤ソメイヨシノ(国指定名勝)

 桧木内川堤(ひのきないがわつつみ)ソメイヨシノは,昭和9年(1934年)に今上天皇御誕生記念として植えられました。
 2kmに及ぶ花のトンネルは,そぞろ歩く人たちに、北国の短い春を満喫させます.そして、一斉に散る様は,正に爛漫たる花の舞……。清流に映
 える夜桜の景観も見事です.

 現在、老化した木々に対しては,市教育委員会文化財課が中心となって管理,保護を行っています。
 桜は手を尽くすほどにその見事な姿を見せて,人々の心にかた語りかけてくれます。
 平成2年,武家屋敷通りと共に『日本さくら名所100選』に選ばれました。
                                      【仙北市資料より】
     *
 今日のハイライトである角館の町並みに入る.ここも人出が多い.先ず目に入ったのは『角館樺細工伝承館』通りのシダレザクラ。殆ど満開に近
 く薄いピンクから濃い色の花までが咲き揃っている。
 全体的には五分咲き程度と言われていましたが、ここは南向きの通りなので一足先に満開になっていたようです。
 次いで重要伝統的建造物群保存地区に指定された『武家屋敷通り』を歩く.
 かって夏にここを訪れた際に何軒かの屋敷を拝見していたので,今日はただ彩りを添えているシダレザクラを見ながらの散策となりました.
 何しろ観光客が多く,満足な場所での写真を撮ることが難しかったのですが、何枚かの写真を載せておきます。
     *
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     *
角 館

 深い木立と重厚な屋敷構えが今もなお藩政時代の面影を残す街,角館。東北の小京都と呼ぶのに相応しい風情を、街全体に漂わせた桜の名所です。
     *
 この街は1620年(元和6年)角館地方を治めていた芦名義勝によって造られました.
 豊かな仙北平野の北部に位置し,三方を山々に囲まれ、西は桧木内川、南は玉川に沿った地形で,城下町を形成するのに最も適した場所でもありました。
 城下の縄張り(設計)として最も注目されるのは、南北に延びる町の中央に土塁を築いた「火除け」を設け,武家居住区の「内町(うちまち)」
 と町人居住区「外町(とまち)」とに分断したことです。武家屋敷は生活の場所であると同時に,ひとつの城郭をなしていると言えるでしょう.
     *
 古城山山麓の国道46号から火除け前までの通称「武家屋敷通り」と呼ばれる区域が、昭和51年9月,重要伝統的建造物群保存地区に選定されました。
 
角館のシダレザクラ(国指定天然記念物)

 明和の頃(1770年頃)秋田の藩士で、勝れた国学者として知られる益戸滄洲が、角館の学者の門弟の許を訪ねた際の形容の一節で、
 「千百の糸を垂れている桜は、その長きこと百尺,霧を帯び雲を裁って下にむかう。恰も万片の雪が軽く綿の様に風前に舞い,又千仞の飛瀑が大
 空にひるがえって半天にかかる」(原文は漢文)とあります。
 この記は、東勝楽丁入り口西側にあった古梅津定右衛門屋敷内の枝垂桜を書いたものです.
 「長きこと百尺」という形容から想像される樹齢は、おそらく100年は経過していると思われるため,佐竹北家が入部して「所預かり」となっ
 た明暦2年(1656年)からほどなく桜を植え始めたとみられていすます。

 角館のシダレザクラは、この風雪に耐え、地域住民が優しく気を配った貴重な遺産です。
     *
 1時間40分余りの角館の桜見物を終えて,バスは角館街道から盛岡ICに向かい,ここから東北道で松尾八幡平ICへ。
 途中岩手山が見えてきましたが,生憎山頂付近が雲に覆われており,全容を見ることができませんでした。
 安比高原の『ホテル安比グランド』には薄暗くなった18時少し前に到着。
 前森山(1305m)のスキー場はまだ滑走が可能な状態で,ホテルの周囲には除雪した雪が残って、気温が大分低くなっていました。
     *
安比高原 標高 810m

 八幡平市にある安比高原は、日本を代表するオールシーズンのビッグリゾートとして人気があるようです。
 冬はアスピリンスノーのスキー場,全長5.5kmのダウンヒル,3kmのナイターコースなど21コースがあります。
 総面積100haの安比高原牧場は、酪農を中心としての一面と,アスレチックやファミリー広場など、観光牧場としての一面を持つ総合牧場とのことです。
 また『森林浴の森・100選』に選ばれたブナの二次林、ブナ原生林を巡るトレッキングコースがあり、初夏になると各種ハーブやワイドフラワ
 ーの群落が見られる8haのお花畑もあるとのことです。
     *
 既に夕食の時間となっており、部屋に落着いて間もなくレストラン『竜ヶ森』へ。
 バイキング形式の夕食は,東北の名産品を集めての料理が並び,目移りがして困るほどでした。
 夕食後は、広大な駐車場での花火大会があり,合計1000発の花火が打ち上げられ,気温が一段と低くなったところで、寒さに震えながら見物しました。

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