16葉の クローバ

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ふる

2019-12-01 09:23:01 | 今日子詩集


寒風の吹く年末の境内
慌ただしく行き交う人々
全て想いを振り払うように
大きな鈴をふる

遠く松島が点々と
冬の海の景色が広がる
ゆっくりと船が進み
波間に生活の匂い

いつもは静かなこの街は
神様のお迎えの用意と
帰省と買い出しで
賑わっている

白い息を一つ吐き
空を見上げた
雪が降り出している
心は 明日へと踏み出して

美空一才11か月

2019-12-01 09:13:30 | 小泉周二


朝7時に
「アネネ イタイ(バナナ 食べたい)」
と言って目を覚ます

夕方4時半に託児所から帰ると
「アンパン センメー イタイ(アンパンのせんべい食べたい)」
と地団駄を踏む

夜9時半
「ママ パパ ハク(近所の犬)ブーブー(自動車)」
と言って寝息を立てる

天才それとも鈍才

2019-12-01 09:00:38 | 佐藤もも詩集


低いの反対は? 「高い」
降りるのの反対は?「乗る」
早いの反対は?「遅い」
アカデミーの授業では
「王子」が一番早く答える

おいうえおカードの並べ方
図形の並べ方 数の数え方
世界の国旗 果物の名前
動物の名前 特訓する姿勢
いつも(俺が一番」
私も負けじと 親馬鹿ぶりを発揮

その都度 すごいわねと褒めてやる
この姿勢 何時も忘れないで欲しいな

4歳であいうえを 数を一から100まで覚えちゃった
私の場合は小学校へ入ってからだった

それでも夜目覚めれば
「ママどこ どこにいるのと泣き叫ぶ」
この子は天才か鈍才か

私の生活の楽しみ
これから 増すばかり

もどかしい

2019-12-01 08:51:47 | 自遊人マサル

大地がゆれる 家がゆれる
木々がゆれる 電柱がゆれる

体がゆれる 心がゆれる
人々が 外に飛び出す

大きい揺れ 小さいゆれが続く
不安と 恐怖のゆれが

何時まで続くか わからないゆれ
終わりの無い ゆれが続く

そのゆれは 誰にも止められない
多くの命を奪い 市や町を破壊し
防ぎようもない 自然の恐ろしさ

地球の歴史では 一時の事だけど
募金して 黙とうを捧げるだけの
自分が もどかしい

もどかしい もどかしい

過去へのピクニック

2019-12-01 08:33:13 | のりひと詩集

思い出が 時どき
疲れた心を 休める
避難場所に 成るのなら
人はいつでも 無償で
心を 癒すことができる

気が向けば そこへ
何度でも 帰って見よう
泣きたいことがあれば
その場所に座って 周りを見てみる
辛いことがあれば 只今と言って帰り
黙って 母の顔を眺め
そこで昔一緒に食べた 芋を食べる

もうお喋りは出来ないから
黙って風に吹かれ
あの頃の出来事を追いかけ
コンビニで買ってきたお茶を飲む

疲れた心は 自分を蝕んでいると感じたら
思い出を アルバムから一枚一枚捲る
心の一時の 避難場所になるのなら
それは 素晴らしい 
過去へのピクニック