三原じゅん子さん、八紘一宇で国会にお笑いネタを提供

2015年03月19日 | 日記
三原さん、どこで八紘一宇なんて言葉を見つけてきたんだろ?

「全世界を天皇の下に一つの家のようにする」という意味で、戦前・戦中のスローガンらしく、企業の国際的な租税回避問題を取り上げるなかで飛び出した発言らしいが…

意見を求められた麻生財務大臣は、(戦後生まれの)三原さんの世代にこういう考えを持っている人がいることに正直驚いたと、質問をかわしたそうだが、八紘一宇に面食らってみんな沈黙してしまったのですね。

戦後生まれどころか、平成生まれでも教育勅語最高!とか言ってる人がいますから、おじさんたちは何をいまさら八紘一宇で困惑してるのか、ってかんじです。三原さんの八紘一宇発言はむしろ今の雰囲気抜群ですよ。戦後レジームからの脱却!今こそ八紘一宇だ!それゆけニッポン!

池田信夫さんが「テンションの低かった国会に、久々にお笑いネタがでた。」とブログに書いていますが、これでよいと思います。

国会の発言だけでは真意がわからないが、彼女はおそらく、税率の低い国に税金を納めて自分だけよければいいという考え方は八紘一宇の精神に反すると言いたかったのだろう、と推測しています。

八紘一宇ではおはなしにならないが、深刻な問題であるとして、企業の国際的な租税回避について、ピケティを持ち出してあれこれ言っていますが、池田さんのピケティはもういいです。

『日本人のためのピケティ入門~60分でわかる「21世紀の資本」のポイント』は薄くて字が大きくて余白がいっぱいあって、立ち読みで済まそうか…と思いながらも、購入してしまい、いいかげんなななめ読みで終わらせました。

ピケティブームに乗っかった便乗本とか言われていますが(濱口桂一郎さん…)うまくまとまってて悪くないですよ。池田さんて器用な人です。

三原さんの発言が物議をかもしていますが、池田さんの反応あたりがちょうどよいです。
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立派な方々の不寛容な決めつけこそが決断力の正体です

2015年03月18日 | 日記
介護の業界紙・シルバー産業新聞に連載中のケアマネ看護師・佐藤文恵さんの今月のコラムタイトルは「モラルと寛容さ」でした。

新年の会合で、政治に関わる仕事をされる立派な方とお話しする機会があった。早速、難病の利用者が今年度、特定疾患受給者証の交付時期がずれ、お正月あけの受診に間に合わず自己負担を現金で一度立て替えて支払わなくてはならず大変だと申し上げたら「困りますね、病院は。キャッシュカード使えないところが多いから」と予想外の回答。いやいや、支払うお金がないというと「お金ないのに病院で薬をもらう母子家庭の常習犯とかさ、通院好きのお年寄り、あと外国人ね、支払わない連中が多くて、全くモラルがなってないな。病院も儲からないよ」と。私は話す相手を間違えていたのだ、と気づいた。

笑い話ではないが、笑った。

地方議員とか地域の篤志家とかいう人とご一緒する機会があり、こういった実情を訴えると、たいてい佐藤さんと同じようなことになります。

年金・医療保険料の未納や生活保護の受給増加などはすべて「モラルの問題」であり「けしからんこと」とされてます。

佐藤さんは、いったいモラルとはなにか?と問うてます。

道徳・倫理・良識などを意味し、人はそれぞれにモラルを持つ。しかし、親しい友人や尊敬する恩師であっても同じではない。自身の立場や受けたしつけ、受けた教育や様々な人とのかかわりから、自分なりに学び作り上げられるもので、違っているのが当たり前。一方的な決めつけでは解決しない。静かに想像力を働かせ相手を受け入れようと努めることで、互いの違いを認め前へすすめる。人としての寛容さがいま求められている。

何事も決めつけてかかる人が多いですが、今は「決断力こそがすべてだ!」とかいう風潮が大流行で、みんな断言しまくってますから…言いだしっぺの人はそんなつもりで言ったわけでは決してないのでしょうが、止める手立てもないようで…

テロリストに忖度(そんたく)しないって…そこですか、使いどころは。誰もツッコまないのですか…決断力を見せつけたというわけですね。そこですか毅然のしどころは…

モラルの欠如した奴に忖度する必要は一切ない!断言。毅然とした態度です。

寛容という言葉も、テロリストとセットで使われていて、無念。
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コメ・ミソ・ショウユすぐ送れの意味わかりますか

2015年03月17日 | 日記
先週土曜日、地元が新幹線開通で湧く中、民医連・平和を守る会主催の「日本軍「慰安婦」問題を考える」に行ってきた。

行こう、と言ったのは夫である。へーっ、慰安婦問題に関心あるんだ~と少し感心しつつ揶揄する気持ちもあり、理由を尋ねたところ次のような返事が返ってきた。

慰安婦は世界中がやってることだ。なのに日本だけが責められている。強制だったかどうかはっきりしないのに、「強制だった」と決めつけられている。慰安婦問題で日本は利用されているだけだ。だからこの問題をはっきりさせたい。

私は「強制」かどうかは論点ではないと思っている。「強制」であるという公文書が存在しなければ問題なし、存在すれば強制だから大問題というのはおかしいではないか。大量化学兵器とは違う。

「強制」かどうかという問題については、民医連の方の、「公文書として残すはずがない。公文書がないのは当たり前だ」で片付いてしまった。

劇団俳優座の有馬理恵さんの一人芝居で会は始まった。

13歳の時に日本軍人に家に押し入られ、父親を殺されて、どこかに連れ去られ、一室に閉じ込められ毎日2~5人の日本兵に強姦されたフィリピン人女性の独白である。

有馬さんは差別と戦争をなくすため演劇を通して活動している。なぜこのような活動をするようになったのか。

有馬さんのおじいさんはB級戦犯として禁固35年の刑を受け、巣鴨プリズンに入っていました。

諜報活動に従事する人で、トップ3だったのです。沖縄の宮古島では、捕虜となったアメリカ人を拷問にかけ、戦争が終わりそれがばれそうになると捕虜を殺してその遺骨を台湾に送り、拷問・殺人についてはシラを切り通したそうです。しかし、物的証拠はないが、追及が激しく、部下が次々と証言しだし、逃げられなくなったのです。自分の上司2人は終戦と同時に自決・逃亡していたため、一人で罪をかぶることになったようです。

そのおじいさんは、10年で釈放されました。他にも多くの戦犯が天皇の恩赦により釈放されたそうです。岸内閣のときです。

おじいさんは、「あのときの自分の頭の中は悪魔が占領していた」とよく言っていたそうです。

有馬さんは、そんな理由は許されない。心を天使が占めたために命を落とした人がどれだけいたか、と言います。

慰安婦に関する日本兵の証言によれば、日本人慰安婦は将校クラス専用で、一般兵士用は朝鮮・中国人慰安婦だったそうです。

従軍という言い方は、従軍医師・看護師のように自らの意志でやっているかのように取られられるため使わず、慰安婦は本来「慰安」などではないのだが、被害者に配慮して「」付きで慰安婦としているそうです。

有馬さんからクイズが出ました。

「コメ・ミソ・ショウユすぐ送れ」

意味がわかりますか?

コメは日本人慰安婦。ミソは朝鮮人慰安婦。ショウユは台湾人慰安婦なんだそうです。

夫とは慰安婦問題についてまだ何も話していないです
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子育ても「結果」がすべてなのか?

2015年03月16日 | 日記
ホームレスの方が販売している『ビッグイシュー』という雑誌に、自閉症の作家・東田直樹さんと精神科医・山登敬之(やまとひろゆき)さんによる往復書簡が掲載されています。往復書簡といっても、東田さんは自閉症なので、共通のテーマについて、2人がそれぞれ勝手な意見を述べているというかんじで、それはそれで面白いです。

東田さんのお母さんは「抱っこ法」というやり方を実践して、そのおかげで今の東田さんがあると思われています。抱っこ法というのは、泣いたり暴れたりする幼児を大人が抱きしめて、その子が泣き止むまでじっと待つ方法で、ポイントは泣き切らすことだそうです。

東田さんにとって、その方法はよかったみたいです。著書『風になる~自閉症の僕が生きていく風景~』のなかで、「抱っこ法で気持ちを受け止めてもらいながら泣くと、心に羽がはえたような気分になる」と言っています。

そのわりには、お母さんのことを評価してないのがおもしろいです。

母が僕にしてくれたことでお手本になるようなものは、あまりなかったように思います。……

いいかんじ。

多くの人は、東田さんの現在の活躍を見て、その理由を療育や育て方に見出そうとしているようですが、東田さん自身はその考えに懐疑的です。

自分に合った方法で母が上手に子育てしたから今の僕が存在するのかどうかは、わかりません。

たしかに。

僕が現在のようになるまでは、母の子育てを評価する人など誰もいませんでした。

痛っ。

そういう意味では結果がすべてなのかもしれません。
世間体を気にしている自分が子どもに強いてきたことを思い返すと後ろめたい気持ちでいっぱい…

療育や子育てに正解はないのです。なぜそんな風に育ったのか、本当のところは誰にもわかりません。僕の場合、母が誰の言うことも聞かなかったのが功を奏したのではないかと考えています。母は僕に障害があるとわかった時、「自分の好きなように育てよう」と決めたそうです。それは決してほめられたことではありませんが、リスクもなく僕のような人間が育つわけがありません。母が立派すぎなかったことも救いになりました。人間は失敗するし、失敗すればやり直せばいいと、母を見ていて僕は思うようになったのです。
地域社会が崩壊し、他者への関心が薄れ、自己中心的な人間が増えているにもかかわらず、昔よりもなお一層「世間体」に縛られているような現在において、「自閉症の東田さん」の言葉に救われる気がしました。
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ハローワークの限界

2015年03月14日 | 日記
ハローワークがブラック企業の求人を受け付けない。

大きな一歩だと思います。

1月の雇用対策基本問題部会の後、メディアでは大きく取り上げられていました。

しかし、働く人は期待をし過ぎず、自分にできることをしないといけません。

法政大学教授でブラック企業対策プロジェクトのメンバーである上西充子さんは、ハローワークに限定された取り組みであり、若者の多くが利用するインターネットの民間就職情報サイトへの掲載まで規制するものではなく、ハローワークの不受理期間も6か月程度なので、効果は極めて限定的であると指摘しています。

若者、特に新卒の若者はハローワークにはほとんど行かないので、こういう取り組みは民間就職情報サイトにも広げていかないと効果は得られないと思います。

企業側の情報提供については、離職者数の情報などは、企業が「重要な機密」に当たると主張しており、なかなか開示が進まないようです。

企業側が情報をきちんと提供すると同時に、求職する側には、その情報を正確に読み取り分析する能力が求められます。

会社四季報や就職四季報を読んでもさっぱり…という人がいるかもしれません。私もですが。

東洋経済オンライン編集長の田宮寛之さんの『転職したけりゃ「四季報」のココを読みなさい』には、企業を見分けるヒントが盛りだくさんです。

四季報と言えば株の投資をする人が読むものと思われていますが、求職者にも大いに役立つ本だと田宮さんは力説しています。

学生時代に労働に関する法律を学ぶのも重要です。なぜか重要視されていませんが。学校のカリキュラムに入れるには時間がかかりますが、自ら学ぶ意志さえあれば、今はその環境は十分そろっています。

そして、今のアルバイトの労働条件をぜひ確認してみてください。ちょっと提案なんかもしてみたらいいと思います。

疎まれてシフトに入れなくなる?

いいじゃないですか、他のバイトを探せば。

レッツトライ!
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