ときどきお辞儀をして尾を振るわせながら跳びまわる・・・可愛い「ジョウビタキ」
ジョウビタキ:♂
紋付き袴でぴょこんとお辞儀・・・冬の風物詩
全長15cm。 オスは頭が銀白色、顔は黒色、腹は赤茶色。 メスは体が灰色味のある茶色。翼に白斑があります。
日本では冬鳥で、積雪のない地方で越冬し、平地から低山の農耕地、住宅地、公園、河原などに生息します。
ただし、北海道では1例ですが繁殖したことがあるほか、本州中部の高原地帯では繁殖するものも出てきています。 名前のジョウは「尉」で銀髪のこと。 ヒタキは「火焚」で、火打石をたたく音に似た音を出すことからジョウビタキなのです。 翼にある白い斑点をキモノの紋に見たてて、モンツキドリという地方があり、ときどきぴょこんとおじぎをして尾をふるわせる、かわいい冬鳥です。
※その動作から、こんな話が※
昔、スズメとモンツキドリは姉妹でした。 母親が重い病気になったとき、スズメはお歯グロを塗っていましたが、すぐやめて駆けつけたので死に目に会うことができました。 ところがモンツキドリは、化粧をしたりモンツキを着たりと時間をかけたので、死に目に間に合いませんでした。 怒った父親はモンツキドリに「もう、こんりんざいタベモノをやらない」と言いました。 だから今でもモンツキドリ―ジョウビタキは、おじぎをしているのです。 いっぽうスズメの口もとが黒いのは、途中で塗るのをやめたお歯グロのあとだというのですが・・・西瀬戸内地方にある「民話」です。・・・この民話、最高に良く出来ている。
(出典:サントリー愛鳥活動より)